熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

わが庭・・・椿:津川絞、バレンタインデー、天賜

2021年03月26日 | わが庭の歳時記
   今年は、東京の桜はもう満開だとか、
   しかし、湘南の海からの潮風を受けて温かいはずの鎌倉山の西麓の桜は、まだ、満開にはなっておらず、蕾もかなり残っている。
   咲いているところをショットすると、
   
   
   
   
   

   随分温かいので、わが庭の椿も、どんどん、咲き始めている。
   まず、多弁咲きのユキツバキの津川絞、かなり小さな中輪千重咲きの椿で、淡桃地の花弁に紅の縦絞りが少なめに入る列弁咲きで、端正な花姿が良い。
   新潟県津川町産の銘花だと言うから、小さな綺麗な鉢植えを食卓において、美味しい新潟の酒を賞味しながら愛でるという趣向はどうであろうか。
   昔、江尻光一先生が、小さなグリーンハウスを家の庭に作って、明るい月明かりの夜、その中で、豪華に咲く月下美人を愛でながら、月下美人酒に酔う粋な楽しみ方を語っていたが、ガーデニングに勤しんでいる者の一人として、何となく、その気持ちは分かる。
   
   
   

   このユキツバキと対照的で、同じ多弁咲きでも、大きくて派手なのは、バレンタインデー。
   唐椿「仏陀」とサルウィンツバキの交配種でアメリカ生まれだという。
   何故、バレンタインデーなのか良く分からないが、これだけ大輪で豪華に咲くと、欧米人好みのバラにも引けを取らないであろう。
   
   
   

   「天賜(てんし)」が、咲き始めた。
   桃色の地に、一重で底白ぼかしの椀咲きの椿で、曙椿と同様、匂うように美しいピンクの花である。  
   この花は、椿に興味を持ち始めたときに、その清楚な美しさに惹かれて、近くの園芸店で最初に買った椿で、花弁の底に向かうにつれて徐々に白くなっていく風情が堪らなく魅力であった。
   ミランダのように、花弁の底白から外縁に向かってぼかしで徐々にピンクが濃くなって行く流れるようなグラデーションの優雅さはないのだが、素朴なほんのりとしたピンク模様が何とも言えない魅力である。
   千葉から持ち込んで来て、庭植えした実生苗があったはずで、まだ、花が咲いていない木があるので、モシかしてと、どんな花が咲くのか少し期待している。
   
   
   
   
   アヤメに先駆けて、シャガが咲き出した。
   花の神秘的な美しさ!
   青春の頃の、マドンナへの憧れに似たときめきを覚えながら眺めている。
   
   
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