くらぶアミーゴblog

エッセイを綴るぞっ!

やる気スイッチ

2015-01-29 09:14:11 | 日記

 僕は常々、思うのだ。
 やる気スイッチがあったらいいなと。
 そのスイッチを押せば、すぐにやる気が出る。
 精神状態とか、経済状態とか、健康状態とか、いかなる状態でも関係なく、スイッチさえ押せばやる気が起こる。
 
 このスイッチは簡単に使えるほうがいい。
 鼻をつまむとか、耳たぶを引っ張るとか、そんな操作でスイッチが入る仕組みだ。

 冒頭、常々思うと書いたが、実際は締め切り前によく思う。
 思うというより、願いに近い。
 まるでドラえもんに道具をねだるのび太の心境である。
 しかし、現実にドラえもんはいないように、鼻をつまんでも、耳たぶを引っ張っても、何も起こらぬ。
 そこで、自分なりに、やる気の出る何らかの方法を考えることになる。

 今にして思えば、中学生のときも、同じような事を考えていた。
 勉強のやる気である。
 中学のときは特製カセットテープを作った。
 2本立て構成になっており、1本目が「お勉強ムードミュージック」というもの。
 これは勉強前に聞くもので、聞いているうちに、次第に勉強がしたくなってくるという目論みである。
 2本目は「お勉強中BGM」というもの。
 こっちは勉強中に流しておくもので、その心地好い音色によって、効率良い学習ができるという目論みである。
 どちらもクラシック音楽とイージー・リスニング音楽で構成されていた。
 クラシックはモルダウの流れとか田園が選ばれた。
 イージー・リスニングはポール・モーリアである。
 当時は「音楽を使って成績アップ!」みたいな本が売り出されており、その指南に従って作ったものだった。
 その効果はどうだったのか。
 特に記憶に残っていないので、たいしたことはなかったのだと推測している。

 大人になった今でも、やる気を起こすために、いろんな方法を試している。
 ただ問題なのは、その方法を探すのに夢中で、本来の目的である仕事がさっぱりはかどらないことだ。
 むしろ
「やる気スイッチを探すのに忙しく、仕事をしてる時間がない」
 という状況である。
 こうして今も、迫り来る締め切りの焦燥感を肩の上あたりに意識しつつ、スイッチを探している。
 ああ、ドラえもんがいたらなあ。