アクセンチュア社を引き合いに出して申し訳ないのですが、
企業体質は、そう簡単には変わらない、変えられない、ものです。
さて、顧問の社労士にとって「書類送検」事案になることは、絶対に回避しなければなりません。
ですから、多分人事労務関係に関与する社労士は、いなかったのでしょう。
とりわけ、過重労働撲滅特別対策班(通称かとく)が関与していますから、該当事業場が相当悪質という理解です。
違法な長時間労働させた疑い アクセンチュアを書類送検
毎日新聞 2022/3/8
東京労働局は8日、従業員に違法な長時間労働をさせたとして、総合コンサルタント会社「アクセンチュア」(東京都港区)を
労働基準法違反の疑いで東京地検に書類送検した。
東京労働局の「過重労働撲滅特別対策班(通称・かとく)」によると、同社は昨年1月3日から30日の間、従業員1人に対し、
各週に40時間を超えて長時間労働をさせた疑いがあるとしている。
コンサル大手「アクセンチュア」書類送検 違法な長時間労働の疑い
3/8(火) 日テレNEWS
外資系コンサルティング大手の「アクセンチュア」が違法な長時間労働をさせた疑いで書類送検されました。
書類送検されたのは、「アクセンチュア」と、シニアマネージャー1人で、去年1月3日から30日までの間、
ソフトウェアエンジニア1人に、法令に違反する143時間あまりの時間外労働をさせた疑いがもたれています。
アクセンチュアは、「働き方改革ならびに組織風土改革に全力で取り組んで参ります」とコメントしています。
アクセンチュアを書類送検 月140時間超残業疑い 東京労働局
3/8(火) 時事
違法な長時間労働をさせたとして、東京労働局は8日、労働基準法違反容疑で、
コンサルティング大手アクセンチュア(東京都港区)と管理職の男性社員(57)を東京地検に書類送検した。
送検容疑は昨年1月3~30日、同社の社員1人に対し、法定の除外理由がないにもかかわらず各週40時間を超えて時間外労働をさせた疑い。
同局の過重労働撲滅特別対策班(通称かとく)によると、社員は当時、ソフトウエアエンジニアとして働いていた。
昨年1月の時間外労働は約143時間に上ったという。
かとくによる送検は、2015年に過労自殺した高橋まつりさんが勤務していた広告大手電通などがある。
アクセンチュアの話 事態を真摯(しんし)に受け止め、関係法令を順守しながらさらなる働き方改革、組織風土改革に全力で取り組む。
(参考情報)
◎アクセンチュアの激務はもはや過去のもの? ホワイト企業化した現在
2021年06月21日 Resaco(註;就職サイト?)編集部HPより
2016年の電通過労自殺問題以降、長時間労働=ブラックと言われてしまう昨今、企業はその対応に追われています。「働き方改革」「ワーク・ライフ・バランス」といった労働環境改善が叫ばれる中、激務で有名だった外資系コンサルティングのアクセンチュアはどう対応したのでしょうか。それにより残業や年収に変化が起こったのでしょうか。
https://corp-research.jp/articles/3055
◎あのチームのコラボ術 サイボウズ(註;いわゆるIT企業さん?)HPより引用です。
2016年9月13日
「長時間労働はカッコ悪い」、アクセンチュアはどうやって社内カルチャーを変えたのか?
「外資系コンサルティング会社」と聞くと、「昼夜問わずめちゃくちゃ働く」「人間関係がドライ」というイメージを持つ方がまだまだ多いのでは? そんな先入観を吹き飛ばしてくれるのが、ここ最近のアクセンチュア。
1人ひとりの社員が、ライフステージに合わせて働けるよう、育休取得や時短勤務を含めた先進的な「働き方改革」を推進しています。これについて、ご自身も1年間の育児休暇を取得された経験を持つ新卒採用チームリードの佐藤優介さんに、サイボウズ人事部マネージャーの青野誠がお話を伺ってきました。前後編でお届けします。
https://cybozushiki.cybozu.co.jp/articles/m001189.html
◎アクセンチュア流 生産性を高める「働き方改革」
自社のカルチャーを変革し続けるリーダーシップ×フレームワーク
江川昌史氏(註;アクセンチュア 日本法人代表) 著
総合コンサルティング企業が本気で挑んだ自社の「働き方改革」
世界55か国、200都市以上に拠点をもつアクセンチュア。ところが、その日本法人は数年前まで「激務だ、不夜城だ! 」と揶揄され、「収入は高いが仕事はキツイ」の典型企業でした。
体力、気合、根性に象徴される体育会系カルチャーのもと、社員は疲弊し、長時間労働やハラスメントなど労務上の問題も常態化。
強い危機感を抱いた江川社長は、2015年1月、自社の働き方改革「Project PRIDE(プロジェクト・プライド)」に乗り出します。
改革は、労働時間や労働環境の改善だけでなく、社員の意識とカルチャーを根本的に変えていくことから始まりました。
課題が明らかになるたびに、リーダークラスを巻き込みながら新しい仕組みや制度へと落とし込み、組織全体に波及させていきます。
全社をあげて改革に取り組んで約2年半。残業の削減、離職率の減少、ハラスメントの撲滅、採用人材の多様化、女性の活躍推進……、さまざまな成果が生まれました。
生産性や収益性も向上し、次なる成長ステージに向け、新たな取り組みも始まっています。
なぜ、アクセンチュアは変わることができたのでしょうか。
本書では、プロジェクトの全貌を通して、リーダーシップのあり方、チームマネジメント成功のノウハウを紹介します。
企業経営者、経営幹部、人事・マネジメント部門のビジネスパーソンなどにおすすめしたい一冊です。
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