今日のタイトルにあわせ、この絵を選びました。
絵のタイトルは、「夫唱婦随」です。もう、婦唱夫随でもよいでしょう。
こんなときもあったねと、頑張ろう。
今日のタイトルは、「肌恋し」です。
涼しくなりました。熱中症対策をしていたのが嘘のようです。
我が家でも、布団の取り合いとなりました。
肌を合わせる。肌を汚す。肌を許す。すべて、女が男に身体を許す意味に通ずるとのこと。(広辞苑より)
一戦終えて、肌を入れる。肌脱ぎしていた着物の袖を通してもとのように着る。(広辞苑より)
何事もなかったのごとく、いつもの生活に戻る。
あったことやなかったことを思い出すのではなく、単に寒い。
幼き頃は、きっと母の胸に抱かれて幸せだったのだろう。
女子の肌に触れたとき、しびれるような甘味な気持ちになりました。
今は、湯たんぽ替わりです。
どんなに愛し合った夫婦にも隙間風が吹くことがあります。
肌が合うこともなく、家庭内別居となる。
共同生活を続けるものの、早く終止符をうちたいと、どちらも願う。
同じ墓なんてもってのほかと強く思う。
肌で感じる。考えただけでなく実際に体験して理解する。(広辞苑より)
相手の仕草で、次に何が話され、何が起こるか推察できる。
肌を合したから分かる。
ああ、これも辛いことです。
肌恋し。
なんとなく空しい。
こんなはずじゃなかった。夜中にふと思う。
これまでとこれからを想う。良いことなんて思いつかない。
期待するのではなく、ひとはだ脱ぎましょう。
何かが変わる。
ざらざらの肌じゃない。血が通う体温を感じる。互いに生きている。
ふわふわの綿を頬で感じる。
温かくなり、眠りにつく。
空気とは違う、踏み込んだ幸せ感です。
あなたにも、あるとよいですね。
足しげく 通いし道も ススキ原
2020年9月17日
<<あとがき>>
男と女には温度差があります。
暑い時には、涼と感じ、
寒い時には、温もりと感じる。
額、頬、うなじにへばりついた髪の毛を見たのは、昔のこと。
呼吸が止まる。ああ、また吹き返した。
感じるだけだけでなく、ゆすったりこすったりもしなければならなくなりました。
同志なんだから。