故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

「いいね」をやめた

2021-05-29 07:02:45 | よもやま話

絵のタイトルは、「僕一人で渡れるよ」です。
「手を出さない勇気を持つ人が、大人」だと教えていただきました。


今日のタイトルは、「「いいね」をやめた」です。
まず思い起こすのは、忖度です。
上司の「いいね」を引き出すためには、上司の機嫌を損ねる発言と行動を慎まなければならない。
ああつまらない。
自由にモノが言えない。本気で仕事ができない。

子供の頃から、両親の顔色をうかがいながら勉強をしたり、いい子を演じる。
知恵と力が付き、反抗期を迎える。
親父とだって取っ組み合いで互角になる。

親父が起業した会社や店を継ぐ。
人がいっぱいいた頃とは違う。親父の時代は、売れるものを作ればよかった。
人がいなくなった今(サプライチェーンが世界になったことも影響している)では、
買いたい気持ちを生み出すものでないと売れない。
成功体験豊富な親父は理解しようとしないかもしれない。
息子は、一生懸命親父を説得する。
成功するかどうかのリスクは、息子が背負うことになる。
今になって気づいた甘やかした子であって、一人の実業家とは思えない親父がいる。
反面、親父が起業した時、どんなにか危うかったか、息子は知らぬ。

フェイスブックを一カ月前にやめました。
自動配信される記事を読みたい順に選択する。
読みたくない記事を消すのだって、面倒だった。
自分のブログの読者数が気になっていた。
読者数イコール「いいね」と思っていた。

「いいね」をやめた。
動機は、SNSを続けることで認知症が始まり、進むと知ったことからでした。
確かに、アップした人に気を使い、「いいね」をする。
自分の都合で好きな時に発信するSNSは、
読んだかどうかまで発信した人にわかるシステムなので、気を遣う。
カフェに、SNSで注文する人がいる。
私は、申し訳ないが無視することにしている。
電話で注文(予約)して欲しいと、カフェではお客さんに伝えてある。

電話で商売をする人がいる。
電話をかけた本数とアポの数が、電話を掛けた人のボーナスになる。
確かに、足で稼ぐ商売には、限界がある。
私ははじめのうちは電話に付き合った。
10分間説明を聞いて断った。
断った私を非難するものまで現れた。
一方、「そうですか、またの機会」と電話の向こうの人柄を「いいね」と思った人もいた。
残念ながら、今は「その手」の電話(うまい商売、経費節減)はすべて断っている。

インターネットで、限定(数、時期)して販売するやり方がある。
カフェでもその方法(マスコミ露出の頻度をあげた)を取り入れた。
ピーク(ウィークデイは5人、ウィークエンドは50人)が立って、対応できないことが分かった。
開店後、わずか3か月のことである。
ピークカットのために、見込み生産から注文生産(限定メニュ、注文後調理、予約)に切り替えた。
地元(人口6000人)に特化した口コミを重視した。
ピークカットは平準化され、私達(二人)だけで商売ができ、お客さんとも会話を楽しめた。
リピーターを増やす、売値を下げ経費を抑えるために、畑を借りて自家製野菜を作ることにした。
冷蔵庫に余っている在庫整理を兼ねてお任せ料理にした。
地元野菜を料理するベテラン主婦がお客さんである。
旬の素材を、インターネットで調べた和洋中の料理に挑戦した。

「いいね」をやめたからと言って、唯我独尊になるとは言えない。
身の丈にあった商売をし、借金がない生活をしている。
覚悟をし、世の中の流れに逆らわず、たゆたゆと生きたい。

2021年5月29日
コメント
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