駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

ドラムの奥義

2018年03月19日 | ドラム&パーカッション
自分のドラムセットを初めて手にしてはや45年近く。
めっちゃくちゃベテランドラマーでありますが、この年になって、なおも取り組んでいることがあります。
これをマスターしたら、ドラムの奥義(おくぎじゃなくおうぎと読んでね)を手にしたと言えるかもしれない。
自分にとって、それほど大きな取り組みなんだ。
それは何かと言いますと。。。

ザ・スターキーを初めて約6年。ずっとリンゴさんのドラミングを聞いては真似して研究していたんだけれど、その独特のノリはスネアの重さにあるんじゃないかと思っていた。
自分のドラムサウンドは、どうしても軽い感じがしてリンゴさんとまるで違う。
では、その重さはどうして得ることができるのか、秘訣は何か、あれこれ試行錯誤していたんですね。
手っ取り早いのはスネアのタイミングを遅らす。しかし、それを普通にやるとただテンポが遅くなるだけ。
それで悩んじゃったわけです。
以前、バンドメンバーに「A Hard Day's Night」が遅いと言われてけっこう悩みました。
いや、今でもしょっちゅう言われています。。。
しかし、テンポを上げると違和感がすごくて気持ち悪い。自分のドラムサウンドが軽過ぎて妙に速く感じるんです。ずっとスネアのタイミングをジャストで訓練しているので、テンポを上げると単純に軽くなっちゃうんですね。
この曲はドラマー泣かせの曲で、スピード感はあるのに、テンポは140と割と遅いんだよね。
何故なら隠し味としてボンゴが16分音符で連打していたり、そもそもドラムはテープを遅く回して録音して、歌入れ時に速度を戻しているので、スネアやシンバルサウンドが明るくなっていることが大きいんだけれど、我々としてはレコードとしてのサウンド全体をコピーしなくちゃならない。このテンポでスピード感を出すのがめっちゃ難しい。。。
しかもスネアは重いのに、リズムが軽やか。。。
もう一度振り返ると、リンゴさんのスネアのタイミングは、ほんの少し遅れて聞こえるので軽い音なのにスネアが重たいんである。それを自分が真似しようとすると、テンポはジャストだったとしても遅く聞こえる。
これって、技術とかテクニックとか言う世界ではなく、感性なのかなと思ってみたり、諦めた方がいいのかなんて思ったんだけど、ここで目からウロコ。
先月のドラムマガジンより、リンゴさんより少しだけ若いけれど同じドラムレジェンドのカーマイン・アピス師匠のインタビュー記事。

「わずかにモタって叩くという、イギリスの流儀を覚えたから、クリックよりわずかに遅いタイミングで叩くようにしているんだ」と仰っている。
そうなんだ!
オレはドラムを始めた当初から、ジャストで2拍4拍を叩く訓練をしていた。メトロノームまで買って訓練していたんだ。それが間違っていたとは思わないが、英国の流儀というのはこういう流儀だったんだと改めて理解した。
リンゴさんに近づく秘訣はここにあったんだと確信した。
でも、それがまだできなくて、只今猛特訓中。
どうにもムズイ。。。

悩むオレです。。。
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