楽しんでこそ人生!ー「たった一度の人生 ほんとうに生かさなかったら人間生まれてきた甲斐がないじゃないか」山本有三

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ペナレスの沐浴(インド紀行4)

2020年12月12日 04時46分40秒 | 海外旅行1
(ぺナレスの沐浴)
ヒンヅー教の聖地ぺナレスで、ガンジス川の沐浴風景を見学した。
陽が昇る前の薄明かりの中を見学用の舟に乗る。
沐浴は、川岸で行われるので舟で流心まで出て岸のほうを見学する。

(沖に出た観光客の船)

ヒンヅー教では、死者は火葬され、
その灰をガンジス川に流されて終わる。
したがってインドには(ヒンヅー教では)お墓がない。
火葬場があるわけでなく、川べりに死者は運ばれてきて、
薪などを積み上げその上に死者を乗せて、
火をつけて燃やす、死者の体はのけぞり動き、
やがて灰になる。
そして灰はガンジス川に捨てられて終わる。


(煙立つ火葬のシーン/マイビデオから1)


(煙立つ火葬のシーン/マイビデオから2)

火葬のシーンにカメラを向けてはならないとされる。
沐浴シーンは、カメラに納めてよいが、
男性も女性も同じ場所で着替え、
インド更紗かと思われる薄い布地を身にまといガンジス川に入る。
日の出を狙ってお祈りをする。
合わせた両手を顔の中央にあて、
そのまま太陽に向かってお辞儀をする。
一回、二回、三回と礼をするとその都度、
体も顔も水にもぐってしまう。
何回繰り返すのか分からないが、
やがて金色の壷にガンジス川の水を汲んで終わる。


(ガンジス川の沐浴1)


(ガンジス川の沐浴2)


(三度水に潜って礼をする人達)


(一人で沐浴する、金色の壷にガンジスの水を汲み終わる。)

そうしている間に、真っ赤な太陽は昇り、
ガンジス川が赤く染まる。
舟に乗った観光客は、しきりにカメラのシャッターをきる。
団体を乗せた舟は、二人の屈強な男性がオールで漕いでいる。
その舟を狙って、商魂たくましい物売りがやってくる。

(観光客を乗せて漕ぐ二人)

精霊流しのように、ロウソクを立て火を灯したもの、
写真に撮ってはならない
死者の火葬シーンの絵葉書や
ヒンズー教の神シバ神像の人形もある。
ヒンズー教の聖地ぺナレス(インドの現地語でバナーラス)
の荘厳なシーンに圧倒されて、
ひたすら現世で生きている幸せに感謝し、
灰となって流される人の冥福を祈るばかりであった。


(真っ赤な太陽が昇る1)


(真っ赤な太陽が昇る2)


コメント (6)
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