故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

おらが村の自慢

2021-09-29 11:19:44 | よもやま話

絵のタイトルは、「あとは任せたよ」です。
正直だけでは生きていけない。
そんな世の中です。
知恵を使って、汗をかいてわがものにするしかないのです。

角曲がり 金木犀が いたのかよ

読者数が気になります。
書くと100人、書かないと30人です。
嬉しいことですが、一種の強迫観念に襲われます。

今日のタイトルは、「おらが村の自慢」です。
私は、福島ナンバーで東京にも広島にも行きます。
東京ナンバーが、近所に止まっていると心配になります。
親が、あとから責められるようです。

江田島・古鷹山の林道を走っている時、すれ違おうとした車が止まり、笑顔で声をかけてきました。
「福島ナンバーですね。懐かしい」とドライバーが言われます。
10年前の震災の時、行ったことがある。
古鷹山の林道修復にボランティアで参加していると言われました。
後に地元の友人に彼の名を伝えました。
彼はバキュームポンプ(彼の会社の特殊技術)を積んで、
震災後すぐに福島に入ったと、友人は教えてくれた。

さて、「おらが村の自慢」です。
皆さん、就職試験の時、自分のアピールポイントを的確に説明されたことがありますか。
ここに来て間もない頃、移住したこの地域のよいところはどこかと聞かれました。
敢えて、「何もないところ」と答えました。
米が美味しく、果物が自慢の地域です。
そんなに自慢なら、後継者を育てたらと思ったものです。

私は、「交換留学」を考えています。
東京から先はすべて関東で地図が明確に入っていない広島県人が大勢います。
会津にいる広島県人はいまだに広島弁を封印しています。
ここの人は、戊申で戦った長州と広島の違いが分かりません。
大阪から向こうは、みな一緒です。
若い世代が互いに、山の生活と海の生活を体験したらと考えます。

自慢を話す時、おすすめ料理をご馳走するとき、はたと悩みます。
自分が住む地域の自慢話は、なかなかできないものです。
私は、島が嫌だから東京に出ました。
そんな奴が故郷に帰って何ができますか。
NHKドラマのモネで放送されたように、「そんなのきれいごと」と言われるでしょう。
交換留学では、子どもが中心になって、互いに暮らしを学びます。
子供に「何が自慢」と教えて来なければ、子どもは伝えることができません。

でも、心配はありません。
普段、近所の人におすそ分けするものが、ここがよかったよと話をすることが、自慢なのです。
自分が作って、少しだけよいものをおすそ分けします。
感動した景色を話します。
面白かったことを家族や友人に話します。
すべて、「おらが村の自慢」なのです。

似顔絵の話をまたします。
「よいところを探す」のが、似顔絵描きのコツです。
良いところを探す癖を大人が持ち、子どもに伝える。
にわか作りのイベントも悪くない。
100年以上続くだるま市や奉納相撲(祭り全般)が受け継がれる。
誰もが、「俺にも手伝わせろ」と率先して手をあげる。
こんな日常が、地域に根付いています。
パキスタンで、「来いよ」と、毎日値切り交渉に付き合わされました。
市場で毎日会う店主にウインクされました。
「来いよ」
これなんです。

「交換留学」ができたらいいですね。

2021年9月29日
コメント
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