くらぶアミーゴblog

エッセイを綴るぞっ!

混乱しないのう?

2005-06-30 01:06:19 | 本と雑誌
randoku400

 この記事は『マサルブログ』“雨の月曜日”にトラックバック♪
 みなさんは、本を読むときに、一冊だけ集中して読みますか。それとも何冊か並行して読みますか。
 僕は、何冊も並行して読んでいることに、最近気づきました。読んでいるあいだは表紙カバーを取ってしまうので、このように本棚の一番上に放り投げてあるのです。だから現在、これだけ同時に読んでいるということが判明したのですね。以前はこんなことはなかった。一冊を読み通して、次に移ったはずでした。
 幼なじみであり、ブログ仲間でもあるマサル君は、昔からこうして何冊も同時に読んでおりました。それが何となくバランスのとれた賢い読み方のように思えて、マネをしたことがあったのだけれど、うまくいかなかった。僕は生真面目な一冊集中型(造語)だったのです。
 それがどうして変わったのか。集中力がなくなったか。飽きやすくなったか。
「あ、あれ読みたい!」という衝動のままにこのありさま。


一冊だけ選びたまえ

2005-05-25 18:26:20 | 本と雑誌

ブログ人の日本応援地図で「心に残る本、ベストワン」を教えてください企画をやっていますね。

 ベストワンってことは、一冊です。

 う~ん、困った。ホントに困った。

 就職間もないOL風に言うと「ウッソー選べないそんなのムリムリ!」となって周囲はやたらうるさくなるし、後輩R君に言わせると「一冊っすか、マジすかそれ」となって逆に問いただされるし、田舎の友人Sに言わせると「そんなの決められねえべや」という結論になる。

 あああ、こんなこと書いていてもしょうがない。

 僕の場合、読んで良かった本は必ず手元に残すようにして、その後は何回も読み返します。それが一つの基準になるか知らん。ということは、

『今後君には読書を禁止する。ただし一冊だけは手元に残してもよい』

そういう状況に自分が置かれたと仮定すれば、具体的に一冊を選べるだろうか。う~ん、う~ん。

 思春期に読んだ夏目漱石の『心』武者小路実篤の『愛と死』はカンドーしたし、V・E・フランクルの『夜と霧』は文字通り心に残ったなあ。

 大人になってから読んで良かったものも多い。それなりの経験を得たからこそ、分かること。植村直己の『北極圏一万二千キロ』とか時事通信社の『サハラに死す』なんてものは、読んでいて何度も声を上げそうになるところがある。ノンフィクションならではの魅力ですね。『ビー・ヒア・ナウ』はかなりやばーい一冊だな。しかし今でも手放せない。

 ここでふと書棚を眺めてみると、キャンプやバックパッキングなどに関する本が多いことに気づく。僕はアウトドアが好き。う~ん、やっぱり落としどころはここにくるか。一冊と言うことではヘミングウェーの短編集。その中でも『心が二つある大きな川』という一編、これに決めましょう。うん。これはキャンプの話でもあるし、旅の話でもある。どこか逃避行にも思える沈んだトーンがいいのです。文作を生業として生きていくことを決定づけた小説でもありました。いやあ~、迷った迷った二日間でありました♪

追:『犬との生活』“ 心に残る本、ベストワン”にもトラックバック。


最良のアイデアは常にキッチンから

2005-03-11 17:46:57 | 本と雑誌
 これは以前ご紹介した『白い国籍のスパイ』の主人公、トーマス・リーベンの言葉。楽しくてユニークな発想ですね。
 新しい料理に挑戦しているときには、考え事をする余裕はないけど、やり慣れた料理の場合、頭はフリーです。材料を刻んだり、スパイスを投入したりとやっていると、何故か思考がスムーズに進みますです。
cardamon400


 と言うわけで、我らがトーマス・リーベンのお言葉に従いキッチンへ。当面の問題をじっくりと考えてみる。
 ふむふむ、少しずつ解決策が浮かんできたぞ。細工は流々、仕上げをごろうじろ♪ 


ココロの処方箋

2005-03-01 17:18:43 | 本と雑誌
es-mussnicht180

「トイレに行くのも惜しい」と開高健が評したスパイ小説


 今日は、非常に困難な折衝を、ようやく98%まで片付けてきました。決して望んだ結果にはならなかったのですが、その中で最高の選択肢をとり、相手から充分な譲歩を得ました。実はこの問題のために、ここ三週間ほど落ち込んでいたのですね。 
 なんとなれば本日は、僕が落ち込んだときに“処方箋”となりうる書物を、ここにご紹介させていただきたいのであります。
 一番最初に出会ったのは星新一の短編『処刑』でした(新潮文庫『ようこそ地球さん』収録)。これは死刑を宣告された囚人が、絶望と自棄の果てに、つかの間ではあるけれども生の輝きを見つける話し。二十歳代にはずいぶんお世話になりました。今でも効果はあると思われるので、最終手段として必ず持っております。
 次に見つけたのはJ・M・ジンメルの『白い国籍のスパイ』(祥伝社)。出会ったのはずっと昔なのですが、二年ほど前に久しぶりに読み直したとき、真の処方箋となることが判明した小説です。一昔前の児童文学のような平明な文体なのですが、根底には強い人間愛が流れている。娯楽としてもオススメです。
 この二冊は、例えば商品先物で失敗して進退窮まったときとか(かなりヤバいな)、全幅の信頼をおいていた知人がドロンしたときとか(これもキビシイぞ)、そういうときに効く処方箋書物。男女間の辛い出来事に効くのはディック・フランシスの『利腕』です(ハヤカワ文庫)。
「ふふふ...」と暖かく微笑をもらした御同輩もいることと思われます。ジョンブルの自虐的な美意識が、カッコいいと思える思想にまで昇華している作品です。
 経験上知り得たこととしては、一時熱中しても翌日にはすっかり忘れている、というのでは処方箋になりません。だから映画よりは本とか絵画のほうに分があるようですね。
 落ち込み対処法は書物以外にもあるです。しかしそれはまた次の機会に...♪




活字で粋人を知る

2005-02-14 18:06:53 | 本と雑誌
geijyutusincho200


 ようやく入手出来ました。芸術新潮1月号「フィレンツェの秘密」です。創刊55周年を記念してのフィレンツェ特集なのですが、その現地取材のときにコーディネーターとして活躍されたのが、粋人albero4さんなのです。と言うことで当時のエントリー記事にトラックバック♪
 写真も大変美しいし、編集部の人が噂の(?)トリッパを食べる様子などは、読んでいて思わず吹き出してしまった。O嬢ことalberoさん、お疲れ様でした。

 
jiyujikan200


 こちらは昨年末に出版された男の自由時間「こだわりいっぱい趣味の部屋拝見!」です。粋人soroさんが4ページに渡って紹介されています。工房の写真がたくさん載っていて、soroさんのウッドターニングのご様子が良く伝わってきますよう。こちらはsoroさんの“男の自由時間”にトラックバック♪
 ついでに『チャイディーな世界』“フィレンツェの秘密”にもトラックバック。作者dii-chaiさんも新潮社バックナンバーを取り寄せたそうですぞ(^^)