故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

分ける

2020-11-06 04:22:52 | プロジェクトエンジニアー

我カフェの料理番長です。
タイトルは、「ひたすら喜ぶ顔が見たいから」です。
ああ、今日もサービスし過ぎました。


今日のタイトルは、「分ける」です。
美味しいものを家族で分け合って食べる。
我が家では、末っ子がいつも、「一人何個」と決めていました。
お姉ちゃんたちに、先に越されないように防御線を張った。

職場でいただき物を分ける。
いつも決まって、姉御肌が新人に指示して行われていました。
儀式のように厳(おごそ)かに、平等に配布されました。クッキーの一個まで。

地域おこしの達人が言われていました。「巻き込むではない、分けるのよ」と。
自分が住むマンションの祭りを挙行した。マンションの住民の有志が盛り上げてくれた。
今度は、町全体の祭りを企画した。マンションの有志の内、賛同してくれた方はわずかだった。
新たに、ボランティアを募り、なんとかできた。
ヒマラヤ登山で、ごみが散乱しているのを見て、日本人登山客が嘆いた。
ノーノー、富士山回りがもっとひどいよ。外国人登山客が言った。
彼は、富士山回りのゴミの掘り起こしをしようと提案した。
マンションの祭り、町の祭りを手伝ってくれた人たちに呼びかけたが、誰からも色よい返事はなかった。
考えられることとして、企画者は「巻き込む」では続かないと気づいた。
新たに、「分ける」ことを提唱した。
こんな楽しいこと、一人でやりたいが、皆さんいかがです。
企画に応じて、興味がある人が変遷する。
思いついたことを分ける。横浜の方だった。
住民を巻き込んで、市役所を巻き込んで、都会の人を巻き込んでと続く。
巻き込むは、「やらされ感」が芽生えてくる。ここで、想いはとん挫する。

この景色、この空気、人々の一生懸命をインスタグラムで伝えたい。
皆さんが、やっている。
この景色を作る人は、誰とは知らぬが楽しみにしている人に、「分けたい」と念ずる。
人々が、一生懸命になるのは理由がある。
私が好きなこの村を存続させたい。かなわぬことだけど、一人でも頑張るか。
頑張る人を応援する人が出てくる。
雪の日も届けてくれる郵便やさんであったり、近くに来たから寄ったよと保健婦さん、
昔やんちゃで、いろいろ面倒を起こしたが、村全体で支えていただいた人などである。

さて、分けるもの。
何処の家でも、一番良いものを分けます。B級品は、自分の家で食べます。
何故でしょう。
もらってくれる人に喜んでもらいたいから。これは、世界共通の願いです。

分けるは、清々しい。
無償のものに、一級品を提供する。
ブログを書く人も同様でしょう。俺はこんなに凄いんだと言う人はいない。
こんなの見つけたよ、思いついたよ。私は嬉しかった、哀しかった。
どうですかと謙虚です。

私は、毎日耕作放棄地の篠竹を伐り続けた。
お金をいただきながら(地域おこし協力隊として)、こんな楽しいことを続けていられる。
ずーっと一人でやっていたかった。こんなに、あるんだもの一年や二年では終わらない。
ばれちゃった。なんだか楽しそうだな。俺にも手伝わせろという人が出てきた。
では、手伝わせてやるかとお願いした。

「分ける」構造や仕組みを作るのが、企画者です。
参加する人は、役目をいただき終わったら、「今度は何を手伝いましょう」と自ら名乗り出る。
これが、祭りの基本です。やって当然、やらせていただいて嬉しい。来年もと続きます。

プロジェクトマネージャーは、手柄を独り占めにしない。
だから、人が変わっても仕事が変わっても、「あの人なら」とついてくる。
逆の人がいます。人の手柄を横取りする人のことです。
巻き込んで知らぬ顔をする人のことです。

手柄盗り どろんを決める きつねどん

(ごめんね、きつねさん。あなたも一生懸命でした)

2020年11月6日
コメント
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