は~とnoエース

かくすれば、かくなるものと知りながら、已むに已まれぬ大和魂。(吉田松陰)

NHKの「日本のこれから~増税~」を見て。

2006-01-24 21:27:10 | ニュースから考える

「永井多恵子」副会長さんが、お進めになっているNHKの「改革」にエールを贈ります。永井さんの何とも「ほのぼの」とさせる眼差しに「菩薩様」のような穏やかな「お人柄」が忍ばれます。。。。

さて。先日のNHKの特番「日本のこれから~増税~」を拝見して、遅ればせながら感じた事を羅列します。。。。

○借金の原因と公共事業について感じた私見。

これまで日本の歴代内閣は、戦後の長きに渡り、「景気振興策」としての「公共投資」を柱として来た。戦後。国土の荒廃の中、貧乏から這い上がる為に、政府には、まず「産業」を興し「経済」を活性化させる必要があった。その為には道路を始めとする様々な「社会基盤」を、まっ先に整備する必要に迫られていたし、その為の「公共投資」が経済の「ファンダメンタルズ」全体を押し上げて行く効果と、直接的な「景気振興」の双方に有効な「一石二鳥」の施策として期待されていたと考えられる。。。

しかしながら、それを良い事に、途中から選挙区での「票の取り込み」を意図し?「公共事業」の名のもとに、「利益」誘導を図ろうとする政治家が出て来たところから?話は「ややこしく」なって行く。即ち。理念なきムダな「公共投資」の始まりである。この事は、やがて「バブル時」前後に頂点に達していると思われ、今なお続く借金地獄の「引き金」にもなっている。。。

一方で、今なお「置き去り」にされているとされる地方は、都市と地方の「格差拡大」の是正を求めている。それ故。『公共投資=悪』と、一刀両断に斬って捨てる訳に行かないところが悩ましい。何れにしても今後は、より吟味した節度ある「公共投資」であらねばならない。(公共投資は0にすべきではないが、限定されたものに成らざるを得ない。まず「地方分権」が先きに来るべきである)。。。

○公共事業について、予算の使い方について、に関する意見(要旨)。

①地方(東北?)は、道が整備されてないから救急車も都会のように直ぐ来ない。そう云った地域に250万人も住んでいる。②青森の例では「健康施設」が「老人医療費」の削減に一役買っている。③市民の反対を無視して神戸に無駄な空港を作り「案の定」赤字を作った。④埼玉県の市民委員会のレポート。⇒予算の何割かを市民に選択させるなら良いが、丸投げするのは議員の「職務放棄?」である。⑤大企業は派遣社員でコストを下げている。同じ仕事なのに正社員より遥かに安い。⑥開業医の給料が高いといっても、40歳からの開業が普通。20代で収入を得るサラリーマンとは違う?ナウンサーも1600万円も貰ってるではないか?などなど。

○消費税は上げるべきではないという意見(要旨)。

①消費税は逆進性の高い税である。② 景気の「冷え込み」が懸念される。③直接税の累進課税を強化せよ。金持ちから取れ。④税率アップを言う前に政治家や公務員の給料を下げろ!⑤中小・零細企業は発注側から、その分の「値下げ」を求められ赤字が拡大する。⑥障害者や高齢者にとって生活物資の値上げは耐え難い。⑦当初は「目的税」にしても、すぐに「なし崩し」にされる。⑧借金のツケが無駄な「公共事業」に有ったとするなら?して来た者に「手立て」を考えさせろ!⑨公務員を減らせ。⑩公共サービスが減っても已む無し。⑪輸出税を創設しろ!⑫如何なる理由でもイヤだ。

○消費税アップも?仕方なしとする意見(要旨)。

①後世に重いツケを残すべきではない。番組レポートでは国債が売れ残り金利上昇に発展も?②「贅沢品」に限定すべき。生活品はダメ。②支出の削減をしっかり果たした後なら已む無し。③大企業の税をムリに強化すれば、海外へ逃げる事も?その結果今より税収ダウンの最悪事態も?更には新興国家の追い上げで「競争力」自体にゆとりが無い。だから消費税にすべき。④取りっぱぐれがない(ニートからも?)消費税がよい。⑤海外の消費税は二桁の国が多い。⑥どれだけ払ってどれだけ受けられるか?の選択だ。税率アップしてもしっかりとした生活保障を受けられる信頼が有れば? まあ。税金の話ですから、このくらい出るのは当然です。。。

それにしても「コメンテーター」の方々には、「共○党」系の方と思しき人物が「決め付け」発言を連呼されていたのが印象的でした。(^-^) 室井さんが時おり発する不規則発言も耳に付きました。やはり人選には「公平さ」も必要な気がしますね。(^-^) あれでは谷垣さん一人に対する「集団リンチ」にも見えてしまいます。でしょっ。。。

何れにしても「増税」論議は、まだ早過ぎます。番組の企画自体が、ちょっとフライング的な印象を持ちました。本来なら、削減すべき、あらゆる事を全て成し終えた後の議論ですものね。この時期の議論は「ちょ~っと」早い気もします。でも番組を通して、国民の中に、様々な意見がある事が確認できたのは収獲でしたね。。。。



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