故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

絵のタイトルは、「酔っ払い」です。
カフェで飲み会をやる。
料理を作り、私と妻も参加する。
私の講釈が始まると、友人の奥様が「はい、お開き」と号令をかけて飲み会は終わる。
私の話は、しつこくて小難しい。
今日のタイトルは、「引き出し」です。
私は、「書くこと」を続けています。
書くことは、思考を深める手続きです。
悩める事柄をひとつづつ昇華する作業と言えます。
あったことを綴る日記ではなく、その時芽生えた気づきと何故を繰り返す。
チャンスは一度だけと、逃がさぬ決意です。
挑戦し、綴った記事(思考)は、速やかに脳の引き出しに蓄積されます。
インデックスは、添付した似顔絵であったり、悪戦苦闘の「タイトル」です。
データ化された記事の一部が、飲むと湧きだしてくるのです。
私の中には脈略があるのですが、聞く側には突然すぎて理解できません。
何度も試行を重ねることで、「隠し玉」が用意されます。
難しい交渉時に、切り返しの隠し玉が有効活用されることも何度かありました。
私は、体験を経験に変える仕事が、「書くこと」や「描くこと」だと知っています。
フォロワー数は気にならない。
ひたすら、難題と向き合いたい。
「地域おこし」を小説で成す。そんなことも考えました。
身体が動かないと、脳も働きません。
脳が働けば、身体の一部が頼りにならなくなっても気になりません。
身体には、代替えの役割を果たす機能があるからです。
人の名前は忘れても、書いた記事は忘れません。
同時に、悩んだことは書いて忘れることにしています。
矛盾する作業の連続で、私自身は救われています。
若い人は、無限のチャンスと力を持っています。
気づくのは、歳を重ねてからになります。
美の壺と言う言葉があります。テレビ番組のタイトルでもあります。
書いて壺に入れる。壺は、無限大です。
数々の記事が、壺の中で絡み合って発酵し始めます。
私は、腐らぬよう時々かき回しています。
同じタイトルで、再度思考を繰り返すことです。
思考は、書き留めることで再現されます。
想いは、常に「良きに計らえ」と都合の良いものになっていきます。
書くことで、自分と向き合い真剣勝負を繰り返す。
長い人生で、一度きりの真剣勝負です。
洟垂れが 恋文はじめ 遺言に
2021年3月29日
<<参考>>
2014年12月1日の投稿記事「あんたは馬鹿か、鈍いのか」では、
「精米会社の会長に、「あんたは馬鹿か、それとも鈍いのか。」と言われました。
何を言っているのか解りませんでした。
(中略)
後に、私は営業職につきました。
この時の「無理難題」が大いに私を助けてくれました。
パンフレット営業はしませんでした。どこにも課題がありました。
どの課題にも、道標めいた話ができました。会長のおかげで
引き出しが増えたのです。
(中略)
会長からいただいた言葉は、最高の褒め言葉だったのです。」
(記事より抜粋)

絵のタイトルは、「気になる奴」です。
みっともないから、もうやめなさい。
新作を描きなさい。
妻の言葉です。
書けないで、ぼーっとしている時間が過ぎていきます。
寒くて行動を起こせない。
とりとめもない過去の思い出やこれからのことを想う。
試しに、2年前の3月9日の記事を読みました。
「リーダーシップ」
「寄り添うことができる人が、リーダーです。
社員の力を引き出せるのがリーダーです。
リーダーはスーパーマンと思われがちです。
何でもできて、バリバリ引っ張る人のことと思いがちです。
家庭でいえば、子どもたちだけでなく旦那の不満も聞いてあげられる
おかみさんかもしれない。」
(記事より抜粋)と書いています。
今日のタイトルは、「リーダーシップ(Part2)」です。
皆に指示するのが、リーダーと考えてきましたし、実践してきました。
それは、仕事上のことでした。
人生を長く生きる人たちは、歳を重ねるごとに未知の世界に入っていく。
仕事をしている時は、先輩がいて同僚がいて、較べるものや手本となる事柄が溢れていました。
定年後のこと。
何をしてもいいんだよと言われてからが長い。
毎日が日曜日。
例えば、2年前に何をしたかと問われても思い出せない。
果ては、昨日の食事さえ思い出せない。
記憶に残らない毎日を送る。
ON-OFF、メリハリなんて死語に近い。
リーダーは、100年後のことを考える。
少なくとも10年後、20年後を見据える。
そんな人をリーダーと言うのではないだろうか。
最近書いた記事に、「未来予想図」(2021年2月10日投稿)があります。
「もう一つの考え方は、今を大事にする考え方です。
今は元気です。元気な時をどう生きるか。
(中略)
できなくなるまで、楽しむ。
できなくなったら、そこで考える。
行き当たりばったりの考え方である。」
(記事より抜粋)
坂本竜馬は、「死ぬときは、どぶのなかでも前向きに」と言ったらしい。
私達は、先人の生きざまを見て倣い今がある。
できなくなる時まで、まっとうに行きたい。
「まっとう」が何かは、人それぞれです。
生きざまを示せる人が、リーダーです。
センチュリーカンパニーの礎(いしづえ)を作れる人がリーダーです。
少なくとも、明日のために「今日何をしよう」と毎朝考えられる人のことです。
背中追い たんぽぽ風に 種散らす
2021年3月9日

瀬戸内海の小さな島にある「浜辺の公園」(絵のタイトル)です。
冬は誰も来ず、松葉で覆われていました。
この風景を見て、寒村の現状に心が痛みました。
そうではなかった。
夏になると、近くの浜辺で海水浴ができる。
迎える島民は、誰彼となく松葉を掃き始めます。
時流の汽車に乗り遅れないようにと頑張ってきました。
他人より歩く速度が速かった。
とにかく負けたくなかった。
自分の弱さと向き合った。
今日のタイトルは、「あなたは休めますか(Part7)」です。
休んで、やりたいことをちょっとだけでも始めた方がよいとも思います。
休んでいては、やりたいことが続けられない。だから、休まない。
休みたいけど、休めない。
休まないから、褒美のような頑健な身体と、借金がない生活を送られる。
人生いろいろです。
歴史は揺れ動き、今は「頑張るな」と言われています。
人と会わず、自粛閉じこもりを推奨する。
ほとんどの会社が、昨対は赤字です。それなのに株価があがる。
架空のお金(ポイント還元:電子マネー)を使って、儲けようと頑張っています。
バブルの株価にならんだ。
新しいシステムを考えた会社がGafa(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)である。
こんなもの(考えを具体化)があったらよいなと始めました。
なんも心配しない。駄目ならやめる。行けそうならもう一工夫する。
壁に当たるごとに、やり直して前に進んだ。完全無欠は、一時代前の話となった。
売れないで困っている在庫過多の会社がある。
本屋を回り、図書館を歩き回っても欲しい本が見つからない人がいる。
一冊の本の在庫を情報化した。売りたい人と買いたい人を結びつけた。
三年寝太郎は、たくさんの草履を用意してもらい、佐渡金山に向かい無償で交換した。
桶を用意してもらい、持ち帰った草履を洗い、草履についた金を集めた。
その金で、日照りが続く土地を灌漑した。(Wikipediaより)
あるいは、山にある大きな石を落とし谷川をせき止めた。堰き止められた水が田畑を潤した。
各地にある、三年寝太郎伝説である。
既存の常識を覆した。
今回の「あなたは休めますか(part7)」は、頑張るだけではうまく行かないを言いたいのです。
一月前までは、スコア100を時々切れるゴルフでした。
さらに上を目指していました。工夫してスイングスピードを上げる。
ところが、スコアは大きく崩れてきました。
延長線はありませんでした。
わずかな期間に身体が衰えていました。
夏から秋にかけて、畑や空き家で汗をかいていました。
冬は作業がかなわず、汗をかかず太り始めました。
無理なく振れるフォーム主体の動きに変更しました。
さて、どうなることでしょうか。
これまでは、休んで何かをやることを話の主体に置いてきました。
「あなたは休めますか(Part7)」では、休むことこそ必要なのだと言いたい。
「こんなことをしてみたい」は、先ずは休むことだったのです。
身体と周囲と相談し、頑張り過ぎない。
無理な目標(100点)と向き合わない。
可能な目標(80点)を積み重ね、ヒットゾーンを広げる(90点)柔軟な考え方です。
凍土が融け、畑で作業ができるようになりました。
この地域では、嬉しいことなのです。
芽吹く音 開け閉じろの 繰り返し
2021年2月17日

絵のタイトルは、「さざ波」です。
海が描きたい、川が描きたいと続けていました。
静かな水面に見たさざ波です。
今日のタイトルは、「合わせる」です。
いつもの広辞苑調査は、巻末に披露しています。
なぜ、この言葉が脳裏をかすめたか。
昨晩、牡蠣が冷蔵庫に残っていたのをソテーした。
付け合わせに、キャベツの残り物をゆがいた。
残り物の牡蠣は、塩気が足りず、臭いがありぐちゃっとした食感が気になった。
キャベツは、淡白過ぎた。
単独で味わうと、上のようなことになった。
そこで、キャベツの葉を広げ牡蠣の粒を包んだ。醤油にちょっとつけて口に放り込んだ。
キャベツかなと思いきや、中から牡蠣汁がにじみ出てきて、妙に旨い。
次から次にそうして食べ、妻にも勧めた。
勝負をしている。
相手に勝たなければならない。ドラマ「おちよやん」の正念場である。
相手を知り、分析し、長所を消し弱点を突く。それが勝負の機微です。
そうじゃなかった。「合わせる」とは、自分の役柄を愛し、とことん生かしていく。
これが、イロハのイだった。さて、勝負の行方は。
私達は夫婦です。
今までのように夫唱婦随なのか、これからも婦唱夫随なのか。
それぞれの家庭で繰り広げられていることでしょう。
先人たちは、結婚こそ調和を重んじると唱えられてこられました。
結婚において、「合わせる」とは、どちらかが主体で、他方がついていくことではなかった。
お互いの刃物を突き合わせ、摺り合わせ、研ぎ合っていく。
合唱を指導する人が言っていた。
音痴も上手も一つの声になる。高い声、低い声が補い合い高め合う。
これこそ、合唱である。
広い世界を見ると、深い闇が目に浮かんできます。
一方が良ければ、一方が楽しくない。そんな毎日です。
そうではなかった。
楽しい人は、いつまでこれが続くか心配になり、さらに楽しくなろうとした。
その先は皆知っている。
苦しい人は、なんとかならんかともがき苦しんだ。頑張りが楽しいと知った。
ちょっとだけ。
互いの経験を、「合わせる」ことが大切なことだと知った。
小説が生まれ、劇が演じられることになった。文化になった。
長いこと叡智は引き継がれ、文明となった。
根こそぎなんてなかった。
悔しいけど少しずつ、進んでいる。
私達が賢ければ、「合わせる」ことを続けるはずである。
霜畑 湯気だし凍り 根こそ生き
2021年2月11日
<<巻末>>
あわせるとは、
①二つ以上のものを一つにする。
合うようにする。くっつける。一体にする。一致させる。
加えあわせる。合計する。
調合する。
合奏する。
②二つのものの間をしっくりさせる。また、そのものをあるものにあてはめる。
調和させる。適合させる。
夢合わせをする。
砥石にすりあわせて刃をつける。とぐ。
ひきあわせて検討する。
③直接向きあうようにさせる。
出あわさせる。経験させる。
対抗させる。戦わせる。
対面させる。面会させる。
夫婦にさせる。結婚させる。
(その方へ)向かわせる。ねらいをつける。
(広辞苑より)

絵のタイトルは、「遠い昔のような」です。
風に揺らぐ、蔓物が障子に映っている。
私の「切磋琢磨」は、遠い昔のことなのでしょうか。
かつて勤めたエンジニアリング会社で、プロジェクトマネージャーをやるのは、
容易ではなかったし、怖いことだった。
ジョブ受注のために、プレゼンテーションの企画・実演から試される。
ノミネートされた数社に残り、オファー(見積もり・提案書)を出す。
すべて、社内の部長会、役員会を通過して初めて出せるオファーです。
利益率、スケジュール、人員配置、専門性、果ては鉄骨トン数、インチ・メーター、
工夫の数々(ストロングポイント)を社内で説明し、クリアーしなければならない。
その上、プレゼンテーションの実演会も試行される。
時計を持ったパフォーマンス・チェックの集団(広報)が目線、ストーリー性、迫力までを査定する。
プレゼンテーション・受注・設計・施工と完工まで気が抜けない日々を送る。
仕事が進行するにつれ、社内のチェックはさらに厳しくなる。
工期遅延、利益率低下、クレーム処理のまずさは、ご法度である。
チーム力が試され、チームのメンバーのその後(他ジョブへの参加、査定)をも担うことになる。
プロジェクトが終わると、マネージャーは脱力感で強い刺激を求めてしまう。大酒を飲むことになる。
失敗すると、進退伺は必須である。連戦連勝のプロジェクトマネージャーだけが生き残る。
プロジェクトで、マネージャーは全責任を持たされ会社の社長より強い権限を持つことになる。
数々の難関をクリアーしたマネージャーを会社の代表として送り出し、全面的にバックアップする。
今日のタイトルは、「切磋琢磨」です。
エンジニア会社では、毎日積まれる技術書の高さは、20cmにもなる。読んだら、次の人に回す。
ただ読むだけではなく、いつ始まるか分からない新しいジョブへの知識集積の機会となる。
200のコピーの中から、一つだけ選んで、ストロングポイントに仕上げる、自分だけの技術書を作る。
社内営業も欠かせない。
チームメンバーは、一心同体で菅笠の集団(裏方)となる。ジョブごとに、メンバーは変わる。
強い団結力と信頼感が無ければ、足元をすくわれる。内部崩壊したら仕事はできない。
強いリーダーシップが求められる。マネージャーは、人としても尊敬される人柄でなければならない。
プロフェッショナルの集団は、若々しく常に挑戦する人たちで溢れていた。
趣味の造形も深く、玄人はだしの人も多くいた。
こだわりの人たちの集まりのなか、人望を集めるマネージャーは、肩書だけでは務まらない。
駅でも鳩が止まらぬ工夫を見たり、人が歩くのを見て人動線の流れの意味を探る。
酒の席でも、技術論と組織論に暮れる。そんな集団にながいこと浸かると、家庭を顧みなくなる。
見積もり提案書のストロングポイントは、他社のものになり広くひきつがれることになる。
隠すことは何もない。常に全力投球であった。
真似ができないから、あるマネージャーだけが連戦連勝となる。
スポーツの世界、ビジネスの世界は常に相手があり、ぶつかり稽古の繰り返しである。
毎日明け暮れ、いつしか強くなっていく。
ライバルは、社内だけに限らず、社外へ世界へと広がっていく。
あの仕事を仕切ったのは誰だ。やり切った集団は、どこの会社だとなる。
それがどうだ。
末娘の結婚式で、娘を夫役に引き渡す儀式に出ている。
粗相のないよう、気を付けて歩いていました。
馬鹿野郎、こんなところにワイヤー(電線)を這わすんじゃない。
見事にこけてしまいました。
笑うに笑えない娘の晴れ舞台に、ちょこっと役で出ています。
そんな夢が実現する日は、いつのことでしょう。
子になって 切磋琢磨は 子を送り
2021年2月6日
<<あとがき>>
真面目な話ばかりじゃ疲れると、落としを入れました。
ライバルがいてこそ、頑張れる。
切磋琢磨は、遠くになりにけり。
(筆者)