故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

引っ越しの功罪

2021-09-23 01:42:26 | よもやま話

絵のタイトルは、「これからも」です。
私の引っ越しは、今回が最後でしょう。
若い君は、これからも続くでしょう。


満月の 骨になる迄 過客なり  
  
今日のタイトルは、「引っ越しの功罪」です。
引っ越し貧乏という言葉があります。
敷金礼金、移動費を都度払ってきました。
機材や家具を移動させるから、梱包・運搬・荷解きと人件費と運搬費がかかります。
何よりも、やっとなじんだ近所をリセットし、新しい環境に慣れるのに時間がかかります。
私は、これまで20回以上これをやっています。

学生時代に10回、社会人になって10回以上。
学生時代の移住は、電車、リアカー、乗用車、身一つと様々です。
あっけらかんとして、人生の旅路みたいなものでした。

家族が増えるごとに、厄介になりました。
私が二人の子供の手を引き、かみさんは幼子を背負い両手に荷物と子供がぶら下がっていました。
さすがに、不動屋さんは困っていました。
家賃をまともに払ってもらえるのかと言う顔つきに見えました。

私は、転職と梱包の名人になりました。
近所と環境の変化を楽しめました。
家族は、特にかみさんは、あぜ道を歩きながら涙したこともありました。
単身赴任は一度もなく、ヤドカリのごとく家族を連れてを移り住みました。
狭いながらも庭付きを探しました。
子供のおしめと私の褌が一緒に干されていました。
子供のおしめが取れた頃、褌も捨てられました。

一年使ったことがない。
移った先で、買えば済むこと。
暑い寒いで機材と服装が変わります。
札幌のマンションで、持ち込んだオープン型のストーブを点け、
飲んだまま寝て死にそうになりました。
長時間、サウナ状態のなかにいたのでした。
都度、ものを捨てる。
生活や機材に併せて、家を改造する。
物理的な物ごとは、大したことはありませんでした。
人生のリセットがありましたが、お金で済みました。

子供がぐれなかったのが、せめてもの救いでした。
都会は、気に入った人と付き合えばよく、なじむのが短時間で済みました。
田舎(地縁血縁が最優先の地域)は、そうはいきません。
人そのものが問われました。
地縁血縁も意外とやっかいだと気づき、
期待されな不自由さが、何をやっても良い自由に変わりました。

今度こそ、断捨離と意気込んでいます。
ところが、引っ越し荷物にかぼちゃ、芋類、乾燥豆類と各種種が加わります。
業者に頼まず、DIYをやる予定です。大工道具が増えることでしょう。
せっかくパン焼きを覚えたからとパン焼き機材と粉も運びます。
軽トラ、カンリキに草刈り機とチェーンソーが加わります。
立って半畳、寝て一畳のシンプルライフはいずこ(刑務所がそれかな)やらです。
今回も上手に整理できないようです。

2021年9月23日
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする