アマチュアバンドは部活である。
かなり前のことなので内容はうろ覚えだが、かつてのバンド仲間であり、現在「Andrew」というバンドでベースボーカル&バンマスの安藤君が、自分のブログ「アマチュアロックバンド日記」の中で、「音楽という趣味があっていいですね」という趣旨のコメントに対して、「バンドは趣味じゃあないですよ。部活と同じです。一人で楽しめるのが趣味で云々」というような回答をしていた。云々の部分ははっきり覚えていないが、オレは妙にその「部活と同じ」という言葉に共感してしまった。趣味なら自分の都合が悪ければ休めるし、活動が嫌になったり飽きたら辞められる。自分本位でお気楽なのだ。だが、部活はそうはいかない。共同作業で、自己犠牲を善とする。しかも結果重視だ。厳しい先輩、伝統、しきたり、規律、連帯責任などが箱根駅伝のたすきのように、一人ひとりの肩から重くぶら下がっているのだ。酸欠で意識がなくなりそうでも中継所までは倒れることができない。
オレ等ハンパなアマチュアロッキンローラーでさえ、よく似たものがある。ライブは部活の試合と同じだ。ライブの当日、たとえ風邪引いて肺炎を起こす寸前でも、たとえ自転車でコケて脳挫傷を起こしたとしても、たとえ女房子供が熱を出してうんうん唸っていても、それがノーギャラノーメシノービールの義理パーティーであろうとライブに出るのを優先する。練習の日はそうでもない。たまには風邪や体がエラくてたまらない日には休ませてもらうことがある。何しろ年なんで。。。。
部活での最も重要な活動日が試合当日であるのと同様に、バンドマンにとってライブは最も重要な活動日だ。人前で演奏するという行為は神聖で高貴な儀式なのである。決して趣味のお楽しみでなく、ライブは試合である。ちゃらちゃらと楽しんで演奏しているようで、実は数々の困難を乗り越えて、何とか演奏会場に駆けつけて戦いに挑む選手なのだ。小さなライブハウスだろうが、レストランだろうが、ホテルの鶴の間だろうが、オレ達のライブ会場は、甲子園球場であり、国立競技場であり、両国国技館(なんでやねん?)と同じである。
とはいえ、実際に家族が急病で入院しそうだったり、肉親が危篤であったとしたならば、オマエは本当に演奏に出かけるのか?と聞かれたら自信がない。悩んでしまって即答できない。営業でギャランティが発生するライブならなおさら悩むだろう。演奏者が一人でも抜けたらバンドとしてライブは台無しであり、大勢の人に迷惑を掛けてしまう。
もし仮にオレ達バンドがプロであって、職業として演奏することによって世間様に貢献していると胸を張れるのであるならば、仕事を優先するのだと言うだろう。芸能人やプロスポーツ選手が親の死に目に会えなかったとしても、世間様は非難しない。悲話としてメディアが視聴者の涙を誘うのだ。だが、アマチュアのオレ達がライブのために親の死に目に会えなかったとしたら、親戚兄弟は必ずこう言う。「こんな時に道楽三昧で遊び呆けて、どうしようもない親不孝もんだ。」プロとアマの違いはこの位大きいのである。では、オレ達の音楽はやはり道楽三昧の趣味なのか。断じて違う。プロのような厳しさとは程遠いが、やはり部活であり、それなりの厳しさがある。遊びと言って欲しくない。この中途半端さが、「部活」なのである。
唯一、体育系部活とバンドとの違いを思うと、部活でグループ競技の場合、メンバーのエントリーは試合当日でいいはずなので、メンバーの入れ替えができるが、バンドの場合、まず控え選手はいない。メンバー全員が正選手だ。5人編成であれば5名全員がフルメンバーのそれ以上でもそれ以下でもないところである。う~ん、たかがアマチュアされどアマチュア、バンドマンってキビシ~ッ!!(財津一郎風に)
かなり前のことなので内容はうろ覚えだが、かつてのバンド仲間であり、現在「Andrew」というバンドでベースボーカル&バンマスの安藤君が、自分のブログ「アマチュアロックバンド日記」の中で、「音楽という趣味があっていいですね」という趣旨のコメントに対して、「バンドは趣味じゃあないですよ。部活と同じです。一人で楽しめるのが趣味で云々」というような回答をしていた。云々の部分ははっきり覚えていないが、オレは妙にその「部活と同じ」という言葉に共感してしまった。趣味なら自分の都合が悪ければ休めるし、活動が嫌になったり飽きたら辞められる。自分本位でお気楽なのだ。だが、部活はそうはいかない。共同作業で、自己犠牲を善とする。しかも結果重視だ。厳しい先輩、伝統、しきたり、規律、連帯責任などが箱根駅伝のたすきのように、一人ひとりの肩から重くぶら下がっているのだ。酸欠で意識がなくなりそうでも中継所までは倒れることができない。
オレ等ハンパなアマチュアロッキンローラーでさえ、よく似たものがある。ライブは部活の試合と同じだ。ライブの当日、たとえ風邪引いて肺炎を起こす寸前でも、たとえ自転車でコケて脳挫傷を起こしたとしても、たとえ女房子供が熱を出してうんうん唸っていても、それがノーギャラノーメシノービールの義理パーティーであろうとライブに出るのを優先する。練習の日はそうでもない。たまには風邪や体がエラくてたまらない日には休ませてもらうことがある。何しろ年なんで。。。。
部活での最も重要な活動日が試合当日であるのと同様に、バンドマンにとってライブは最も重要な活動日だ。人前で演奏するという行為は神聖で高貴な儀式なのである。決して趣味のお楽しみでなく、ライブは試合である。ちゃらちゃらと楽しんで演奏しているようで、実は数々の困難を乗り越えて、何とか演奏会場に駆けつけて戦いに挑む選手なのだ。小さなライブハウスだろうが、レストランだろうが、ホテルの鶴の間だろうが、オレ達のライブ会場は、甲子園球場であり、国立競技場であり、両国国技館(なんでやねん?)と同じである。
とはいえ、実際に家族が急病で入院しそうだったり、肉親が危篤であったとしたならば、オマエは本当に演奏に出かけるのか?と聞かれたら自信がない。悩んでしまって即答できない。営業でギャランティが発生するライブならなおさら悩むだろう。演奏者が一人でも抜けたらバンドとしてライブは台無しであり、大勢の人に迷惑を掛けてしまう。
もし仮にオレ達バンドがプロであって、職業として演奏することによって世間様に貢献していると胸を張れるのであるならば、仕事を優先するのだと言うだろう。芸能人やプロスポーツ選手が親の死に目に会えなかったとしても、世間様は非難しない。悲話としてメディアが視聴者の涙を誘うのだ。だが、アマチュアのオレ達がライブのために親の死に目に会えなかったとしたら、親戚兄弟は必ずこう言う。「こんな時に道楽三昧で遊び呆けて、どうしようもない親不孝もんだ。」プロとアマの違いはこの位大きいのである。では、オレ達の音楽はやはり道楽三昧の趣味なのか。断じて違う。プロのような厳しさとは程遠いが、やはり部活であり、それなりの厳しさがある。遊びと言って欲しくない。この中途半端さが、「部活」なのである。
唯一、体育系部活とバンドとの違いを思うと、部活でグループ競技の場合、メンバーのエントリーは試合当日でいいはずなので、メンバーの入れ替えができるが、バンドの場合、まず控え選手はいない。メンバー全員が正選手だ。5人編成であれば5名全員がフルメンバーのそれ以上でもそれ以下でもないところである。う~ん、たかがアマチュアされどアマチュア、バンドマンってキビシ~ッ!!(財津一郎風に)