故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

肌恋し

2020-09-17 05:44:18 | よもやま話

今日のタイトルにあわせ、この絵を選びました。
絵のタイトルは、「夫唱婦随」です。もう、婦唱夫随でもよいでしょう。
こんなときもあったねと、頑張ろう。


今日のタイトルは、「肌恋し」です。
涼しくなりました。熱中症対策をしていたのが嘘のようです。
我が家でも、布団の取り合いとなりました。

肌を合わせる。肌を汚す。肌を許す。すべて、女が男に身体を許す意味に通ずるとのこと。(広辞苑より)
一戦終えて、肌を入れる。肌脱ぎしていた着物の袖を通してもとのように着る。(広辞苑より)
何事もなかったのごとく、いつもの生活に戻る。

あったことやなかったことを思い出すのではなく、単に寒い。
幼き頃は、きっと母の胸に抱かれて幸せだったのだろう。
女子の肌に触れたとき、しびれるような甘味な気持ちになりました。
今は、湯たんぽ替わりです。

どんなに愛し合った夫婦にも隙間風が吹くことがあります。
肌が合うこともなく、家庭内別居となる。
共同生活を続けるものの、早く終止符をうちたいと、どちらも願う。
同じ墓なんてもってのほかと強く思う。
肌で感じる。考えただけでなく実際に体験して理解する。(広辞苑より)
相手の仕草で、次に何が話され、何が起こるか推察できる。
肌を合したから分かる。
ああ、これも辛いことです。

肌恋し。
なんとなく空しい。
こんなはずじゃなかった。夜中にふと思う。
これまでとこれからを想う。良いことなんて思いつかない。
期待するのではなく、ひとはだ脱ぎましょう。
何かが変わる。
ざらざらの肌じゃない。血が通う体温を感じる。互いに生きている。
ふわふわの綿を頬で感じる。
温かくなり、眠りにつく。
空気とは違う、踏み込んだ幸せ感です。
あなたにも、あるとよいですね。

足しげく 通いし道も ススキ原

2020年9月17日

<<あとがき>>
男と女には温度差があります。
暑い時には、涼と感じ、
寒い時には、温もりと感じる。
額、頬、うなじにへばりついた髪の毛を見たのは、昔のこと。
呼吸が止まる。ああ、また吹き返した。
感じるだけだけでなく、ゆすったりこすったりもしなければならなくなりました。
同志なんだから。
コメント
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