は~とnoエース

かくすれば、かくなるものと知りながら、已むに已まれぬ大和魂。(吉田松陰)

如何に優れた教員を育てるか?。。。。

2006-10-27 23:16:49 | ニュースから考える
いじめによる生徒や児童の自殺問題が深刻化するなか、東京都は27日午前、教職員の処分の対象となる行動に「児童・生徒へのいじめ」を加え、都立学校や各区市町村教委に通達した。都教育庁によると、いじめを処分の基準として明文化するのは全国でも例がないという。 都は、教職員がいじめに加担し、内容が悪質で隠ぺいや常習性がある場合は最高で免職処分までできるとした。いじめで停職や減給などの処分を受けた教職員には、新たに導入する再発防止研修の受講を義務づける。 都教育庁は今年4月、教職員の不祥事が相次いだことを受け、処分基準を策定。体罰やセクシュアル・ハラスメントなどを処分の対象となる行為として列挙したが、いじめは入れていなかった。 【日本経済新聞社 NIKKEI NET 更新:2006/10/27 16:02】

記事によれば今回、東京都は、深刻化する児童の自殺問題を受けて、都の教職員の処分規定の見直す通達を出した模様である。確かに毎日の様に起きている?スケベな先生のセクハラ事件。サディスティックな先生の陰湿な体罰。無気力な先生の職務放棄と、よくもまあ?これだけ可笑しな先生が出て来るものだな?と驚かされるやら?感心されるやら?の世の中になっている。そういった中では、ある種、こうした教師に対する「制裁的な流れ」も致し方ないものと考えられる。但し、その運用に当たっては、良く良く調べた上で、慎重にそして厳正に対応されるべきものと考えている。。。

私が敢えて「良く良く調べた上で」と注文を付けたのは??既に皆さんも良く「ご承知」の通りで、イカレているのは単に先生に限った事ではなかった。実はイカレた先生に負けず劣らずの?イカレたPTAやイカレた生徒が世の中に溢れ返っている現状があるからだ。しかも人口比的に考えるなら?むしろ?そうしたイカレたPTAやイカレた生徒の方が、イカレた先生よりも、数の上で遥かに上回っていると見て間違いはない。。。

その意味で、イカレたPTAやイカレた生徒たちが、世間を我が物顔に闊歩するなか、彼等の言い分だけを一方的に「鵜呑み」にしてたら?世の中メチャクチャになってしまう。それこそ教師の立場からすれば?冗談じゃない?とてもじゃないが?バカらしくてやってられるか?と、自発的に「リタイア」を希望する先生が、この先、急増することも考えられる。つまりは産婦人科の医師が激減しているのと同じく、教職員の減少も、同じ構図を辿る可能性が否定できないとして危惧される。。。

今、世の中で、「聖職」といわれる医師や看護士、そして教師たち。ところが?そんな彼らもまた、裏を返せば?傷つきやすい生身の人間である事に変わりはない。如何に聖職と煽てられようが?「志」だけではやっていけない現実の壁がそこにある。それを考えると?取り分け世の中の「垢」に染まっていない「若い先生」の間に、理想と現実のハザマで 『燃え尽き症候群』 が広まる可能性が否めない。そうさせない為にも?国としては、是可否でも彼らを「バックアップ」する体制を整えなければいけないと考える。でないと?この先、安倍政権が掲げる「教育改革」の指針がまとまっても??イザ!それを実行する段階において?理想が脆くも崩れ去る可能性が否定できない。それでは如何にもマズイだろう?。。。

そう考えると?教師に対する一方的な制裁論議ばかりではダメだ。時には疲れを癒す「アメ」も必要である。教育はこの国の将来を託す根幹である。血の通った「教育改革」を求めたい。東京都の決定を見て?ふとそんな思いが残った。。。


高校の「必修科目の未履修」問題に思う。。。

2006-10-27 14:04:18 | ニュースから考える

全国の高校で必修科目の未履修が相次いで発覚した問題で、新たに宮城県や東京都、愛知県などでも未履修があったことが判明、全国では35都道県で213校に上ることが26日、各都道府県教育委員会などの集計で分かった。 必修科目を履修していないため卒業できない恐れのある3年生は少なくとも2万人以上となっている。文部科学省は各都道府県教委に対し、27日までに実態を報告するよう求めており、さらに数が増える可能性がある。  【日本経済新聞社 NIKKEI NET 更新:2006/10/27 07:00 】 

架空の成績や改ざん?。。。ウ~ム。案の定。やってましたね。。。そして今後も「まだまだ」白状する学校が出て来そうだ。このタイミングをハズせば?「さらし者」になる事が明白ですからね。そして、この問題を更に掘り進めれば?進学の都合のみならず?校名を高める為に「運動推薦枠」で入学させていた学校 (ex.甲子園の常連校?) などにも?行き着く事が十分考えられる。即ち、受け入れた生徒たちに?架空の成績や、出席日数の「改ざん」がなされて来なかったか?という点である。この部分にも?もっと光が当たる時期に来ているのではないか?。。。

私的には特に根拠が有る訳ではないのだが?この手の「単位捏造」や出席日数の「改ざん」などは、おそらく昔から何処の学校でも行われて来た 「ゴク普通の景色」 だったのではないか?という事である。多分。この問題は、ほじれば?ほじるほど?長年の悪しき慣行が炙り出されるに違いない。安倍政権が進める「強力で確かな教育改革」を進める為にも、これを機に徹底的にウミを出し切った方が良い。そうすべきだ。。。

ある面、この問題も「社会保険庁」の問題や大阪府の「不法ヤミ手当」問題と、根っ子の部分で共通な問題に根ざしているものと考える。どの当事者も「不法行為」という意識すら消えて?悪しき慣行に従って漫然と行ってきたという事実に他ならない。。。

憶測ですが、最初にゲロッパーした学校にしても?おそらく義憤に駆られた一部の者からの突き上げにより?已むなくした?のではないでしょうか?私には、あの時の謝罪会見に現れた学校関係者らの顔色を見て、それと気付いた。。。

それにしても?政府としては、ここまでマスコミに大きく取り上げられ?問題が顕在化した以上は、もはや捨て置く訳にも行かないだろう。何らかの決着を付けなければ?今度は国民が納得すまい。安倍政権は発足から次々と難題が押し寄せている。確かに総理の「ご苦労」も察っするに余りあろう。。。

とは言え?今回の悩ましさは「智と情」の判断をどう付けるかである。その難しさを夏目漱石は、著書の「草枕」にも述べている。果して?安倍さん流の「三方一両損」とは如何なるものか??安倍さんならずとも?リンダ困っちゃう??という事か??。。。ウ~ムである。