くらぶアミーゴblog

エッセイを綴るぞっ!

山ワサビにハマる

2012-06-04 22:26:20 | 飲んで食べて

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 3月に北海道に行ったのだが、そのとき食べた「山ワサビ」があまりにも美味しくて、いまだ忘れられない。
 山ワサビはステーキに添えるホースラディッシュと同じもの。それが日本に渡り、北海道で自生したという。
 見た目は色の薄いゴボウに見える。
 それでいて、擦り下ろそうとすると、ものすごく固い。
 山ワサビを食べさせてくれた寿司店の大将が
「おろし金は定期的に“目立て”してもらってます」
 と言っていた。
 目立てとは、おろし金のトゲトゲを研いで鋭くしてもらうことだ。
 それだけ山ワサビは固いのであります。
 その寿司店で、僕は山ワサビを
「ウマいウマい。こんなにウマいのは食べたことがない」
 と騒いでいたら、30センチほどもある一本を分けてくれた。
「湿った新聞に包んで、さらにラップで包めば相当保ちます」
 本当にその通りで、何と3カ月が経った今でも、我が家の冷蔵庫で元気に生きているのだ。
 山ワサビはとても辛いので、少量擦るだけで充分だ。
 だから、30センチの根塊が、今でも10センチ程度残って、生きている。
 地方に行くと、こういう食材を知ることが出来る。それが嬉しいのであります。