1日午前10時半頃、大分県臼杵市と豊後大野市にまたがる石場ダムで、水難救助訓練をしていた同県消防保安室の防災航空隊員・佐藤一起さん(26)(豊後大野市大野町田代)がおぼれ、行方不明になった。 消防隊員が捜索し、約1時間後に湖底で発見されたが、間もなく死亡した。
県警豊後大野署の発表などによると、訓練は防災航空隊員9人で午前10時15分頃開始。佐藤さんはダム湖からヘリコプターで救助される遭難者役を担当した。
佐藤さんは岸から約20メートル離れた湖面でヘリを待っていたが、訓練開始の約10分後に姿が見えなくなったという。ウエットスーツは着ていたが、救命胴衣は着用していなかった。 佐藤さんは今年3月、同県由布市消防本部から県の防災航空隊に派遣され、水難救助訓練に参加したのは初めてだった。(2009年5月1日20時01分 読売新聞)
これまたビックリのニュースである。実際にこんな事があるものなんだと・・・つくづく驚かされた。亡くなられた方には大変お気の毒ではあるが・・・正直いって、なんでまた?・・・という思いが拭えないでいる。。
記事によれば・・今般、亡くなられた隊員は、こうした水難救助訓練に初参加であったといわれる。憶測ながら、初参加のプレッシャーから、先輩隊員に少しでも迫真の演技を見せようと?・・・つい無理をされた可能性もないとはいえない。。
それが逆に仇となって、残念な結果を招いてしまったのではなかろうかと?・・・推測されるところだ。もしもそれが事実なら?・・・これぞ正しく「嘘から出た真」に他ならなず、驚きである。。
いずれにしても、隊員が亡くなられているため、今となっては、どのような事情であったかは分からないが?・・・兎も角も、亡くなられた隊員に対し、救命胴衣を着用させず訓練に臨ませたのは?・・明らかに運営本部側の不手際でありミスである。。
何のために、この訓練をするのか?・・・訓練の意味を、消防保安室も、正しく理解していなかったのではなかろうか。だから、こういう事故につながったのである。。
以前のこと。テレビドラマで「レスキュー」と言うのがあったが、ドラマ中に見る訓練も、実戦さながらの厳しい訓練風景だった。それらは、皆、救援を待つ人々の為にであり、また我が身を守る為にでもあるとされていた。。
そうした中で、訓練とはいえ、一瞬の気の弛みが出ると?・・今回のように、尊い人命が失われることになるのである。今後、大分県の消防保安室は、佐藤隊員の殉職を、決してムダにする事なく、事故再発防止に向け、万全を期して頂きたいと要望する。。
謹んでご冥福をお祈りしたい。。。