故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

妻が先立つ(シミュレーション)

2024-08-23 06:08:45 | よもやま話

絵のタイトルは、「永観堂」です。
何をやっても、考えても辿り着くのは、謎の微笑です。
ばーかと突き放すわけでもない。
ただただ、見守る地蔵です。


皆さんも一度は考えたことがあると思います。
私は、二度経験することになるやもしれません。
かみさんを亡くしたのは、もう14年前です。
今日のタイトルは、「妻が先立つ(シミュレーション)」です。

かみさんが亡くなった時、いろいろと不具合が出ました。
まず、時間が止まった。
一日の長いこと。
子供とコミュニケーションが取れなくなりました。
それまでも、子供が私に直接話しても、お母さんに話してくれると伝えました。
双方向とも、かみさんが仲立ちをしていました。
子供にとって、私は神様。
かみさんの都合に応じて、大いに捻じ曲げていました。
私と直接話すようになった子供の感想は、違ったねでした。

仕事馬鹿でした。
趣味は、飲む打つ買う。
たくさん出てきた通帳、保険の手続きや支払いのすべて、そしてハンコはどこ。
仕事以外の、家や家族に関することの一切が不明でした。

過去の無知を申し訳ないと、恥じ入るばかりです。
再婚を機に、妻をいつ亡くしても独りで生きていける準備をしています。
妻がつける家計簿を見習っています。
料理・洗濯・掃除を率先してやっています。
畑仕事も積極的に関わっています。
但し、筋肉労働(耕うんと草刈りのみ)だけなので、ソフトを学んでおかなければと焦っています。
猛暑が続き、筋肉労働に水やりが増えました。
種を、苗をいつ植え、どのように育て、収穫するか知りません。
不具合を経験したのに、未知だらけです。
年金が半分になり、免許を返納し、どのように暮らしていくのか挑戦ばかりです。

子供が迷わぬように、遺言を早く書けと妻から再三言われています。
結婚前の独身時代とは違います。
年金はこれこれ、施設に突っ込んでおくれと息子に頼んでいます。
一日2食を365日、料理を作り続けなければなりません。
考えても仕方がない。
なるようにしかならない。
妻が先立つシミュレーションも結局失敗するでしょう。
あまりにも未知の事項が多過ぎます。
後家のところへ、ゴロにゃんと居候するわけにもいかんでしょう。
お互い耳が聞こえぬ喧嘩は、近所に筒抜けです。
まず、妻が死ぬ前に7年間(平均)は、介護をしなければなりません。

あと20年、重い(軽いかも)墓標を背負って生き続けます。
なんとしんどいことか。
重しが取れて、羽が生えるやもしれません。
ああ、分らぬことばかりです。

2024年8月23日
コメント
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