熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

「米メディアの人員削減、今年は最悪の恐れ」と言うのだが

2019年07月07日 | 政治・経済・社会
   AFPBB Newsが、「AFP=時事」の記事を引用して、米雇用コンサルティング会社チャレンジャー・グレー&クリスマス(Challenger Gray & Christmas 本社 シカゴ)が今週発表した調査によると、報道機関の人員削減や廃業が相次いでいることで、不振に陥っている米メディア産業の今年の解雇者数は過去10年間で最悪となる恐れがある。と報じている。
   同社のアンドルー・チャレンジャー副社長は、「広告収入によって無料で公開されているニュースへの消費者の需要に応えようとするビジネスモデルで、多くの職が既に危険にさらされている」と述べ、多くの報道機関が有料化を試みる一方で、読者は無料のニュースに流れていると指摘した。「ついには、ユーザーがお金を払わないことで、国内の報道の質は低落の道をたどり始めるだろう」と述べた。と言うのである。

   私は、Yahoo,goo,msnをホームページに設定しているので、開けば、嫌でも、ニュースのタイトルが表示されるので、気になったニュースの項目をクリックする。
   しかし、大半は、新聞社などの記事が表示されて、有料購読者でない限り、それ以上は読めなくなる。
   どうせ、ろくな記事ではなかろうと思って、僅かな購読料で姑息なと思いながら、ページを切り替えるのだが、購読料を払ってまで、その新聞社の電子版を読みたいと思はない。
   こう言う傾向が、アメリカでも起こっていて、購読料を取って記事を配信すると言うビジネスモデルさえ、暗礁に乗り上げつつあると言うことであろう。

   新聞は、日経だけしか購読していないが、これさえ、真面に読めていないし、週刊誌も月刊誌も手にしたことはないが、TVニュースは、NHK BS1の朝の「世界トップニュース」や、夜の「国際報道2019」が主で、後は、NHKの「夜9時」ほかのニュースを適当に見ているのだが、ほぼこれで足りていると思っている。
   私自身は、読書家の方なので、昔から、真面な情報は、書物から得るべきだと思っているので、遠回りでも、専門書など深く切り込んだ本を読んでおり、NHKの報道番組や教養番組を見ておれば、まずまず、時流の流れにはフォローできていると思っている。
   それに、Project Syndicateなど、世界的な知性からの時宜を得た論評を読めるし、また、インターネットを叩けば、世界のトップ大学からの学者の著作や講義などに自由にアクセス出来るなど、質の高い情報を得る道は十二分にあって不足しないのである。
   どうでもよい興味本位の民放のニュース番組を見聞きするのなら、多少、意欲を要するが、これらの方面に頭を使った方が、ボケ防止に役立つと思っている。

   報道機関の人員削減や廃業が相次いでいることは深刻な問題で、文化文明にとって忌々しき事態だと思うが、
   このことは、それとして、最近気になったのは、トランプがフェイクニュースを頻発してから、でっち上げの偽情報に関心が強まってきているのだが、最近のAIなどICT技術を駆使して、テレビのキャスターや大統領や首相などの政治家の映像を偽造して、殆ど、虚実を見分けられないような巧妙な偽画像を作成して、ネットやテレビで放映され始めていると言うことである。
   NHKのBS1では、オバマ大統領の演説の偽造や、ペロシ議長の実際のインタビューの音声を改造して呂律の回らない姿に変えた映像が放映されていた。
   大統領の某国への原爆投下命令など偽造されて放映されると世界中をパニックに陥れると報道されていたが、ICT技術の進化発展は、諸刃の剣で、人類にとっては死活問題。
   メディア業界の変革のみならず、報道の在り方の根本から、その未来が問われている。
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