1月16日にあったワクチンのセミナーに行ってきました。
お母さんの「知りたい」に自信を持って答えるためには、自分も納得して理解していなければ・・・と思っています。
新しい動きがこれからどんどんありそうなワクチン。
ワクチンの日本の遅れが最近はいろいろな場所で取り上げられるようになったと感じます。
何年も現場の医師がどんなに一生懸命地道に訴えても広がらない理解も、テレビ番組や新聞記事一回で大きく変わるのです。
今朝もNHKあさイチ冒頭で取り上げられました。
ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、子宮頸癌ワクチンの無料化。
取材を受けていた田中美紀さんは細菌性髄膜炎から子どもたちを守る会の代表です。
我が子がかかった細菌性髄膜炎にはワクチンがあったこと、どの先進国でも、この病気が安全なワクチンで過去の病気となっていることを聞いたお母さんの一人です。
日本では承認もされていないワクチンの存在を知った時、日本で子どもを育てなければならないことを恨んだといいます。
当たり前だと思います。
その日から、彼女が訴えていることはただ一つ。
「子どものいのちを守りたい」
どの親も考える単純なこと。
今も、日本には毎日数人の細菌性髄膜炎が発症しています。
ざっくりといえば、死亡率が5%後遺症率が20%といわれている病気。
小児科医が救急外来でもっとも恐れる病気の一つ、見逃すなとトレーニングを受ける病気。
真夜中でもこの病気を否定できなければ、ルンバールという手技を受け、髄液検査することになります。
二つの細菌性髄膜炎を予防するワクチンを受けていれば、ふつうはルンバールを受けなくてもいいと、欧米の救急外来では対応が変わったということです。
肺炎球菌ワクチンを子どもが受けることにより、周りのお年寄りの肺炎球菌による肺炎が減ることもよく知られています。
お母さんの力はすごいです。
田中さんを見てても、私の周りのお母さんたちを見てても感じます。
医師がどんなに訴えても開かなかった扉が、お母さんたちの力で開きそうです。
もっともっとお母さんの声を届けませんか?
セミナーでも、VPDを知って子どもを守ろうの園部先生も「お母さんたちも声をあげて!」というお話をされました。
保健センターで、役所の子育て支援課で、お母さんの井戸端会議で。
自治体での格差はまだまだ続いています。
園部先生のお話は、今のお母さんたちの子育ての支えがない環境の話から始まりました。
すべての話をお母さんたちに伝えたいです。
「真の副反応と紛れ込み事故がたされて有害事象となっていること。」
有害事象と副反応は違うということです。
予防接種の後にも風邪をひくわけだし、予防接種とは関係ない時期と同じ率で脳炎になるのです。
調べても原因がはっきりしない脳炎は一定の率であります。
予防接種のためになっているなら、予防接種の後の一定期間だけ脳炎の発症率が高くなるはずだけど、そうはならないということ。
「本当に自然がよいのか?」
人間がもともと持っている免疫力を上手に利用して病気から守る自然なもので人間の英知である。
我々は、自然の恐ろしい点を最大限に避けて、自然の良い点を最大限に利用してきたのでいきのびたのです。
「日本の常識は世界の非常識」
接種部位のこと、接種と接種の期間のこと、貧しい国でも一生懸命取り組む課題であること、発熱していてもうつ国もある・・・
法律が現実とそぐわなくなっているのに、縛りが多くて身動きがとれないということ。
治験の協力が難しくてなかなすすまないこともあるという話もありました。
ここには、一部を簡単にしか紹介していませんが、興味のある方はひだまりサロンでどうぞ。
詳しくお話ししますよ。
いろんな資料もそろえています。
ぜひ上記のVPDのHPもご参考になさってください。
わかりやすい説明です。
田中さんと息子さんのせいくん、千葉のセミナーではお世話役で活躍なさった吉川さんが今日、ひだまりサロンにきてくださいました。
少しの時間でしたので、残念だったけれど、またの機会を楽しみにしています。
今度はぜひ!田中さんにお話ししていただきたいです。
お母さんたちに悔しい悲しい思いを胸にしながら頑張ってこられた田中さんの話を聞いてもらいたいと思っています。