駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

いい音で鳴らしたい!

2008年11月01日 | ドラム&パーカッション
パーカッションマガジン第4号が出た。
「いい音で鳴らす」という写真とタイトルがいかしてる。
そうじゃん。
ミュージシャンたるもの、細かいテクニック云々もモチロン大事だけど、「いい音で鳴らす」っていうことが究極のテーマと言っても過言じゃないだろうからね。
特に、パーカッションという超原始的なアコースティック楽器についてはこれに尽きると言えよう。
電気楽器の場合は、ド素人が触ってもプリセットされたいい音が鳴ってくれるので、問題点はテクニックという部分に集約されがちだ。
でも、パーカッションの特に皮ものの場合、その鳴らした一音そのものが勝負だ。
オレ自身、パーカッションの中でも特にとり憑かれてしまったコンガの魅力というのは、ポンと軽く鳴ったり、パキッときつく鳴ったり、ドンと重く鳴る奥の深い音の魅力だ。
しかし、その痺れるようないい音がなかなか出ないのだ。
スラップのパキッという鳴りは、初めて触る人にはまず出せないと言ってもいいくらい難しい。
思い切り叩けばいいってわけじゃないのだが、トーシロの自分には分からないからついつい思い切り叩いてしまい、下手をすると手のひらや指を怪我するのだ。
自分も、練習をしたあくる日は手の平に黒アザができたり、指が1.5倍に腫れあがったりしたものだ。いやいや、今でもそうだったりしてね。
それを思うと、電子楽器ほどじゃないにしても、スティックで叩くことのできるドラムセットなどは、まだまだいい音を出すことはたやすいのである。

それにしてもこのパーカッションマガジンという音楽雑誌は、今までの号はイマイチの感があったけれど、今回のCDを聞きながら本誌を読んでいくと、ポンとヒザを叩いて画期的だなあと納得することができる本だ。
いい音を追求した号のCDだけに、素晴らしいサウンドに溢れていてパーカッショニストを目指すものにとって感動的なCDともいえる。
なぜなら、単に世界の民族楽器である打楽器の数々を、ひとくくりに“パーカッション”と呼んでしまっているため楽器自体の種類がやたら多く、それを自分のものにするためには、そのお手本となる音を探すことが難しすぎるのだ。
たいていの場合、パーカッションはポピュラー音楽の中では「味付け」の位置づけである。
流行り廃りもあって、最近ではジャンベやカホンが幅広く流通されて認知された感があるが、しかし単独に「いい音はコレだ!」と言えるほどの画期的な単独な音源というものはさほど流布されているとは思えなかった。
今回のCDは、(自分自身低レベルのパーカッショニストということもあって)今まであまり生で聞く機会がない音源が満載だったので、かなり満足できる音源だった。

まあ、ちょっと手放しで褒めすぎだなあなどとも思うけれど、続けて3回も聞いてしまったなんてあまりないので、このCDはやはり良い出来だなと思うのであります。
この本自体が、付録のCDの解説書であるのだ。
実に本のタイトルそのまんまだけれど、究極の願いとして「いい音で鳴らしたい」ものだ。
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