故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

昔取った杵柄

2017-09-30 07:22:13 | よもやま話

「あなたに会いたい」というタイトルの絵です。
昔の思い出が彷彿と思い出される。
華麗故に少しもの悲しい物語です。


私のブログは、「生きる」ことについて多く書いています。
生きようとする人を応援する記事であったり、叱咤する記事であったりします。
自分に対する戒めのようなものです。

青虫が、炎天下のコンクリートの上を地味に這うような生活です。
視ていていじらしい。
したたかに獲物にたどり着き、むさぼるように食べる姿です。
負けじと日々退治する。
そんな繰り返しの毎日です。

今日のテーマは、「昔取った杵柄」です。
若い頃に身に付けた餅をつく腕前は、年をとっても体が覚えているため衰えないことから。
(故事ことわざ辞典より)

認知症になった老人がいます。
何度も徘徊を繰り返し、役所や警察の方に自宅まで送り届けていただいています。
「これこれの特徴の方がいなくなった」と有線放送で呼びかけた後は、
知り合いの方が、「どこへ行くの」と声を掛け自宅まで送り届けてくださいます。
それでも、毎朝出かけます。
日焼けして、脚は鋼鉄のごとくしっかりしています。

山に行くための訓練をされています。
彼は、昔山岳ガイドでした。
歩くのは、生きる証のようなものです。
暑い日も雨の日も傘を差して出かけます。
息子さんに、「あそこから、ここまで」と行動範囲を制限されています。
時々は思い出すが、ほとんどは境界を越えてしまいます。
地域の方が、家の中から田んぼの畔で見守っています。
あの人は、今日も歩いている。

今日は来ないな。
心配だ。
盛大にかいている鼾が、時々無音になる。
あれ、大丈夫かとじっと覗くようなものです。
またかき始めた。よかった。

様々な生き方があります。
どれも精一杯です。
時々、笑えるな。
そんなことを切り取るようなブログです。
私も青虫のように、臭いを嗅ぎつけ獲物を探し、
たどり着き、息をつき、
むさぼりたいと日々思っています。

花の頃 卵産みつけ 栗に虫

2017年9月30日
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