中小企業の「うつ病」対策ー人、資金、時間、情報に余裕がない

企業の労働安全衛生、特にメンタルヘルス問題に取り組んでいます。
拙著「中小企業のうつ病対策」をお読みください。

(参考)労働生産性

2017年07月03日 | 情報

労働生産性の「怪しさ」は、当ブログにて、再三指摘してきました。
間違った方向にだけは、進めてほしくはないと考えます。

生産性向上、製造業から学べ
時事通信 5/24(水)

政府は24日、製造業のノウハウを生かしてサービス産業などの業務効率化を図る
「生産性向上国民運動推進協議会」の初会合を首相官邸で開いた。
中小企業も含め幅広く労働生産性の向上に取り組んでもらい、長時間労働の是正や人手不足の解消、
経済成長の押し上げにつなげる。
榊原定征経団連会長や神津里季生連合会長ら労使関係者が出席。
安倍晋三首相は「生産性向上運動を全政府的な動きとしていきたい」と語った。
会合では、大手メーカーと協力し、作業工程の見直しなどによって生産性を高めた飲食店や小売店の事例が報告された。
今後、生産性の改善につながった具体的な事例を検証し、小売業や宿泊業など分野別に取り組み指針を策定する。 

(参考)サービス業は異業種に学べ(社説) 
2016/8/15 日経

サービス産業の生産性の向上が課題となっている。サービス分野で強い企業が生まれ、働く人の収入が増えることは、
海外市場への進出や国内消費の拡大など、さまざまな利点がある。
生産性向上というとコストカットや効率化に目が向きがちだ。
しかしこうした手法は安値競争、賃金抑制、質の低下につながりがちだ。
付加価値を高めて新市場を育て、従業員も潤う道を探したい。そのためには製造業からノウハウを学ぶのもひとつの道だ。
自動車産業に、1人の工員が異なる仕事をこなす多能工という仕組みがある。
これを参考にしたのが高級旅館を全国展開する星野リゾート(長野県軽井沢町)だ。
ふつうの宿泊業はフロント、客室、厨房などに職種が分かれ、それぞれ特定の時間に仕事が集中する。
1人の従業員が複数の職種を担当することで従業員の総数を減らし、顧客情報の共有などでサービスの満足度も上げたという。
ノウハウを持つ人材を中途採用する方法もある。
ベビー用品専門店の西松屋チェーンは大手電機メーカーなどの元技術者を採用し、
ベビーカーやチャイルドシートなど独自商品の開発につなげた。ものづくりの技術、海外取引先との交渉などの経験が生きた。
ただし大企業から新興企業への転職にはさまざまな壁がある。
生活用品の製造・販売を手がけるアイリスオーヤマは家電製品の企画販売への進出のため、
本社や主力工場のある宮城県ではなく大阪市に専用のオフィスを設けた。
関西のメーカーに勤めていた人が転職しやすくするためだ。優秀な人材を獲得するため、
迎える側の企業にもこうしたきめ細かい配慮がほしい。
作業の手順を標準化し、「10分1000円」で成長したヘアカット専門店「QBハウス」のキュービーネットも
製造業の世界で培われた発想で成長した好例だ。
これまで日本の製造業が蓄えたノウハウをうまく生かし、サービス業の成長につなげたい。


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