故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

手をかける

2020-04-05 04:28:37 | よもやま話

どこかで聞いた「ビールを飲もう、どんどん」(タイトル)
蝶は蜜を、私は酒を。


カフェを開店している。
当分の間、休業する予定はない。
来られるお客さんも、カフェには大勢のお客さんがいないことを承知で来店してくれる。
今日のタイトルは、「手をかける」です。

「手をかける」とは、
人手を費やす。手数をかける。
手間をかける。自分の手で行う。
手出しをする。盗みをする。
(goo 辞典より)

昨日は、気になっていた木々の剪定をした。
まずは、カフェの屋根(蔵の屋根は二重)より高くなった木々から始めた。
軒樋に接する枝を中心に払い、密集した枝を間引いた。
鬱蒼と(放置)していると、虫の巣窟となるからである。
今年は暖冬で、すでに虫が発生し、大量に湧くような予感がする。

小路にせり出している枝も払った。
2トン車でも、箱車のトラックには枝が当たっていた。
カフェにお客さんが来られないことをよいことにして、剪定や草抜きに精を出している。
カフェ回りの仕事をしていると、急な来店者に対応ができる。
少し離れた農地の仕事の時は、携帯電話の番号をドアに貼っておこうと考えている。
剪定するのは、すべて他人の庭の木々である。
誰もクレームをつけるどころか、喜んでおられる。
これで、心の負担が減ったとでもいうように。
散歩する方が、「あらま、手をかけるとさっぱりする」と感心、感謝されました。
またの人は、「今度は、あの木だな」とリクエストされました。

妻は、新作のパンの試作とジャムづくりに余念がない。
私はさらにしたいことがある。
空き家の片づけである。
居なくなったまんまの家の片づけは、困難を極める。
不要物の分類をするために、一時保管場所が必要である。
一時保管場所は、仕分け(要るもの、不要物、どちらか決められない物)をするために使う。
床上、収納場所にあるものを片づけて、初めて家の修理箇所が見つかる。
カフェを継ぐ者が、あるいは都会に行った恩返し族が自由に寝泊まりできる場所作りである。
しの竹畑は、4年がかりでカンリキ(耕運機)で耕すところまできた。
あとは、資金がいらない喜ばれる花(ラベンダー等)や山菜(こごみ、わらび等)を植える。
隙間にゴルフ練習場を立てる。私たちが練習するためである。

一反歩の畑の区分けをして、ブロックごとに野菜を植える予定である。
野菜を大量に作っても腐らせないで使い切る術を学んだ。
大半は、カフェのおまかせ料理で使う。
都会の知り合いには、カフェで作った菓子やパンと合わせて、お中元やお歳暮にする。
それでも余るものは、近所に配るのである。
すると、その家では不要な、カフェでは有効なものが循環する。
タダで得たもの(果物や野菜)は、ちょっと手を加えて(ジャムや菓子、漬物)にして、
タダでお客さんに配る。売り物のコーヒーやお好み焼きをついでに飲食してくれたらよい。

地域が回るため(金とサービス)のささやかな拠点づくりである。
「手をかける」とは、
何をしようかと考える(惜しまず手数をかける)。
躊躇なく、自分の手で行う。
他人の物に許可をもらって手出しをする。
盗むわけではないが、価値(寝ている宝)を生み出す。
そんな環境づくりが、自分なりの「地域活性化」です。
誰かに頼んでやること(イベントなど)は、長続きしない。
今回のコロナは、交流を根底から覆す出来事であった。
それでも、できることがある。
私たちには、知恵がある。
困難な状況でも、自ら楽しめる遊び心がある。

嘆いても 何も績まれず 父母(ちちはは)よ

2020年4月5日
コメント
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