goo blog サービス終了のお知らせ 

熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

時事雑感・・・道路特定財源制度の特定税率

2008年01月14日 | 政治・経済・社会
   田中角栄首相時代に受益者負担の原則で制定されたガソリン税や自動車重量税の道路特定財源制度が、道路整備5カ年計画の財源不足の為に、昭和49年度から2年間暫定措置として、揮発油税、地方道路税、自動車取得税、自動車重量税の税率引き上げが行われた。
   この暫定税率を期間延長を重ねながら維持されていたのが、この3月31日に期限が切れるので、どうするか与野党の激しい攻防が続いている。
   廃止されれば、ガソリン価格が1リットルあたり25円安くなるので国民生活は大いに助かる。

   私自身は、結論から言えば、暫定税率は廃止すべきだと思うが、環境税の導入と同時に、環境税に鞍替えするのが良いと思っている。
   地球温暖化対策の為に、環境税の導入は必須だが、日本の場合には制度化が非常に難しそうなので、既存の税制度を活用して、自動車関連の税から始めるのが良かろうと思うのである。
   従って、この税金は、当然、道路関連には支出されないこととなる。

   ところで、自民党や道路族の言っている道路建設やその整備の必要性、そしてその財源不足であるが、私の経験から言えば、道路交通の不備による経済損失は、首都圏など都会地の方が地方よりはるかに酷いと思っている。
   しかし、日本の国土を繋ぐ幹線の高速道路は完全に整備すべきだと思う。例えば、九州の場合には、鹿児島まで東西沿岸を完全に一周する高速道路が必須であり、本州においては、日本海側に完全に繋がった高速道路が必要であるなどで、これは国是であって、交通量がどうだとか必要度がどうだとか言う次元の問題ではないと思っている。

   高速道路については、シンガポールのように、完全にETC化を実施して、総て料金は機械的に自動徴収することである。
   ETCを突破して料金を払わないケースが何十万件あると言う信じられないようなことが起こっていると聞いているが、全車ETC化すればそんなことはなくなり、一度でもそのようなことが起これば警告表示して阻止するシステムを構築すれば良い。(ICT時代の技術なら何でも出来る筈である。)
   全車ETC化すれば、関連機器等もはるかに安くなり、ゲートも必要なくなるし、料金徴収員を他に転用することが出来、各高速道路会社の経営合理化進む筈である。

   税金の場合でも、社会保険の場合でも、或いは、NHKの聴取料の場合でも、日本の場合には、その徴収に対しては非常に中途半端で、個人の尊重だとかわけの分からないことを言って徹底していない。
   NHKの聴取料については、公共放送だからと言うが、払わない人間はまず公共心が欠如しているのだから排除されて当然で、WOWWOWやスカパーのようにカード式にするなどして徹底的に徴収すべきなのである。

   サンプロで、矢祭町図書館の話を放映していた。
   政府の方針に従わず町村合併に反対したために、財政に苦しんだ矢祭町が、古い施設を予算1億円で整備して、本を買う予算がないので全国から寄付を募ったら一挙に40万冊も集まって素晴らしい図書館が出来たと言う。
   ところが問題は、本は何億円も予算を使って新本を買うものであって、予算ゼロで寄付で集めるなどもっての外だと、全国の自治体から猛反発があったと言う。これを聞いて、日本は実に悲しい国だと思った。
   
   そう言えば、少し以前に、ブックオフの二枚舌が頭に来たので、住んでいる市の図書館に、本を寄付したいので引き取ってくれないかと連絡したら、「定期的に図書館で要らなくなった廃却本を玄関に並べて持って帰って貰っているので一緒に並べましょう」と言われた。
   市の図書館より、私自身の本の方が、はるかに質の高い良書であることを知っているので、「子ども会の資金のための古紙回収に出す方が良いので止めます」と言って電話を切った。

   色々書きたいことがあるが、私は、国も地方公共団体も、少なくとも民間企業並みに、もっともっと締め上げてコスト削減を図るべきだと思う。
   余裕があるから、社会保険庁や守屋某の様なことが起こるのである。
   
   
   
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする