goo blog サービス終了のお知らせ 

故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

ちぐはぐな会話

2025-06-14 10:55:55 | よもやま話

絵のタイトルは、「熊の摩崖仏」です。
このおっちゃんに、「しっかりせよ」と怒られそうです。


今日のタイトルは、「ちぐはぐな会話」です。
心配していたことが、やってきた。
そんな感じです。

あることをイメージし、話す。
相手の言葉を待たずに、もう一方が話す。
相手の話を聞くことが億劫になってきました。
話すごとに、感情がかぶさる。
タイミングがずれるため、会話になりません。

例えば、ガソリンを入れに行くのを私が忘れた。
慌ててスーパーの駐車場に入り引き返そうとする。
妻が、腐葉土が欲しいと買ってくる。
ガソリンスタンドに向かおうとすると、どうしてまっすぐ帰らないのと妻が言う。
部屋に来たが、「何しに来たの?」と、ひとつ前の記憶が怪しいのです。

我慢も効かなくなりました。
一昔前の不満が口を突いて出る。
出たものは仕方がないと、妻は臨戦態勢に入ります。
不満が油となり、妻の怒りの炎は燃え盛ります。
ぶり返すかと聞き流すこともできず、私は白旗を掲げます。
「勝手にやったら」と、他人には分からぬ二人だけの秘密です。

私たちもそんな夫婦になりつつあります。
先輩たちは、もっと苛烈らしい。
身体が動かぬだけに、「あれせえ、これせえ」と、やっと帰ってきた者を残された者は怒ります。
畑仕事をしておったほうが気が楽だと、杖をつきながら言われました。

これを通り越したら、すれ違いの会話になるのだろう。
一人が話す。
もう一人は聞いたことに関係ない、思い付きの話をする。
うなづく。
もう一方もうなづく。
聞いてくれていると嬉しくなり、どちらも楽しい。
二人とも笑いが止まらない。
軽重の差はあれ、二人とも認知症です。

恐ろしいことだけど、やってきます。
可愛い女房殿も、般若になったり恵比寿になったり忙しい。
そういう私も、鬼になったり駄々っ子になるのでしょう。
どうしたものかいな。

罵り合おうが夫婦です。
そのうち一人になるのです。
経験したことがない孤独がやってきます。
「亭主元気で留守がよい」と言われていた奥様も一時は落ち込みます。
世間並みに辛い時期を過ごした後は、羽が生えたように楽しくなるようです。
私は、負けてなるものかと一計を案じました。
妻が出かけたら、妻の枕を尻に敷いてやることにしました。
情けないけど、うふふ。

2025年6月14日
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« やる気 | トップ | 今どきの朝ご飯 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

よもやま話」カテゴリの最新記事