熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

わが庭、緑陰での読書の楽しみ

2021年12月10日 | 書評(ブックレビュー)・読書
   晩秋というか、初冬というか、師走に入っての緑陰での読書というのもおかしいのだが、私は、今でも、天気が良くて風が穏やかで暖かい日には、弱い陽の照る庭に出て、テーブルに本を広げて読書を楽しんでいる。
   多少寒いけれど、一寸したダウンのコートを羽織る程度で良いのである。
   本を読むのは、書斎でも和室でもリビングでも何処でもかまわないのだが、歳の所為もあって目のためにも明るいところの方が良いし、それに、オープンで気持ちが和むので、意識して外に出ることにしている。
   今日、持ち出したのは読み終わったタミム・アンサーリー の「世界史の発明 」で、飛ばし読みしながら面白いところを反芻しようと思ったのである。従って、ウィリアム・H・マクニールなどの世界史関係の本や地図や年表などを一緒に広げた。
   この本は、易しく書いた世界通史なのだが、言うならば、殆どくまなく世界の歴史を語り尽くそうとしているので、簡略化も良いところで説明不十分であり、逆に、世界史に相当通じた読者でないと解りにくいし楽しめないと言う不思議な本である。
   普段は、手に取っても取らなくても、全く関係のない本を複数持ち出して、並行読みしているのだが、それは、全くその日の気分次第である。
   しかし、場所によって読む本を代える気持ちはなく、何処でも同じで、読み続けている本は、このブログでレビューしているような無味乾燥な本が大半である。

   さて、戸外での読書のメリットだが、特に意識しているわけではないのだが、自然環境の中で、直に空気に触れて天気の移り変わりを感じていると、気分的に壮快なのである。森林の中のレストランで食事を楽しんだり、気持ちの良い庭園に臨んだ喫茶店で憩っているときの心境と同じであろうか。
   それに、私の場合は、私好みの花木を庭に植えて、何らかの花を絶やさなくするなど自分で作り出した空間であり、それに、日々その生長や変化を見続けているので、他人感覚ではないのである。
   最近は、寒さの所為で少なくなってしまったが、小鳥や小さな昆虫たちが時折訪れてきては、花木をはしごするのを感じて楽しい。
   今日も、メジロのツガイが飛んできて、椿の花びらを落とした。遠かったので写りが悪いが、上の椿にメジロが止まっている。
   

   秋から冬が深くなってくると、落葉樹が殆ど葉を落として、私の庭では、ヤマボウシ、アメリカハナミズキ、梅が大きな木で庭を覆っているので、一気に陽当たりが良くなって明るくなるので、風がなければぽかぽかと暖かくなる。
   春が近づくと、一斉に花が咲き始めるので賑やかになるが、真冬のように色彩が単純になって寂しくなっても、椿の花など、わずか数輪の花でも咲いていると、何となく華やぐ感じで、無性に愛しくなる。
   モミジなど、ほんの束の間ではあるが、一気に散り去るまで、晩秋の名残を告げてくれる。
   色付いた万両が小鳥を誘う。
   
   
   
   
   
   
コメント
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