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くらぶアミーゴblog

エッセイを綴るぞっ!

ソロ・トリップは男を磨く

2004-06-03 17:38:37 | 
fieldsnow300.jpg
冬のキャンピングもイイのだ!

『そらいろのドア』“ソロキャンプに必要なものは・・・”~にトラックバック。
 作者ロココさんの息子さんが、初めてのソロキャンプに行くそうです。一人っきりのキャンピングですね。そこで持っていく一冊の本は何がいいか? これがうんと興味深いテーマとなっています。
 僕が初めてのキャンピングに持っていったのは、以前ご紹介した故芦沢一洋氏の『バックパッキング入門』でした。シュラフに潜り込んで、頭上からつり下げたキャンドルランタンのほのかな灯りに照らされながらこの分厚い専門書を読んでいたときには、例えようもなく幸福だったのを憶えています。
 フィールドで専門の本を読むのはやはりリアルで楽しいものです。あるいは野田知佑のカヌー本もいいし、そうなれば植村直己もいい。ジャック・ロンドンにいってもいいですね。
 ただ、どうしても野外では馴染まないものもあります。これは最近気付いたことですが、夏目漱石、こりゃあいけない。漱石は僕は大好きなんですよ。とくに『門』、こいつは中学校以来手放したことがないです。しかし、野外では面白くない。というよりまるっきりつまらないです。周囲の人々とのしがらみ、運命、そういったものとのあがきが漱石の醍醐味ですが、フィールドにいると「なにをうじうじしてるのかなあ・・・」とはがゆく思ってしまう。確か野田知佑も同じようなことを言ってたはずです。キャンピングでは衣食住、生活の全てを自分一人の手で作り出していきます。上手くいっているときにはあのマンダン族(インディアン)の有名な言葉「わたしはただこの地球のうえにいるだけだ。なにを怖れる必要があるだろうか?」が実感として得られるのです。そんな充実した瞬間を過ごしているから、あまりにも細やかな感情の配慮とかは消え失せているのですね。武者小路実篤とか石坂洋次郎なんていうのは大丈夫です。やはり漱石はすごい(逆の意味で)!
 SFなんかもけっこういいです。スタニスワフ・レムの『ソラリスの陽のもとに』なんていう難解なものがけっこう感動するのが不思議です。あとは大藪晴彦。これもけっこうイケる。ただしR指定あり♪
 一冊だけ持っていく本。これはうんと深いテーマですね。

 


ミルクの川

2004-06-03 14:56:08 | エッセイ
『いなあしゃるふろく』“ほっちゃれ”にトラックバック。大好きな言葉です。
 作者のころころさんも書いていますが、“ほっちゃれ”とは、産卵のために遡上して、身体中が岩に擦れて白くなって死にそうになっている状態の鮭のことです。雄も雌もまとめて一緒にそう呼ぶと思います。
 この言葉を知ったのは、開高健氏のエッセイもしくは小説でした。彼は生粋のシティボーイでありながら、アウトドア生活のプロフェッショナルでもありました。
 大海を旅した鮭が、どうやって生まれ故郷の川を過たずに探し当てるのか。現在は鮭の頭部にコンパスのような機能があって、それで巨大な磁性体である地球のどの部分にいるのかが分かるのでは、という説が主流のようです。しかし開高健の考えはもっとロマンチックでした。
 産卵の終わった鮭は死ぬ。それを川岸の生物が食べる。魚が食べる。虫が食べる。あるいは遡上している途中でクマに囓られる。猛禽類に捕らえられる。
 鮭の死骸は微生物によって分解され、栄養たっぷりのミルクとなって川を流れていきます。そのミルクは森を養って、川底の苔なんかも養って、水中のプランクトンも養う。死んだあとでもみんなを養っている。そうしてその川ならではの匂いや味を含んだエッセンスとなって海に流れ出すわけです。川全体がミルクの流れですね。「鮭はこのミルクを嗅ぎ分けているんや」開高健氏はそう記述していました。
 ほっちゃれ。ほおっておけ。語源はころころさんの記事で初めて知りました。ほおっておくということは、言い換えれば手を加えないということです。こいつは現在の我が国で、うんと難しいことなのではないでしょうか。


これからのブログ人へ サイト内検索

2004-06-03 12:36:28 | 連載もの これからのブログ人へ
 googleのサイト内検索機能ですが、古い記事やコメントを探すときに大変重宝します(右側にあるやつね)。さすがgoogleですね。しかし僕は取り付けにけっこう手間取りました。そこで僕レベルの方のために取り付け方を書いておこうと思います(for OCNブログ人)。

1,『EVERYTHING TYPE PAD! WEBLOG』に行きます。

2,文中のHow to add Google Search to your TypePad siteの2に
< !-- SiteSearch Google -- >
で始まる8行のタグがあるので、そいつをコピーします。

3,ブログ人“私リスト”の画面を開いて、新規リストを作ります。名前は“このサイト内で検索”とか、好きなものを入力しておきます。

4,新しく出来たその項目の編集画面を出します。
“名前”、“ブログ名”、“ホームページ(URL)”、“メールアドレス”は空欄にして、
“1行紹介”のところにさっきコピーしたタグを全部ペーストします。

5,そのタグは<>で挟まれた行が8行ありますが、5行目と6行目が
value="pvr.blogs.com" />
で終わっています。このvalue="のあとをご自分のブログのアドレスに変更します。僕の場合は
value="club-amigo.blog.ocn.ne.jp">
です。アドレスといっても、「頭のhttp://を付けない」ようにして、さらに元のタグにあった「最後のスペース一つ分と/を消す」、ここが大事です。僕はこれが分からなくて一日停滞し、結局NEKOさんに尋ねました。上記の元のタグと、アドレスを書き換えたタグをよおく眺めて下さいね。タグはスペース一つ分が違うだけで機能しないものです。

6,“保存して更新”したら、私リストは完了。次は“ブログ”の“デザイン”を開いて、“表示項目”で新しく作った項目(ここでは“このサイト内で検索”)を表示するようにチェックを入れて、“並べ方”で好きな場所に移動します。最後に“反映”ボタンをクリックして“全体に反映”させるのを忘れないようにしましょう。

7,おしまい。コーヒー飲む? 

 この記事は『がんばらないで、やせよぉ』さん、『neco de R』さん、『NEKOのブログ』さんのご協力で書くことが出来たものです。多謝♪

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