畑こうじ情熱ブログ

あなたがいるから頑張れる。わたしの熱い想いを感じてください。

忘れてはならいものがある

2014年03月11日 22時00分23秒 | Weblog
 本日、3月11日は、東日本大震災から3年です。私は、久慈市の復旧・復興・飛躍の集いに参加しました(久慈市は比較的被害の少ない地域であったためこのような前向きなネーミングなのだと思います。ただ、来賓のリボンがお祝いの時のような赤と白のものだったのはいかがかと思います。)。その後、NPO法人が行っている「震災モニュメント」起工の安全祈願祭に出席しました。これは、港湾地区の屋外で雪も舞う大変寒い中で行われましたが、3年前の震災の時を思い出しました。あの時も寒くて、停電と灯油の不足で毛布にくるまって寒い日々を過ごしたことを思い出しました。それが終わった後、市内の目抜き通りを走ると、キャンドルが通りに灯されているのが目に入りました。キャンドルナイトです。あの日を思い出し、市民の皆さんが通りのろうそくに火を灯しているのでした。

 震災の風化が言われています。私は、そのことを国会で感じます。原発関係の質疑は割とありますが、それ以外のまちづくり、産業再生、住宅再建等の復興一般の質疑を行う人が、私以外にほとんどいなくなりました。残念なことです。

 復興の進め方についても、例えば、用地取得問題一つとっても、問題が発生した都度、現行制度の範囲内でケーススタディをしながら進めるという姿勢も問題です。ケーススタディという悠長な余裕は、被災地にはないのです。問題が予想されるなら、先回りで手を打たなければなりません。いつから官僚の仕事の仕方がこのように劣化してきたのでしょうか。

 昨日は、仮設住宅を出て、自ら家を手当てして住んでいる人の話を聞きました。「仮設住宅は、隣の小さい物音でも響いて、とても過ごせたものではなく、寝られなかった。割り当てられた部屋を出て、しばらく、共用の集会場で寝泊まりしていた。しかし、それも耐えられなくなり、仮設住宅を出ました。」というのです。震災関連死や震災うつも多くなっています。仮設住宅にお住まいの方に、できるだけ早く恒久的な住宅に移っていただくために、制度改正、法律改正も含めてできることは何でもすべきではないでしょうか。