蓮華草さんのブログで紹介されていた張戎（ユン・チアン）著のワイルド・スワン（上・中・下三巻）を読みました。
1950年代から70年代まで、革命と内戦、日中戦争、文革と、中国の近現代史を舞台に著者、母、祖母の三代にわたる苦難の歴史を描いた著書で、中国の歴史と政治と社会の過酷さに“衝撃”を受ける内容です。
一国の体制や主導者のあり方が、これほどまでに簡単で冷酷に、国民の生死を決めてしまうことに強い衝撃を受けました。本編を読み進むうちに、強い怒りと深い悲しみを受けてしまいますが、そのような過酷な時代や環境の中にあっても、常に希望を忘れず生き抜いていく祖母・母・著者の三代の生き様に、心から感動を覚えます。
本書を読み終え、改めてこの国のありようと将来を考えてしまいます。
蓮華草さんのブログ http://hanarenge.exblog.jp/3624544/
著者の紹介 http://www.panda-mag.net/person/ya/jungchang.htm