腰痛で自宅静養している私に先日、長女からLINEで 署名協力の依頼があった。
それは 昨年秋から話題となっている、「県立男子校 /女子校の共学化」への 反対
活動で、娘がママ友に頼まれた オンライン署名運動 https://chng.it/Prq6vYWL。
埼玉に は県立男子高5校と女子高7校あり、いずれも戦前から存在する伝統校だ。
戦後の改革で全国的に男女別学が共学化され、今や群馬/栃木とともに珍しい存在。
その貴重種ともいえる別学高校が、共学化を求める議論のなかで 揺れ動いている。
事は第三者機関(弁護士三人)が、「県立の男女別学高校は早期に共学化すべき」と
の勧告を提出、受けた教育委員会が「意見を聞き検討する」と 答えた事に始まる。
勧告は 「全国的に特殊な存在」「公立で性別による異なる扱いは問題」「女性職
員のジェンダーギャップ」を訴えているが、果たして 教育上の問題なのだろうか。
県内には 共学校があり中高一貫校も私立校もある、立地や校風や特性など 選択肢
の多い中で別学を選んだ生徒を想うと、教育問題というより 労働的問題のようだ。
思えば20数年前にも、時の副知事の提案から 同様の議論がなされた経緯がある。
反論的に言えば、受験生が希望して選択し 学んでいる現体制の存在意義は重要だ。
多様性や個性を尊重する社会で、目指すべきは 単純平等や下向き平準化ではない。
今後は生徒/卒業生の意見も尊重し、幅広い議論と内容公開と納得性が必要だろう。
『難しい事は判らないが、男子校卒の私は 母校の共学化に反対だ!』と、独り言。
気が付けば 私の妻も二人の娘も女子校卒で、たった一人の孫も 女子高卒業だった。