は~とnoエース

かくすれば、かくなるものと知りながら、已むに已まれぬ大和魂。(吉田松陰)

不毛な論戦が続く民主党代表選。。

2010-09-10 13:22:07 | ニュースから考える
民主党代表選(14日投開票)に立候補している菅首相と小沢一郎前幹事長は9日、札幌市で最後の立会演説会に臨んだ。菅氏が政府の新成長戦略に基づいて雇用対策を進める考えを強調したのに対し、小沢氏は財政出動による景気対策の必要性を訴えた。 (2010年9月9日21時21分  読売新聞)

もう言い古されたことながら・・改めて感じるのは・・菅氏は「現実路線」。そして小沢氏は「バラ撒き路線」。。

二人の政治姿勢は明確だ。。

私的に見ると・・菅氏も小沢氏も・・共に力不足が否めず・・どちらが、どの程度良いなどと・・お世辞にも言いたくない。。

今回、民主党は、同党の党員に対し、この二人による二者択一を求めているが・・外野ながら、本来は三択の線もあるべきだったと感じていた。。

その方が、遥かに有意義な論戦が戦わされていただろうし、国民の関心も、今よりももっと高かったに違いない・・・が、しかし「覆水盆に返らず」・・・今さらそれを言っても・・・どうしょもない。。

耐え難きを耐え、偲び難きを偲んだ上で、今回の代表選で究極の選択をしてみると・・菅氏の方が、まだ現実を見据えた堅実姿勢を目指しているように見えて、心なしか落ち着く。自民党的考え方にも近い。。

それに引き換え、この場に及んでも尚、執拗に「バラ撒き」を叫ぶ小沢・鳩山の原理主義路線は・・流石に御免被りたい気持ち・・・

鳩山・小沢両氏としては・・・日本経済が行きつくとこまで行ったら・・・「徳政令」を発布してチャラペイにするか?・・・意図的にハイパーインフレーションに誘導して、実質的な国債の価値を紙切れにしてしまう考えなのか・・・国民を道連れに!・・・

邪推であって欲しいが・・・・(+_+。)

ちなみに・・・国民新党の亀井氏辺りも・・胸の内は同じかも?・・・(勝手な憶測)・・・・^^

それにしても、そうした事が囁かれる背景には、我が国の国債が、引き受け手の大半が日本国民であることに起因する。他国と違い海外に依存する割合は極めて低いとされる。それ故に、こうした事が、実しやかに囁かれる背景だと思う。。

ちなみに今朝のニュースを聞いていたら、日本振興銀行が、ついに経営破たんとか・・・それにより日本初のペイオフが実施される見通しとなったとして、その衝撃の大きさを伝えている。。

今でこそ金融破綻の混乱は、相対的に薄らいでいるが、取り分け、小泉・竹中さんの時代などは凄かった。銀行に預金して置いたら大変なことになると・・多くの国民がタンス預金に走った時代だ。。

あの二人の刻苦奮闘がなかったら、少なくとも今の日本はない。私は今でも彼らの頑張りに心から感謝している。のど元過ぎると熱さを忘れ易い日本人だが・・・その事は決して忘れてはいけないと思う。。

私は彼らに国民栄誉賞を挙げたいと思ってる。。

日本振興銀行は、その当時から問題児だった。何が引き金となって金融恐慌が起きるか分からない。そういう時代。何とか立ち直らせたいと、ペイオフだけはさせないようにと・・・みなが知恵を絞る中で、金融機関の預金保護の為、政府も懸命に戦っていた。。

特にメガバンクにおいては、当時の野党(今の民主党他)の大反対の中、公的資金を投入し保護している。その結果、辛くも・・・日本の金融危機は脱出できたのである。ご記憶の方も多いと思う。。

おそらく金融庁の今回のペイオフ決断は、当時とは違い、メガバンクらの足腰も補強され、金融破たんへの心配も薄らいでいるため、更には、この銀行の持つ特殊性などから、比較的国民への影響が少ないとの判断によるものと思われる。。

更に穿った見方をすれば・・・金融庁は、今後、これを皮切りに、目立たない範囲で、時々・・・ブチ挙げるのではなかろうか・・・と見た。国民に将来の金融破綻の免疫を作らせるために?・・・

単なる邪推であって欲しいが・・・

いずれにせよ。国債は、引き受け手となる金融機関を経由して、国民に流される訳で、その国債が紙くずとなれば、金融機関への影響は言うに及ばず、国民生活の破綻に直結するものとなる。。

もっと酷い邪推をすれば・・・高齢者が増大する時代にあって、その高齢者が大量に保持している国債は墓場まで持って行ってくれる可能性もある・・・と見込んでいるのか?・・・

まさか、そこまで狡猾に考えてるとは思いたくないが・・・いずれにせよ。バラ撒きの財源の見通しもなく、撒き続けるは、タコが自分の足を食い続けるに等しいもの。邪推されても仕方がない。。

かっての都知事・・「美濃部達吉」の放漫経営により、その後、何代に渡る都知事が、その後始末に翻弄されたことか・・・当時はまだ高度経済成長の名残もあった日本だから良かったが・・・今の日本では・・・どうしょもない。。

民主党政権になり、普天間も泥沼にさせ、外交も泥沼にさせ・・・その上、経済も泥沼に?・・・・これらの後始末は?・・・いったい誰にさそうというつもりか・・・・

その答えは、ズバリ子供手当をもらった世代である。『俺たちがくれ!・・といって貰った金ではない』・・・と、言ったところで後の祭り・・・彼らには、当時、選挙権がなかっただけに、哀れも誘うが、覚悟するしかない。。。┐(゜~゜)┌





民主党の雇用対策と内需拡大政策について・・・介護を舐めている。。

2010-09-10 00:06:50 | ニュースから考える
民主党代表選(14日投開票)に立候補している菅首相と小沢一郎前幹事 長は9日、札幌市で立会演説会に臨んだ。菅氏が政府の新成長戦略に基づいて雇用対策 を進める考えを強調したのに対し、小沢氏は財政出動による景気対策の必要性を訴えた。立会演説会は東京、大阪に次いで3回目で最後の開催となった。菅氏は 「いかにして20年余り続く日本の低迷を脱するか。新成長戦略の設計図ができあがり、実行する段階にきた」と述べ、9日に初会合を開いた新成長戦略実現会 議の意義をアピールした。「法人税が高いために外国に出て行く企業に対し、法人税を見直すことも検討している」と訴え、雇用確保のためにも法人税率の実効 税率引き下げに取り組むと強調した。さらに、「選挙が終われば小沢さんともしっかりと手を握って全力で頑張り抜く」と述べ、挙党態勢を構築する考えを示し た。これに対し、小沢氏は「予備費などの2兆円を直ちに執行すべきだ。政府はその半分といっているが、それでは効果は上がらない」と政府の経済対策を批 判。「財政出動によって、政府の歳出を増やすことによって景気を上向きにしなければいけない」と訴えた。また、「金と権限を地方に移し、地方が自主的に事 業ができるようにすることが、日本経済全体を押し上げる力になる。政治生命はおろか、自分の一命をかけて約束を守る」と力説した。
(2010年9月9日 21時21分 読売新聞)


民主党の菅総理は、低迷する日本の経済再建について、介護分野を充実することで、雇用と内需、双方の拡大を目指す考えを示しておられるが・・・かなり甘くないか・・・

この分野は慢性的に人手が不足している現状にあり、その改善が急務とされているところなので・・・一挙両得を狙いたい気持ちは良く分かるが、・・・介護を、あまりに甘く見過ぎている嫌いが窺える。。

そう決めつけたら失礼かもしれないが、机上の空論をムリムリに進めようとしても成果は決して期待できない。。

そもそも介護は誰にでも出来る分野ではない。自分の親の場合は道義的に頑張るしかないが・・・他人さまの介護となると・・・仕事でも大変なことだ。。

技能さえ身に付ければ、誰でもやれるという発想は、私から言えば、あまりに単純過ぎると思う。そのような発想では、今後の計画も次々と頓挫するでしょうね。。

似たような意味で良く使われるところの「農家の嫁不足」の例も同じである。異業種ながら・・・抱えている問題の根っこは・・・共通しています。。

嫁不足問題では、都会の娘と「見合い」とか「合コン」を企画したりする地域もあったりして、少しでも農業への理解を深めてもらいたいとする試みがニュースで伝えられています。努力は認めたいが、結果は逆立ちしても着いて来ないと思う。。

何でもそうでしょうが、根源的な問題から目をそむけ、臭いものに蓋をして、対処療法でことを済ませようとしても・・・ダメでしょうね。。

「景品を付けたり値を下げたり」という発想が効いたのは?もう昔の話です。今の消費者にそんな子供騙しは通用しません。。

農家との結婚の例で考えれば、仮に話が成立しても、直ぐに離婚するケースとなるのではないでしょうか・・・介護分野でも同じことです。学んできたことと現実とのギャップに絶望して、リタイヤしていく様子が目に浮かびます。。

以前のこと、長妻議員がテレビカメラの前で、介護の現場を自ら体験するパフォーマンスをしていましたが、あれは噴飯でしたね。農家の嫁不足解消に、都会娘を呼んで「合コン」やるのと大差ないレベルと感じられました。。

先が見えない時代だけに、以前にもまして、消費者はみな賢くなっています。意識も堅実になっています。まやかしは通用しません。。

雇用の現場にしても感覚的には同じですよね。職を求めている側からすれば・・・入りたい先の倍率が単に高いだけなんですもの・・・

入りたくない先から、いくら提灯振られても・・・近付きすらしません。それを選り好みだ・・・と責めるのは簡単ですが、それぞれの人生が掛かってますから、その立場になれば・・・誰だって冷静になるのも理解できます。みんな真剣ですものね。。

結局、何が原因で買わないのか、何が原因で入りたくないのか・・・そこを徹底的に突き詰めないと?掘り下げないと・・・この種の問題は永久に続くように感じます。。

介護分野を営業的にいえば・・・もっと顧客に欲しがらせるような魅力ある商品作り・・・そこに力を入れないとダメですね。その為に政治がどう行動するか・・・何が出来るのか・・・良く考えることですね。。

その先に解決の糸口(雇用確保)が開けて来るように感じます。(内需拡大にはなりませんが・・・)

それに伴う私には私なりの考えがありますが、それはまた次回にご披露したいと思います。。\_(-_- 彡