熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

今日の一日:歌舞伎座、神保町、そして、国立能楽堂

2017年04月21日 | 今日の日記
   今日は、11時からの歌舞伎座での昼の部、そして、夕刻の国立能楽堂での定期公演:能狂言の鑑賞を予定していた。
   ところが、能楽協会主催の「納涼能」の予約が、この日の10時から始まるので、私の場合は、スマホを持っていないし、ノートパソコンを電車に持ち運ぶのも難なので、10時に家にいて、パソコンを叩かなければならない。
   電話なり、国立能楽堂の窓口、ファミリーマートの店頭マシーンでも予約可能なのだが、一寸、無理であり、結局、イープラスのネットで、予約を完了した。
   何故、「納涼能」に拘るのかと言うことだが、人間国宝の友枝昭世の「枕慈童」、同じく人間国宝の野村万作の「文荷」、観世清和宗家の「安宅」、それに、宝生和英、金剛永謹、金春安明の各宗家が仕舞を舞うと言う豪華版の公演であるから、駆け出しの私のような能狂言ファンでも見逃すわけには行かないのである。

   結局、歌舞伎座には、最初の演目「醍醐の花見」を諦めて、次の「伊勢音頭恋寝刃」の開演12時6分に間に合えばよいと思って、10時17分の大船行きの江ノ電バスに乗った。
   大船から、上野東京ラインに乗ったのは良いのだが、東京駅の人身事故で、電車は、川崎で長い間停車して品川どまり。
   手前のホームの京浜東北線に駆け込んで乗ったが快速で、新橋、有楽町に止まらず、浜松町で、山手線に乗り換えて、さらに、新橋でメトロを乗り継いで東銀座へ、劇場に着いた時には、予鈴が鳴っていた。

   どうにか、間に合ったのだが、「伊勢音頭恋寝刃」は、染五郎と猿之助ほかの好演で非常に面白い舞台。
   その後の「一谷嫩軍記」は、幸四郎、猿之助、染五郎、高麗蔵、左團次などの凄い舞台。
   とにかく、鴈治郎の秀吉を見過ごしたが、満足な歌舞伎公演であった。

   その後は、能狂言の公演まで時間があったので、当然のルートとして、神保町の三省堂から古書店周り。
   エドワード・ヒュームズの「移動の未来 DOOR TO DOOR」ほか、5冊も衝動買いしてしまった。
   悪い癖が治らない。
   友人たちは、殆ど本を読まないようだが、読むなら、図書館へ行くと言うのだが、私には、その気が知れない。
   精々2~3千円の本なのだし、経済的に困っているわけでもないのであるから、著者に対する礼儀としても、本を買って読むべきだと思っている。

   適当に途中で夕食をとって、国立能楽堂へ。
   公演は、萬斎などの狂言「苞山伏」と渡邊筍之助の宝生流能「雲林院」。
   楽しませてもらった。
       

   能楽堂を出て、北参道からメトロに乗って、東横線直通で横浜に行き、JRで大船へ。
   発車寸前の江ノ電バスの運転手さんは、老骨に鞭を打って駆け込んだので、待ってくれた。
   自宅に着いたのは、10時40分、長い一日であった。

   
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