くらぶアミーゴblog

エッセイを綴るぞっ!

目黒のたこ

2007-07-31 22:11:17 | まち歩き

Megurohudoh1300
ところは、目黒
行人坂を、転がらねえように、降りる




Megurohudoh2300
裏参道をさ、こうっと、進んで




Megurohudoh3300
さあて、着きましたぜ
ここが目黒の、お不動さまよ
ずいぶんと、ひっそり閑としてらあね
おおっと、婆さま お気をつけなせえよ




Megurohudoh4300
近くにあった、不思議なお寺さん
ありがたや 福を吸いよせるたこ薬師




そこまで、どこまで、アイ・ラブ・ユー その13

2007-07-31 21:47:40 | 連載もの そこまで、どこまで、アイ・ラブ
 この連中、ライダー仲間でもあるのだが、宮城だけはまだ免許を持っていなかった。
 誰かのバイクを借りて、住宅街をヨチヨチと走ったことがある程度である。
「お前、事故ったらどうするんだよ」
「それなら、僕を後ろに乗せて、連れて行ってくれよお」
 こうなると、宮城は、一歩も引かぬ。
 深夜である。
 すでに2時を回り、電車もバスもない。全員が酒を飲んでおり、さらに言えば全員が未成年である。
 宮城の言うように、真に差し迫ったことならば、警察に電話をして、彼女の家の様子を見てもらうことも出来るはずだ。自分が行くにしても、タクシーを呼べばいい。
 しかしそこが若さゆえの浅知恵であろうか、この五人には、そういう考えが浮かびもしないようである。
 何でも自分たちの力で解決しようという、エゴもあったのやも、知れぬ。
「検問にでもあったら免許取り消しなんだぞ」
 三鷹が言った。
「人の命と免許と、どっちが大事なんだよ」
 宮城が反論した。


そこまで、どこまで、アイ・ラブ・ユー その12

2007-07-30 17:48:34 | 連載もの そこまで、どこまで、アイ・ラブ
 明日は締め切りだーって、焦っているのだけれども、連載小説をばupするのであります。


「どうして彼女が飛び降りるんだ?」
「今すぐ来てくれなかったら、飛び降りるんだって! 自分を本当に愛してるんなら、すぐに来てくれるはずだって、言うんだ」
「そんな無茶な」
「飛び降りるわけねえじゃん」
「理由は何だ」
 みんなは口々に言いたてた。
「あいつは僕がそばにいないと、だめな女なんだ。僕には分かってるんだ。僕がいないと死んでしまうんだ!」
「待て待て。お前、相当酔ってるだろ」
「こうしてはいられない。僕、すぐに行かなくちゃ」
 宮城は突然立ち上がり、充血した目で仲間を眺めた。
「黒川、頼む。お前のバイクを貸してくれ」
「えー! お前、免許もないくせに、何を言ってるんだ!」
 黒川は言下に断った。


泥遊び、か

2007-07-29 10:50:47 | 日記

Nuka300

 先週から、ぬか床を作り始めました。
 それほど手間のかかるものではないということを、義母から教えてもらい、とうとう手をつけてしまったんです。
 これが、思いのほか、面白い。
 何が面白いって、手でぬか床をかきまわすときが面白いんです。
 ぐちゃぐちゃ、べとり。
 底まで手を突っ込んで、かきまわす。
 ほとんど、泥遊び。
 そういえば、粘土をいじったりすると、精神的に良い作用があるとか。
 そうか。世の奥さまたちは、こんな作業でストレスを解消していたのですな。





そこまで、どこまで、アイ・ラブ・ユー その11

2007-07-29 10:18:02 | 連載もの そこまで、どこまで、アイ・ラブ
「もしもし、おう。え、何だってえ?」
 宮城の声が裏返った。これは彼がパニックになったことを示している。
「今から来いって言うの? そんな、無理に決まってるよ。僕たち酒飲んでるし、もうね、みんなで酔っぱらってるしさ」
 他の4人は、じっと息を詰めている。
「やべえんじゃねえの? またぞろ、騒ぎが始まるんじゃねえの?」
 宝田が呟く。
「お前はそういうことを言うなよ」
 三鷹がたしなめる。
「愛してるよ、愛してるってば。でも、今からなんて行けないよ!」
 宮城は受話器越しに根気強く訴えたが、最後に
「待てよ待てよ」と連発して、今度は青くなった。
 またしても、一方的に電話を切られたようである。
「どうしよう! あいつ、ベランダから飛び降りるって言ってる!」
「何だとお?」
 4人が声を上げた。