は~とnoエース

かくすれば、かくなるものと知りながら、已むに已まれぬ大和魂。(吉田松陰)

善人には悪人のマネは出来ない。。。。。

2005-12-16 23:14:49 | ニュースから考える

神奈川県警藤沢署は15日、銀行に押し入り現金を要求したとして強盗未遂の現行犯で、住所不定、無職の男(53)を逮捕した。調べでは、男は同日午前9時半ごろ、藤沢市藤沢のスルガ銀行藤沢支店に押し入り、窓口にいた男性客(66)の首にカッターナイフを突きつけ「金を出せ」と要求した疑い。副支店長(57)と女性行員(47)が「こんなことはやめなさい」と説得。男がナイフを持っていた手を下ろしたすきに二人で取り押さえた。男は「生活費に困ってやった」と供述しているという。(ZAKZAK 2005/12/15)

ウ~ム。根っからの悪人は、やはり少ない。ニュースにあるこの方も、普段は「常識人」でいる様子が伝わって来る。生活苦のあまり、おそらく「発作的」に犯罪に手を染めてしまったのだろう。。。。。

犯行に際しても、心の中で「やれ」という声と、「やめとけ」という意見が「拮抗」していたにも拘わらず、なかば「強引」に犯行に突入した結果と見える。そんな時に外部から「こんな事はやめなさい」と、少し強めの説得を受けた事で、辛うじて「バランス」していた、気持ちの「葛藤」が一気に崩れ、「説得側」に堕ちる結果になったものと推察される。筋金入りの悪人は少ない。善人が「付け焼刃」で悪人を演じても、演じきれるものではない。それが「気の弱い」性格の持ち主ならば尚更のことである。。。。。。

耐震強度偽装事件の姉歯氏もまた、家族の生活を守ろうと悪事に手を染めて行った。私は基本的に、彼を弁護するつもりは毛頭ないが、おそらく、根は「善人」の方のような気がする。ただ前述の男と共通する「気の弱さ」が仇となり、そこにつけ込み、脅しつける様にし「しゃぶり尽くした」木村建設の篠塚氏こそ本物の悪党である。。。。。

「気弱」というのは、ある意味「罪悪」なのかも知れない。弱肉強食の厳しい掟の中で、捕食する者に取って「気弱」は格好の餌食と映る。もしかして姉歯氏は、子供の頃「いじめられっ子?」ではなかったのか?「いじめる側」が悪いのは当然だが、「いじめられる側」も一定の責任はある。不条理な理屈とは思うが、残念ながら、生きて行く上で、この自覚は必要である。。。。

 

 



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