絵のタイトルは、「味がしみてこそ冬瓜」です。
ガキの頃は、こんなまずいものと思っていました。
馬鹿だよね 気づいて初めて 誉め言葉
本を読む時間が多くなった。
「馬鹿で間抜けな発明品たち」という本を図書館で借りてきた。
会社勤めの頃には絶対借りないジャンルの本であった。
そのくせ、「あとからクレームの先取り」を真剣に考えた。
無駄な時間を過ごせないと言い聞かせた人生が、
実に無駄で無意味のオンパレードだった。
東大の博物館に収納依頼する「これだけは」のこだわり品を
教授たちのオタクぶりを期待して視ていた。
それぞれの専門分野に向き合った動機は、万人には理解できないオタクでした。
ですが、道を究めた先生たちは、今をしっかり見据えていた。
考古学の先生が、コロナに似た歴史を話され、今に向き合ったコメントをされた。
今日のタイトルは、「暑さが逆戻り」です。
もう一回、やる気をなくす暑さを体験した身体には、なんてことはない。
そーらそらなんてもんです。
夕方にはヒグラシが鳴き、夜には虫の音が癒してくれる。
肌がけ一枚では、明け方は寒いほどです。
長袖のパジャマを着るようになりました。
風呂にもしっかり長く入れる。
長く生きればと言うより、生き急がなければ多くのものが見えていた。
毎日車で通過する風景が、同じ道を歩いたときの新鮮さを覚えている。
田舎が死ぬほど嫌で都会に出たが、今は田舎も悪くないと感じている。
知らない良さに気づいただけです。
まだまだ先があり、奥は深いと考える。
道まだ遠しです。
2022年8月30日