インターネットを叩いていたら、money zineの「「町の本屋さん」で新アイデア続々 活字に親しむサービスやくつろぎの空間作りなど」と言う記事が目についた。
書店の退潮や消滅に抗して、書店が「お任せ選書」など色々な試みを行って、起死回生を図って成功を収めていると言う。
”ソーシャルリーディングなどの人気からも分かるように、書籍に対するニーズはそれなりにある。そこで、もっと書籍・活字を楽しむ暮らしのきっかけづくりとなるアイディアがあれば、集客に売上アップと現状を変えられるはずと、このところ新しい提案を試みる書店がある。”と言うのである。
この「お任せ選書」だが、”いわた書店(北海道砂川市)の「お任せ1万円選書」。これは書店が、注文者の読書傾向や好みをメールなどをもとにリサーチし、金額相当分のおすすめ書籍をセレクトしてくれるもの。本は好きでも選ぶのがひと苦労で、結局読まない、また多忙で選ぶ時間がないという人には格好のサービスだ。”と言うことであり、注文が殺到して現在サービスは休止中だと言う。
これは、私の場合とは、全く違う。
小学生の頃から、小遣いが貯まると、真っ先に本屋に行って、自分で本を選んで買ってきて読む習慣がついていたので、お仕着せの本を読むようなことはなかった。
今でも、推薦された本や人が貸してくれた本など、いくら立派な本でも、まず、読むことはない。
自分が読みたいと思って買った本が、次から次へと積み上がるので、それを読むために、脇目を振っている暇など、全くないのである。
歳はとっても、幸い、目に不自由がないので、今でも、専門書の5~6冊くらいは、毎月読んでいる。
読みたい本があれば、図書館に行って読み、その本がなければ、図書館に注文するのだと言う友人がいるのだが、自分の読む本は総て自分で買うべきだと思っている私には信じがたいことである。
いずれにしろ、私など、本程コストパーフォーマンスが高くて安いものはないと思っており、これ程、知的満足を充足させてくれて、楽しませてくれるものはないと思っているので、須らく、グーテンベルグに乾杯である。
さて、前述の「お任せ選書」だが、どんな本を注文したかによるのだが、何を読んだら良いのか分からないので注文したと言う人は、本が届けられても、恐らく、その本を読まないだろうと思う。
読書の第一歩は、どの本をどのように読むかであって、自分の意思が働いていないと、読めないもので、丁度、水を飲みたくない馬を水際まで連れて来て飲ませるようなものだと思っている。
もう一つ、本屋が顧客の注文に応じて、その欲しいジャンルの本を選択してパックにして送ると言うことだが、福袋と同じで無駄が多くて、その上に、本屋に、そのような選択の能力があるのかと言う疑問である。
これまでも、このブログでも書いて来たことだが、大書店などで、派手なテーマを選んで、大々的なキャンペーンを行って、読むべき本などと銘打って関連本を並べると言うイベントが、行われることが多いのだが、如何に好い加減かと言うことを書いて来た。
私の関心のある経営学や経済学などの分野に限っても、実際に、書棚をディスプレーして飾り立てた書店員なり関係者が、その分野に明るくて、関連の本をすべて読んで理解して、その上での推薦ならまだしも、(あるいは、プロの選定ならまだしも)、そんな気配さえもない「選書」の場合が、あまりにも多いのである。
データベースの揃った大書店なら別かも知れないが、顧客が、「シェイクスピア」だとか「歌舞伎」「文楽」などと注文を入れたら、地方の書店は、どう対応するのであろうか。
東京などの大書店であっても、これらのコーナーの書棚のディスプレーは、私の書棚よりも貧弱なケースが大半であるから、地方の書店が、十分に対応できるとは、到底思えないし、見たこともない読んだこともない本の選択など無責任であるとしか言いようがなかろう。
私自身は、これらの書店の色々なアイデア商法の活用による、紙媒体の本の販促努力には、頭が下がるし、大変結構なことだと思っており、応援をしたい。
しかし、いわた書店の努力を多とするのなら、書店全体が一丸となって、もっと、本のデータ・ベースを整備活用して、バックアップできないかと言うことである。
一般書店は、アマゾンを目の仇にしているが、アマゾンでは、「シェイクスピア」を打ち込んで検索すれば、膨大な数の本が表示されてくるし、「この商品を買った人はこんな商品も買っています」とか「チェックした商品の関連商品」などと言って、次から次へと関連本の情報が表示されて五月蠅いくらいであり、更に、メールでリマインドまでしてくる。
正に、ネットショップのアマゾンの独壇場と言うべきか、ロングテール情報まで駆使して本を紹介して来るので、これで、知らなかった本に気付いて買ってしまうことも結構多い。
いずれにしろ、リアルショップの書店は、顧客とのヒューマンタッチが命であり、ICT時代の潮流に上手く乗りながら、この顧客との直接的な触れ合いを如何に生かして書店を活性化するかが勝負であろうと思う。
あの本屋に行けば、何か楽しいこと面白いことがある、行ってみようと言う、そんな雰囲気なり魅力を醸し出す店づくりである。
書店の退潮や消滅に抗して、書店が「お任せ選書」など色々な試みを行って、起死回生を図って成功を収めていると言う。
”ソーシャルリーディングなどの人気からも分かるように、書籍に対するニーズはそれなりにある。そこで、もっと書籍・活字を楽しむ暮らしのきっかけづくりとなるアイディアがあれば、集客に売上アップと現状を変えられるはずと、このところ新しい提案を試みる書店がある。”と言うのである。
この「お任せ選書」だが、”いわた書店(北海道砂川市)の「お任せ1万円選書」。これは書店が、注文者の読書傾向や好みをメールなどをもとにリサーチし、金額相当分のおすすめ書籍をセレクトしてくれるもの。本は好きでも選ぶのがひと苦労で、結局読まない、また多忙で選ぶ時間がないという人には格好のサービスだ。”と言うことであり、注文が殺到して現在サービスは休止中だと言う。
これは、私の場合とは、全く違う。
小学生の頃から、小遣いが貯まると、真っ先に本屋に行って、自分で本を選んで買ってきて読む習慣がついていたので、お仕着せの本を読むようなことはなかった。
今でも、推薦された本や人が貸してくれた本など、いくら立派な本でも、まず、読むことはない。
自分が読みたいと思って買った本が、次から次へと積み上がるので、それを読むために、脇目を振っている暇など、全くないのである。
歳はとっても、幸い、目に不自由がないので、今でも、専門書の5~6冊くらいは、毎月読んでいる。
読みたい本があれば、図書館に行って読み、その本がなければ、図書館に注文するのだと言う友人がいるのだが、自分の読む本は総て自分で買うべきだと思っている私には信じがたいことである。
いずれにしろ、私など、本程コストパーフォーマンスが高くて安いものはないと思っており、これ程、知的満足を充足させてくれて、楽しませてくれるものはないと思っているので、須らく、グーテンベルグに乾杯である。
さて、前述の「お任せ選書」だが、どんな本を注文したかによるのだが、何を読んだら良いのか分からないので注文したと言う人は、本が届けられても、恐らく、その本を読まないだろうと思う。
読書の第一歩は、どの本をどのように読むかであって、自分の意思が働いていないと、読めないもので、丁度、水を飲みたくない馬を水際まで連れて来て飲ませるようなものだと思っている。
もう一つ、本屋が顧客の注文に応じて、その欲しいジャンルの本を選択してパックにして送ると言うことだが、福袋と同じで無駄が多くて、その上に、本屋に、そのような選択の能力があるのかと言う疑問である。
これまでも、このブログでも書いて来たことだが、大書店などで、派手なテーマを選んで、大々的なキャンペーンを行って、読むべき本などと銘打って関連本を並べると言うイベントが、行われることが多いのだが、如何に好い加減かと言うことを書いて来た。
私の関心のある経営学や経済学などの分野に限っても、実際に、書棚をディスプレーして飾り立てた書店員なり関係者が、その分野に明るくて、関連の本をすべて読んで理解して、その上での推薦ならまだしも、(あるいは、プロの選定ならまだしも)、そんな気配さえもない「選書」の場合が、あまりにも多いのである。
データベースの揃った大書店なら別かも知れないが、顧客が、「シェイクスピア」だとか「歌舞伎」「文楽」などと注文を入れたら、地方の書店は、どう対応するのであろうか。
東京などの大書店であっても、これらのコーナーの書棚のディスプレーは、私の書棚よりも貧弱なケースが大半であるから、地方の書店が、十分に対応できるとは、到底思えないし、見たこともない読んだこともない本の選択など無責任であるとしか言いようがなかろう。
私自身は、これらの書店の色々なアイデア商法の活用による、紙媒体の本の販促努力には、頭が下がるし、大変結構なことだと思っており、応援をしたい。
しかし、いわた書店の努力を多とするのなら、書店全体が一丸となって、もっと、本のデータ・ベースを整備活用して、バックアップできないかと言うことである。
一般書店は、アマゾンを目の仇にしているが、アマゾンでは、「シェイクスピア」を打ち込んで検索すれば、膨大な数の本が表示されてくるし、「この商品を買った人はこんな商品も買っています」とか「チェックした商品の関連商品」などと言って、次から次へと関連本の情報が表示されて五月蠅いくらいであり、更に、メールでリマインドまでしてくる。
正に、ネットショップのアマゾンの独壇場と言うべきか、ロングテール情報まで駆使して本を紹介して来るので、これで、知らなかった本に気付いて買ってしまうことも結構多い。
いずれにしろ、リアルショップの書店は、顧客とのヒューマンタッチが命であり、ICT時代の潮流に上手く乗りながら、この顧客との直接的な触れ合いを如何に生かして書店を活性化するかが勝負であろうと思う。
あの本屋に行けば、何か楽しいこと面白いことがある、行ってみようと言う、そんな雰囲気なり魅力を醸し出す店づくりである。