奈良で生活するようになってはや三十数年がたちますが、これまで朱雀門には1~2度行ったことはあるんですが、朱雀門より中の広大な跡地を訪れたことはありませんでした。 この正月休みにエネルギーをもてあました孫を連れて、始めて平城京をゆっくりと歩きましたが、往時の都の壮大さに圧倒されてしまいました。
改めてもう少し平城京のことを知りたくなり、平城宮跡資料館、第一次大極殿復元現場・遺構展示館を訪ねました。 今残っている平城京跡は、都の中心部である朱雀門に守られた平城宮で、南北を走る朱雀大路を中心に右京・左京に別れ、各々4坊九条にわたる壮大な都を想像するとき、10万とも言われる平城人や、いろいろな国からの渡来人の豊かでダイナミックな生活が蘇ってくるようです。
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平城宮跡資料館。
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資料館を出るとはるか南に朱雀門が望まれます。
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第一次大極殿復元工事現場では資料館があり、朱雀門や大極殿の復元の様子がよくわかります。 今回私がびっくりしましたのは、柱跡等の遺跡の上に直接復元されたのではなく、遺跡の保護のために遺跡の上に鉄骨を組み、遺跡を傷めずにその上にあれだけ壮大な建物が復元されているということでした。 当然のことながら基礎部分には免震構造がとられており、復元建造物の安全性も目に見えないところで充分に対応されていました。
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資料館内部の展示。
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遺構展示館に、大極殿と内裏の精密な復元模型が展示されています。
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発掘状況をそのままに展示されています。右下部分は柱跡が何箇所も重なっていますが、何度か同じ場所に色々な建物が建てられた跡との説明を聞きました。
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天皇の住まい内裏から大極殿の模型。
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時折激しく雪の舞う天候でしたが遺構展示館を出ると、宮内省の復元建築の向こうに少し青空が見えました。