ワシントン・レポートの日高義樹氏が、近著「資源世界大戦が始まった」の”核兵器のない新しい抑止戦略が出現”と言う項目で、
「新しい原子力の時代が始まり、世界中に放射性物質が溢れるようになった結果、核爆弾を使わなくても核施設や放射性物質の貯蔵庫を攻撃すれば、核攻撃と同じ軍事的効果を作り出すことが可能になった。」と書いている。
現在、世界中に630もの原子力発電所があるが、石油などの化石燃料の枯渇と高騰の為に、エネルギー源の核シフトは急速に進展している。ミサイルで核施設を破壊すれば、核爆弾を敵に打ち込むことと同じ効果が期待できるので、この戦略を推し進めれば、核兵器がなくても、核抑止力を保有することとなると言うのである。
したがって、日本にとって必要なのは、近隣の仮想敵国に対して、目標とする核施設等を正確かつ完全に撃破できるミサイルを保有することであり、かつ、大陸間弾道弾を持てば、ロシアやアメリカをも牽制出来る。
日本は世界に冠たる工業力と技術力を保有する国であるから、アメリカの最新のクルージングミサイルよりも優れたミサイルを作ることが出来ると日高氏は言う。
月探査衛星かぐやを打ち上げた日本には、不可能はないはずで、開発中のロケットの先端に弾頭をつけるだけでも世界最先端のミサイルになろう。
更に、先刻、ハワイ沖で実験を行ったミサイルを打ち落とす迎撃システムの成功に加え、イージス艦からまもなく大陸弾道弾を打ち落とすことが出来る新しいシステムが完成するようであり、敵からの核爆弾の攻撃を完全に排除出来れば、国土防衛対策も格段に向上することとなる。
日本を標的とする核攻撃を即座にキャッチし、核弾頭を悉く打ち落とすミサイル・システムさえ開発すれば、核攻撃を避けられる。核を苦心惨憺して保有した某国が一番恐れているのはこれで、日本は完全に核攻撃フリーとなるからである。
すなわち、日本は、核武装することなく通常兵器による国防体制のみで、非核三原則を堅持しながら、核抑止力を装備出来る。国防を旨とする日本には最も望ましい戦略である。
科学技術やICTシステムの進化により、これからの国防は、資金力と科学技術力と工業力による総力戦となるが、日本が一番得意とする分野であり、更にミサイル発射や制御を妨害する技術など防御システムが益々進化する筈であり、正に、国防だけに徹しても十二分に国を守るシステムの構築が可能となる。
核弾頭が日本に発射されれば打ち落とすと同時に、必殺必中のミサイルを敵陣に打ち込んで壊滅させれば良いのである。
テロ行為や細菌・化学物質によるゲリラ戦法などによる攻撃には対処不可能だとしても、少なくとも核攻撃に対する国土防衛体制は絶対に完備すべきであるが、核拡散のお陰で核武装なしに国防戦略が打てる時代の到来は、日本にとって非常に有り難い事である。
小国である日本は、首都4都県に人口の3分の1が集中するなど、一発のメガトン級の核爆弾で壊滅する心配がある「被害吸収能力」の非常に小さな国であると日高氏は言う。
自己防衛のためにも、ならず者国家ないし仮想敵国が近隣にある以上、そして、アメリカの日本パッシングが激しくなりつつある以上、日本自身で日本を防衛する以外に生きる道がない。
したがって、最高水準の技術と工業力を駆使して、国防システムを整備するのは当然であり、核に触れずに、それを遂行できるのであるから、誰に遠慮会釈も必要なかろう。
有り難い事に、これほど有効なカウンターベイリング・パワーはない。
「新しい原子力の時代が始まり、世界中に放射性物質が溢れるようになった結果、核爆弾を使わなくても核施設や放射性物質の貯蔵庫を攻撃すれば、核攻撃と同じ軍事的効果を作り出すことが可能になった。」と書いている。
現在、世界中に630もの原子力発電所があるが、石油などの化石燃料の枯渇と高騰の為に、エネルギー源の核シフトは急速に進展している。ミサイルで核施設を破壊すれば、核爆弾を敵に打ち込むことと同じ効果が期待できるので、この戦略を推し進めれば、核兵器がなくても、核抑止力を保有することとなると言うのである。
したがって、日本にとって必要なのは、近隣の仮想敵国に対して、目標とする核施設等を正確かつ完全に撃破できるミサイルを保有することであり、かつ、大陸間弾道弾を持てば、ロシアやアメリカをも牽制出来る。
日本は世界に冠たる工業力と技術力を保有する国であるから、アメリカの最新のクルージングミサイルよりも優れたミサイルを作ることが出来ると日高氏は言う。
月探査衛星かぐやを打ち上げた日本には、不可能はないはずで、開発中のロケットの先端に弾頭をつけるだけでも世界最先端のミサイルになろう。
更に、先刻、ハワイ沖で実験を行ったミサイルを打ち落とす迎撃システムの成功に加え、イージス艦からまもなく大陸弾道弾を打ち落とすことが出来る新しいシステムが完成するようであり、敵からの核爆弾の攻撃を完全に排除出来れば、国土防衛対策も格段に向上することとなる。
日本を標的とする核攻撃を即座にキャッチし、核弾頭を悉く打ち落とすミサイル・システムさえ開発すれば、核攻撃を避けられる。核を苦心惨憺して保有した某国が一番恐れているのはこれで、日本は完全に核攻撃フリーとなるからである。
すなわち、日本は、核武装することなく通常兵器による国防体制のみで、非核三原則を堅持しながら、核抑止力を装備出来る。国防を旨とする日本には最も望ましい戦略である。
科学技術やICTシステムの進化により、これからの国防は、資金力と科学技術力と工業力による総力戦となるが、日本が一番得意とする分野であり、更にミサイル発射や制御を妨害する技術など防御システムが益々進化する筈であり、正に、国防だけに徹しても十二分に国を守るシステムの構築が可能となる。
核弾頭が日本に発射されれば打ち落とすと同時に、必殺必中のミサイルを敵陣に打ち込んで壊滅させれば良いのである。
テロ行為や細菌・化学物質によるゲリラ戦法などによる攻撃には対処不可能だとしても、少なくとも核攻撃に対する国土防衛体制は絶対に完備すべきであるが、核拡散のお陰で核武装なしに国防戦略が打てる時代の到来は、日本にとって非常に有り難い事である。
小国である日本は、首都4都県に人口の3分の1が集中するなど、一発のメガトン級の核爆弾で壊滅する心配がある「被害吸収能力」の非常に小さな国であると日高氏は言う。
自己防衛のためにも、ならず者国家ないし仮想敵国が近隣にある以上、そして、アメリカの日本パッシングが激しくなりつつある以上、日本自身で日本を防衛する以外に生きる道がない。
したがって、最高水準の技術と工業力を駆使して、国防システムを整備するのは当然であり、核に触れずに、それを遂行できるのであるから、誰に遠慮会釈も必要なかろう。
有り難い事に、これほど有効なカウンターベイリング・パワーはない。