Photo and Occasional Thoughts

アウトドアが好きで写真が好きで 時々想ったことをお伝えできればと思います。

写真美術館

2008-01-13 | 風景

 時折陽が射すもののどんよりとした曇り空が広がり、今朝も寒い朝を迎えました。 このごろめっきり寒さに弱くなってしまった私は、今日もインドアのプランで4日より始まっている「入江泰吉 大和巡礼ー斑鳩の里ー」展を見に行くことにしました。
 今日は若草山の山焼きの日ですが、この時間ですとまだまだ人の出は少なく、写真美術館も閑散としています。 館内は、戦後まもなく斑鳩の里を訪れた入江泰吉のモノクロ作品から60年代にいたる斑鳩の里の風景や、仏像の写真が約100点展示されています。 
 ちょうど私が生まれた時代辺りでしょうか、法隆寺の五重塔や金堂をバックに牛が鍬をすくのどかな田園風景に懐かしさよりも新鮮なイメージを感じます。 今のような減反政策のない田畑は何処までも稲穂が実り、農作業は大変な重労働ですが、家族総出で稲刈りをする風景にゆったりとした時の流れと、失ってしまった豊かさを感じてしまいます。 パンフレット裏面、黄金色に輝く稲穂に囲まれた法起寺の三重塔は、大和平野も米作りがまだまだ盛んだった頃のほんの少し前の風景ですが、是非今もう一度目にして見たい風景ですね。


            
            黄金色に輝く稲穂に囲まれた法起寺の写真。



写真美術館から少し新薬師寺・高畑のほうへ歩きました。







崩れかけた土塀が続きます。



高畑町も新薬師寺辺りは少し高台で、奈良盆地越しに生駒山が。



少し路地に入るとまだ地道が残っています、腕白小僧が向こうから駆け抜けて来そうな道です。