くらぶアミーゴblog

エッセイを綴るぞっ!

ダブルの醍醐味、フランス・ギリシアの旅 その3

2010-06-21 18:46:35 | ダブルの醍醐味、フランス・ギリシアの旅

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アール・ヌーヴォーな地下鉄入り口
この日は午後から晴れた

 パリ3日目。
 朝から曇っている。
 フランスに来てからすっきりと晴れた日がない。そして寒い。
 投宿しているホテルのソファベッドが、ちょいと面白かった。



Bed400
ソファの下にもう一つベッドが隠れていた

 さて、今日はまず、ルーブル美術館に行こうと思う。
 そのあとは凱旋門に上ってみるのだ。




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この向こうがルーブル美術館
こういう細い通路がパリには多い
(車はけっこう飛ばして通る)




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 いつしか太陽が出てきた。
 メインの入り口であるピラミッド前から入ろうと、行列に並んだ。
 団体の、中国人観光客が大勢いる。
 首からさげたカメラを見ると、みんな僕らのカメラよりずっと高級品である。
 30年も昔の、日本人の団体旅行もこうだったのだろうか。
 ルーブルといわず、パリ市内には、団体の中国人旅行者が多かった。
 ちょうど、今の銀座も同じ状況にあるのだ。銀座4丁目の交差点から新橋側は、中国人の方が日本人より多いくらいだ。




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螺旋階段をカッコよく上がるフランス人女性
着こなしがうまいなと思う




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ミロのヴィーナス、本物であります
中国人たちはこの前で一緒に記念撮影




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ある階段を上がると、そこには...




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サモトラケのニケ像
これには魂がぶっ飛んだ




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羽根は後ろで補強してある




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 建物自体も見事なのが多い、海外の美術館。
 フラッシュさえ使わなければ、基本的に撮影OKなのがすごくいいと思う。
 こうしてたっぷりと美術鑑賞をしたのち、凱旋門に向かったのであります。




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改修したばかりの地下鉄構内。タイルがきれいだ




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見た目はきれいだが、基本的にどこも小便臭い




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 そして、凱旋門へ。
 長い長い階段を登った末に、屋上へ上がれるのだ。
 エレベーターもあるのだけど、何年か前に故障してから、直していないらしい。
 おおらかというか、「やる気ねぇなー」というか、まったくもってフランス人はラテン気質であります。
 この写真はシャンゼリゼ通りに向いたところ。




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こちらは反対側。彼方に新凱旋門が見える




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 凱旋門登頂・下山ですっかりくたびれた我々中年夫婦は、シャンゼリゼ通り沿いのカフェに、一杯の冷たいビールを求めたのであった。
 ところで、シャンゼリゼとは

 シャン=庭、広場、草地
 エリゼ=エリゼ宮殿

 この2つがくっついた言葉だったの、知ってましたか?
 僕ぁ知らなかった。
 すなわち、エリゼ宮殿の庭とか、そういう意味だったんですなァ。




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見事に人混みを抜けてくギャルソン
トレーも持っているのに、もはや神業である



 つづくっ!
 第1話へ!







マリモちゃん、微成長

2010-06-16 11:31:43 | 日記

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 今月、我が家にやってきたマリモちゃん×2。
 缶詰状態でやって来たという不思議な経歴の持ち主だが(その様子は缶詰ブログで)、今や明るく広い水中でのびのびとお過ごしになっている。
 よく見ると、この10日程度で、わずかに成長されたようだ。
 といっても、小指の爪ほどもない大きさなんだけどね。







ダブルの醍醐味、フランス・ギリシアの旅 その2

2010-06-07 20:49:10 | ダブルの醍醐味、フランス・ギリシアの旅

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スマート、ミニなど小型車多しパリ市内

 パリ2日目。
 初めてのフランスということで、気持ちが昂ぶっている。
 昂ぶったあまり、昨夜はすごい経験をした。
 ホテル近くのカフェで夕食を摂ったのだが、メニューに
 [ソーセージ、XXXXXX]
 というメニューがあったのだ(フランス語で書いてあったが)。
 食いしん坊の僕はてっきり、このXの連続が
(これはスペシャルにウマいんだろうな)
 という意味に取った。そこでギャルソンに「これはウマいのか?」と英語で念を押すと、彼は手の平を下にして、船が揺れるように、手を動かしたのである。
(ま、悪くないんでない)
 こう、言っているのだと思った。そこでそのXXX...を注文したのだが、これが、凄まじかった。




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ヴァンドーム広場に面したお店
左側の店だけ外壁を掃除してるのが分かる

 それは、強烈なアンモニア臭の混ざった、臭い臭いソーセージだったのである。
 焼きとん屋で、白モツと言われる部分がありますね(豚の小腸など)。これを、日本では匂いを消すために、焼酎で洗ったりして下ごしらえをする。
 そういう部分を、あまり下処理せずに短く切って、それを腸詰めの中身にした感じ。
「うわわわっ」僕は届いた皿を前に、のけぞった。
「うわー、こっちまで匂ってくる」細君が非難する。
 勇気を出して食べてみれば、やはり臭い。モーレツにブタ臭い。
 頑張って半分以上は食べたのだが、あれはきっと、田舎料理なんだろうと思う。
 初日からそんな洗礼を受けたおかげか、パリがぐっと身近になったのでありました。




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これ、何と建築現場の事務所なのだ
ちゃんとデザインしてるんだなァ




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カラフルな郵便局




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 ところで、クレーンとは、英語で鶴のこと。
 日本のクレーンは、どう見たって鶴には見えないんだけど、欧米のクレーンはこんなカタチをしている。
 なるほど、鶴にも見えるなと納得であります。




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 雨が降ったり、やんだりしている。
 寒い。セーターとコートでちょうどいいくらいだ(5/14時点。パリは例年よりずっと寒かったらしい)。
 オペラ広場にある[カフェ・ド・ラペ]で昼食を摂ることにした。
 左のクロック・ムッシュが17ユーロ(約1900円)。
 右のサンドイッチ、パリジャンが13ユーロ(約1500円、115円換算)。
 さりげなく値段を書いたけど、何とお高い昼食であることよ!
 円高・ユーロ安の状況で、この値段なのだ!
 しかし、実に美味かった。バゲットは中がみっちりと詰まった香ばしいパンで、ハムもチーズも素晴らしく美味。




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世界最古のデパート[ボン・マルシェ]で缶詰チェック




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 ついに本降りとなって、カフェに避難する。
 しかし人の思うこと、みな同じであります。憧れていた[ドゥ・マゴ]には入れず、隣の[カフェ・ド・フロール]に腰を落ち着けた。




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 この日。
 夕飯は、本場のタルタルステーキ(牛の生肉。ユッケみたいなもの)が食べたかったので、パリで一番美味いという[ビス・ドゥ・セヴェロ]へ行った。
 タルタルも美味かったが、ワインも良かった。前菜にサラダ、メインにタルタルステーキで充分の量がある。
(生ハムサラダ・約1380円、タルタルステーキ・約1800円)
 最後に店主と話しをすると、
「日本人がシェフで修行している。話しをしていきなよ」
 という。そこで厨房に入ると、いましたいました。紛う方なき、日本の若い男児が。
 頑張って修行して、日本にもウマいタルタルステーキのお店を開いておくれ。


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 つづくっ!
 第1話へ!






ダブルの醍醐味、フランス・ギリシアの旅

2010-06-01 20:08:33 | ダブルの醍醐味、フランス・ギリシアの旅

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暮れゆくモン・サン・ミッシェル

 海外旅行は楽しい。
 見知らぬ言葉を聞き、見知らぬ風景を眺め、見知らぬ食べ物を食べる。
 この“見知らぬ”づくしが、楽しい。
 しかし旅の中には再訪というのもある。
 こっちは、以前の想い出を慈しみ、かつまた新たな想い出を作ろうというもの。
 いわゆるセンチメンタル・ジャーニーというやつであります。
“見知らぬ”と“センチメンタル”、 その両方を味わってしまおうというのが、今回の旅の趣旨なのだ。
 すなわち、まだ見ぬフランスを訪れてボンジュールを連発し、そのあとは学生の頃に行ったギリシアを再訪しようというものだ。
 それではみなさん、ヒァウィゴー!




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 シャルル・ド・ゴール空港へランディング。
 黄色い畑は菜花の一種らしい。パリの郊外は、この黄色い畑と緑の畑(麦かな?)が延々と続いている。



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シタディーン・アパートメントホテルへ投宿
キッチンがついているのが良いのだ
ルーブル美術館の近くにあって、立地は最高



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日当たりは悪いが、バスタブもコインランドリーもある



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パリに着くなり缶詰を調べる、困った人
ここはモノプリ(Monoprix)というスーパーマーケット
このあと食事を摂って、早々に寝てしまった




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 翌日。
 まずは近所を散歩してみた。
 パリ市内の建物は、みなグレーの屋根に大理石のような壁で統一されている。
 この統一感が、とてもきれいだった。
 合間にマクドナルドやらスターバックスもあるのだが、あの派手な看板は一切ナシ。抑えた色調で、しかも屋内に看板を出している。
 そういうとこは、素直に
「いいなァ、パリは」
 と思わせられた。



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突然の雨、しかも本降り
しかし30分くらいであがった
パリでは降っても長雨にならないらしい



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働くオジサンをパチリ!
この旅では職人の姿も何枚か撮ったのだ
これから少しずつ、紹介していこう




 つづくっ!