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熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

根室駅:日本最東端の駅になった

2025年03月16日 | 学問・文化・芸術
   毎日のデジタル版が、
   「日本最東端の駅、64年ぶり「復帰」 根室駅にフォトスポット」と報じた。
   JR花咲線の東根室駅が廃駅になったのに伴い、根室駅が「日本最東端の駅」になった。駅舎には15日、北海道にたくさんの花が咲いたような図案の新たなフォトスポットが設置された。口絵写真である。
   根室駅は、14日に廃駅になった東根室駅の開業(1961年9月1日)までは日本最東端で、64年ぶりの「復帰」となった。 と言うのである。

   もう60年も以上も前になるが、学生時代に、北海道一周旅行に出て、JRで根室まで出て、バスで納沙布岬に行き、貝殻島や水晶島を仰ぎ見た。
   根室駅は、根室本線(花咲線)の主要駅であったので、ターミナル駅として立派で賑わっていた記憶はあるが、1990年代に訪れた時には非常に質素で小さな駅舎になっていて、往時の面影は全くなく寂れていたのでびっくりした。昔のことなので記憶違いかもしれないが、釧路から小車両の電車に乗って根室に向かったのだが、途中の駅は無人駅で、乗客も殆どなく、衰退の激しさに、日本の縮図を見た感じがした。
   同じ時期に、6年間、仕事の関係で北海道の各地を毎年一回回ったのだが、好景気で賑わっていた稚内駅の 衰退ぶりもこれに輪をかけたような状態で激しく、ロシア語の看板の多さにびっくりしたり、留萌の街など駅前通りがことごとくシャッター通りと化すなど、北海道の過疎化現象の激しさにショックを受けたのを覚えている。
   しかし、この話は、30年前の話であるから、現在は、もっと状況は深刻なのであろうと思う。

   さて、私が、ここで問題にしたいのは、2点。
   一つは、日本の過疎化対策、地方再生
   これは、問題が深刻なので、後日論述する。
   もう一つは、若者に日本国中を格安に意欲的に旅が出来るようなシステムを構築すること。
   私が学生の頃、もう60年以上も前のことになるが、JRなどの超格安の学割周遊券があり、格安のユースホステルがあったりして、貧乏学生でも、10日くらいの北海道や九州周遊旅行が出来たので、学生たちは挙って旅に出た。
   手段は色々あるであろうが、政府の強権の行使なり抜本的な補助などで、交通費と宿泊費を格安に誘導して、若者に日本中を駆け回らせることである。
   首都圏や京阪神圏に住んでいて何不自由なく便利な文明生活にどっぷり漬かって、太平天国を決め込んでいる若者に、北海道や地方の過疎状態の深刻さや無視され切り捨てられ続けてきた政府の無為無策の成長開発政策の惨状などを見せれば、これ以上の教育はない筈。落差の激しさを知らしめるだけでも効果がある。

   蛇足ながら、大阪万博が開幕する。
   万博は、まさに、科学芸術を筆頭に現代最先端の文化文明を糾合して指し示す博覧の雄であり、珠玉のような知識情報の詰まった坩堝である、
   千載一遇のチャンスにも拘わらず、悲しいかな、後ろ向き、先取先行の気風を失った日本人の性なのか、軽視し無視する日本人が多くて不人気だという。
   これも、政府財界、丸抱えでも良いから、学生生徒を送り込めばよいのである。
   私など、70年大阪万博に通い詰めて世界に目を開かれて、その後、長い間、地球上を縦横無尽に思う存分歩き続けてきたので、一層、そう思っている。
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