我家から矢田寺方面へ向かう県道沿いに奈良工業高等専門学校があります。 この道は県立民俗公園に向かうときや、仕事で斑鳩方面へ抜けるときにはよく通る道です。
道沿いの校庭の一角にプロペラ機が置いてあり、フェンス越しにいつも横目でちらりと見ながら県道を走り抜けていましたが、この日は孫をだしに守衛さんに断り、思い切って校庭に入らせていただきました。
学生さんの研究用でしょうか、1945年ごろに製造され、防衛庁より管理換えされたノースアメリカン社製のテキサン練習機T-6が置いてあります。 二人乗りで、翼長12.5m・全長8.8m・全高3.5m、最大時速330km・実用上昇限度6560m・航続距離889kmの可愛らしいプロペラ機です。
小さかった頃の一番の憧れがパイロットでした。 残念ながら努力足らずで夢がかなわず、地上をあくせくと走り回っていますが、どれほど大空を自由に飛び回る夢を見たでしょうか。 いまはもう飛び立つことができなくなった飛行機ですが、コックピットに座り、操縦桿を手に大空を自由に駆け巡る夢が又わいてきます。
〈08.01.03 撮影〉