goo blog サービス終了のお知らせ 

熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

大前研一 IoT革命 ―ウェアラブル・家電・自動車・ロボット あらゆるものがインターネットとつながる時代の戦略発想

2019年06月11日 | 書評(ブックレビュー)・読書
   3年前の本なので、一寸、古いかなあと思いながら、大前研一の本だと言うことで、読んでみた。
   分かっているようで定かには分かっていないのが、IOT。
   IOT革命の関連本は、いくらか読んでいるのだが、
   IOT、AI、ビッグデータの革命的な台頭で、自動車の自動運転システムやリアルタイムでの多言語翻訳、画像認識や音声認識など、考えられないような世界が展開されている。

   IOTとは、センサーを組み込まれた「モノ」が、インターネットによってあらゆるモノとつながるようになった状態を指す。
   IOTとは、オリジナルデータを集めて、プロセシングし、結果から意味を引き出すと言う一連の流れを、機械同士で担わせると言うことで、今は、Internet of Everything、すべてのものがネットで繋がる時代なので、発振子とセンサーがあれば、それらが可能になると言う。

   この本は、「BBT×プレジデント」エグゼクティブセミナーの収録本なので、大前研一の「IOT戦略の要諦」の他に、村井純慶大教授の「IOTで未来はこう変わる」やシーメンスとドイツのインダストリー4・0や自動車の自動運転などの講演も収録されている。
   講演とその後の質疑応答なので、非常に分かり易く書かれていて、門外漢にも興味深い。
   それに、IOTの歴史的推移や現状と将来を、一般聴衆に語っていると言う感じなので、特に、踏み込んで難しいことを語っているわけではなく、特別、新しい知識を得たと言う感覚もない。

   世の中が、根本的に変わったなあと感じるのは、大前研一のIOTビジネスモデルの考え方。
   IOTは、端末・デバイス~インターネットの単体として捉えるのではなく、関連する複合体で考えて、業界を超えた価値創造をすること。
   テスラモーターズを筆頭に、これから自動車業界に参入を図ろうとしているグーグルやアマゾンなどが注目しているのはこの分野で、車と言うハードではなく、ユーティリティや満足度を売るビジネスをしようとしており、日本の自動車メーカーも、サービス・プラットフォームの研究を急がないと世界の流れからおいて行かれてしまうと言う指摘である。
   以前に、トヨタと雖も、下請けの1社に成り下がる心配があると書いたことがあるのだが、IOT、そして、AI、ビッグデータによって、今後は産業の垣根は消滅し、安定していた業界の構造や秩序も、音を立てて崩れて行くのは必至であろう。

   既存の業界屈指の企業が、クリステンセンの説いたローエンドのイノベーターから追い上げられるイノベーターのジレンマとは全く違った、もっともっと強力な壊滅的パワーを秘めた想像を超えた異業種から参入する破壊的イノベーターに駆逐されてしまううことである。
   これこそ、IOTの革命的なビジネス環境変革の本質であろうと思っている。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« わが庭・・・アジサイ、ビヨ... | トップ | ウォルター アイザックソン ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

書評(ブックレビュー)・読書」カテゴリの最新記事