![20100521img_6566 20100521img_6566](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/99/af21b4f9214de5452e16f7a833cd683c.jpg)
最近は“戦場カメラマン”が人気だが、この画像に写っているのは観光カメラマンであります。
「ん? 観光客が写真撮ってるんなら、普通じゃね?」
こう思われる読者諸賢もいらっしゃると思うが、ここサントリーニ島では規模がすごい。
上の画像は観光カメラマンのほんの一部。こういう人々がずらーっと、日没を撮るために並んでいるのだ。
しかもみな、日本製の高級一眼レフを持っている。
レンズも赤いラインが入っていたり、金のかけ方が一桁違う。
日本人の僕はというと、キヤノンのEOSキスである(一眼レフ入門機)。
しかも持って行った三脚が安物で、カメラを装着したら“ゴトリッ”と音を立てて雲台がひっくり返った。
恥ずかしい。
![20100523img_6797 20100523img_6797](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/a6/83a3b59211167d8de76ab48016e4e73f.jpg)
サントリーニ島、イアの夕景
これを見るために世界中の人がやってくるのだ
![20100523img_6798 20100523img_6798](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/60/1c33cc5487267a9a7ae353d56090445c.jpg)
雲までドラマチック!
![20100523img_6831 20100523img_6831](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/70/8c3d5a0cc0a9070501a384dc221ec25d.jpg)
かくしてサントリーニ島に別れを告げる
![20100523img_6834 20100523img_6834](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/48/95e3bdf4e138800362848d1fcd89c034.jpg)
最近の飛行機は航路案内が3Dだ
![20100523img_6842 20100523img_6842](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/83/78f6148a8adcfa251bc3e2a6e1a747ee.jpg)
アテネのエレフセリオス・ヴェニゼロス空港
ギリシアらしく青が多い
![20100523img_6847 20100523img_6847](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/47/06e5c17f9f234a07e4647cb76553ff4a.jpg)
エレクトラ・ホテルに投宿
シンタグマ広場に近く立地が抜群
ギリシアの首都アテネ。
アテネといえばパルテノン神殿、ゼウス神殿など紀元前の遺跡で有名だ。
僕が遺跡好きになったのも、思えば21年前にアテネを訪れたのがきっかけでありました。
なぜ遺跡に心を惹かれるのか。
それは分からない。
しかし、遺跡の足元に、名も知れぬ花が風に揺れているような、そういった風景がたまらなく好きだ。
![20100524img_6938 20100524img_6938](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/1a/ac4b60d978d242288d7fe2556c962ad9.jpg)
パルテノン神殿の監視員。文句なくカッコいい女性
![20100524img_6911 20100524img_6911](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/4d/5390e3d9b6e9effde31d339809fe564f.jpg)
遺跡の調査や復元にトロッコを使ってるようだ
![20100524img_6969 20100524img_6969](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/e5/7a0600fbbbf1e5c9304507772a5a9f48.jpg)
アテネではトロリーバスが現役で活躍
(屋根にパンタグラフがある)
![20100524img_6997 20100524img_6997](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/0d/70baa873fce84e9d7931f8e387cc492b.jpg)
複雑に交差する電線網。アテネらしい風景だ
日本も昔はこうだったよなァ
![20100524img_6987 20100524img_6987](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/60/749a300170a91993b2c7898fb8c7d492.jpg)
パルテノン神殿より大きかったというゼウス神殿
子供は遺跡よりサッカーに夢中
![20100524img_6992 20100524img_6992](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/93/5662a4af1ed5dc71715667338a1647e4.jpg)
こういう風景に心を激しく惹かれる
紀元前に栄華を誇ったギリシアも、今は国の財務状況が著しく悪い。
しかし多くのギリシア人は陽気だ。そして根が真面目。
だから質問をすると、テキトーに答える人はあまりいない。じっと考えて答えてくれる。
中には
「日本の経済状況はどうなの? 市民はどれくらいの借金を持ってるの?」
などと訊いてくる人もいて、こっちもちゃんと考えて話さないといけない。
そういうギリシア人の木訥なところは、あの透き通るような青い空と海によく似合っている。
というより、あの混じりっけのない青(碧でも蒼でもない、本当の青だ)を見て育ったのが、ギリシア人なのだということか。
![20100524img_7006 20100524img_7006](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/21/c16b800048645b9d8b042f5a710233fe.jpg)
遠慮がちに食べ物をねだるネコ
![20100524img_7029 20100524img_7029](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/94/4c8e40495c5d503c8e74ba1dc5e0e4fe.jpg)
高級ホテル(帝国ホテル級)前でも平気で寝る犬
ギリシアは犬もネコもみんなで育てている
![20100523img_6850 20100523img_6850](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/bb/db8cd1ac73e33928bf2c0cebd2a4175c.jpg)
ブーゲンビリアに覆われたホテル
![20100524img_6873 20100524img_6873](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/92/6edbbda3824a82a87e4cca35d777683b.jpg)
ギリシアの代表料理スブラキ
ケバブと同種の、肉の串焼き料理
![20100524img_6886 20100524img_6886](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/04/ebc56c2877483d405b6977b20e8dedaa.jpg)
夜のアテネからはアクロポリスが見える
かくして今回の旅は終わったのであります。
思えば、どうして人は旅に出るのか。
いや、人によってはまったく旅に出たがらない人もいる。
つまり、自分はなぜ旅に出るのか。これが疑問だ。
それはどうも、幼い頃の記憶が働いているような気がする。
「あの山の向こうはどうなっているのか?」
こういった疑問を常に持っていたような気がする。
そういう根源的な疑問を解くために、いろんなところへ行きたがるような気がする。
そういう“気がする”関係は、いずれちゃんと考えようと思う。
折しも哲学書が売れているという現代。あの哲学発祥の地、ギリシアの人のように、純粋に考えてみるのもいいかもしれない。
それにしても...。
ギリシアの空は青かった!
おわり
第1話へ!
今月は、日テレの深夜番組とJ:COMというケーブルテレビの番組に出演することになった。
今のメインの肩書きである『缶詰博士』として出るのだ。
放送日などはいずれお知らせしたいと思うのだが、この仕事の中で
「これまでの略歴、学生時代の写真を送って下さい」
という依頼があった。
そこで学生時代の写真を引っ張り出してみると、なかなか感慨深いものがある。
とにかく多趣味だった。
サークルはジャズ研をちょっと囓って、ハンググライダー部に転向。
日常はスズキの400ccのバイクを乗り回すのが何より楽しかった。
かと思えば年に数回はキャンプをやった。同級生と大菩薩峠に行ったのは、今でも楽しい想い出だ。
ほかにもオーディオに凝ったり、絵を描いたり、料理をしたり、興味の対象が実に多かった。
しかし肝心の勉強はさっぱりだった。
好きな科目だけはとことんやるが、それ以外はまったく放置するという、非常に高効率を追い求めた学生であった。
今日叫ばれる「選択と集中」を、学生時代から実践していたのであった。
そうして今年9月に、44歳となった。
今まで好きでやってきたことが、今の仕事にすごく役立っている。
いわゆる“引き出しの多い男”となったのである。
どんなことでも、好きなことはずーっとやり続けたほうがいいのですなァ。