故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

合わせる

2021-02-11 08:47:42 | プロジェクトエンジニアー

絵のタイトルは、「さざ波」です。
海が描きたい、川が描きたいと続けていました。
静かな水面に見たさざ波です。


今日のタイトルは、「合わせる」です。
いつもの広辞苑調査は、巻末に披露しています。
なぜ、この言葉が脳裏をかすめたか。

昨晩、牡蠣が冷蔵庫に残っていたのをソテーした。
付け合わせに、キャベツの残り物をゆがいた。
残り物の牡蠣は、塩気が足りず、臭いがありぐちゃっとした食感が気になった。
キャベツは、淡白過ぎた。
単独で味わうと、上のようなことになった。
そこで、キャベツの葉を広げ牡蠣の粒を包んだ。醤油にちょっとつけて口に放り込んだ。
キャベツかなと思いきや、中から牡蠣汁がにじみ出てきて、妙に旨い。
次から次にそうして食べ、妻にも勧めた。

勝負をしている。
相手に勝たなければならない。ドラマ「おちよやん」の正念場である。
相手を知り、分析し、長所を消し弱点を突く。それが勝負の機微です。
そうじゃなかった。「合わせる」とは、自分の役柄を愛し、とことん生かしていく。
これが、イロハのイだった。さて、勝負の行方は。

私達は夫婦です。
今までのように夫唱婦随なのか、これからも婦唱夫随なのか。
それぞれの家庭で繰り広げられていることでしょう。
先人たちは、結婚こそ調和を重んじると唱えられてこられました。
結婚において、「合わせる」とは、どちらかが主体で、他方がついていくことではなかった。
お互いの刃物を突き合わせ、摺り合わせ、研ぎ合っていく。
合唱を指導する人が言っていた。
音痴も上手も一つの声になる。高い声、低い声が補い合い高め合う。
これこそ、合唱である。

広い世界を見ると、深い闇が目に浮かんできます。
一方が良ければ、一方が楽しくない。そんな毎日です。
そうではなかった。
楽しい人は、いつまでこれが続くか心配になり、さらに楽しくなろうとした。
その先は皆知っている。
苦しい人は、なんとかならんかともがき苦しんだ。頑張りが楽しいと知った。
ちょっとだけ。
互いの経験を、「合わせる」ことが大切なことだと知った。
小説が生まれ、劇が演じられることになった。文化になった。
長いこと叡智は引き継がれ、文明となった。
根こそぎなんてなかった。
悔しいけど少しずつ、進んでいる。
私達が賢ければ、「合わせる」ことを続けるはずである。

霜畑 湯気だし凍り 根こそ生き

2021年2月11日

<<巻末>>
あわせるとは、
①二つ以上のものを一つにする。
 合うようにする。くっつける。一体にする。一致させる。
 加えあわせる。合計する。
 調合する。
 合奏する。
②二つのものの間をしっくりさせる。また、そのものをあるものにあてはめる。
 調和させる。適合させる。
 夢合わせをする。
 砥石にすりあわせて刃をつける。とぐ。
 ひきあわせて検討する。
③直接向きあうようにさせる。
 出あわさせる。経験させる。
 対抗させる。戦わせる。
 対面させる。面会させる。
 夫婦にさせる。結婚させる。
 (その方へ)向かわせる。ねらいをつける。
(広辞苑より)
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