絵のタイトルは、「まいったな」です。
この方は地域の産直に勤めておられました。
地域の特産はないものか、誰が何を得意で、果たして儲かっているのか。
数々の疑問を持ち、毎朝産直を訪ねデータ(すべての産品に添付されてる)を取り続けました。
地域の大型スーパーにも売られていない野菜は、6か月間の調査で一品だけでした。
Salt plant(塩水で育て、葉の周りに塩の結晶)だけでした。
私は、この人に質問ばかりしていました。
こんな表情で、いつも親切に答えてくださいました。
ここまでやってみた。
ここからが分からない、教えて欲しい。
こんなことを言われて、その道のプロはワンポイントアドバイスを惜しみはしない。
今日のタイトルは、「這い上がるちから」です。
妻の傘(ワンプッシュで開く)が壊れた。
この手の傘を見たことや使ったことはあるが、仕組みについては知識がなかった。
8本のバネが、8本の骨の先端付近に固定されている。
反対(傘の中心)側は、骨の中でぶらぶらと遊んでいた。
バネが、開く力になるに違いない。
傘の骨の先端に小さな穴が開き、支柱(柄の先)の先のリング(プラスチック製)に針金を回して固定されていた。
固定している針金を緩め、ばねをひっぱり、骨(折り曲げ)を固定している針金にひっかけた。
8本のバネをすべてリングを固定する針金にひっかけ、針金を締め上げた。
期待して、ワンプッシュしたが、バネの力で開き切らない。
骨を固定するリングの柄側にもう一つリングがあった。
リングには針金がないのでステンレス(1.2mm径)の針金を回し、締め上げた。
新設の針金に、8本のバネは容易に引っ掛かった。
傘はバネの力で開いて、開いたままになった。
ワンプッシュのボタンとスライドするリングの穴がずれていた。
すべてやり直し、リングの穴とボタンを合わせ、再度挑戦した。
自動(ワンプッシュ)で開く傘は元通りに治った。
修理が終わって地面を見ると、1mm径のステンレスワイヤー(切れたか、ほどけたか)が落ちていた。
4時間かかりました。
恋人と別れた。
大事な試験に落ちた。
つい始めたギャンブルで借金ができ、支払いに一生をかけた。
やけ酒からアルコール依存症になり、すべての人間関係が崩壊した。
なにしろ、予期せぬ不幸(事故、天変地異)や自らやらかした失敗の連続です。
ほとんどの人が乗り越えます。
脛に傷が残るのも勲章です。
なぜ、こんなことができるのか。
お前はこんなものか。
誰かが問いかけ、自らの心が呼応します。
どうしようと悩みながら、ここまでやった。
不思議と誰かが手を差し伸べてくれます。
その誰かも誰かが支えたのです。
大事なのは、ここまでやったことです。
あとは、道が見えています。
誰の助けが必要かわかるようになるのです。
捨てたものじゃないのです。
そのために、まず一歩だけ前に進みましょう。
2024年7月2日
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