Photo and Occasional Thoughts

アウトドアが好きで写真が好きで 時々想ったことをお伝えできればと思います。

追分梅林

2005-02-28 | 風景
先週追分梅林の駐車場のことでちょっと辛口の投稿をしましたが、北側の梅林も第二阪奈道路が下のほうを通過しているもののまだまだ充分魅力的な梅林です。昨年の3月中旬頃の写真ですが追分梅林の名誉のためにご紹介しておきます。
奈良の観光地は雅な京都と違って自然とのかかわりが深く、周りの自然や歴史とのバランスの中でその美しさを発揮しているところが多いようです。 追分梅林もそうですし、山辺の道や明日香方面へ行かれてもそのことをご理解いただけると思います、それだけにより多くの人にきていただきたい気持ちは良く分かりますが、周りの自然や歴史環境との調和を考えた開発が必要なんですね。また、そのことが京都とは違った奈良の魅力で心からのんびりと奈良を楽しんでいただける事ではないかと思っています。

考えられない!

2005-02-24 | 雑感

我家からすぐ近くに追分梅林があります。生駒山暗峠から奈良市内へ通じる旧道の矢田丘陵本陣の両側に梅林が広がっていました、以前は観梅に来る人もぼちぼちでハイキングがてら歩いてくる人が目立ちましたが、数年前に奈良市の観光案内にも掲載され、ここ最近は遠方から車で来る人も増え、観光地化してきていました。
昨年 車で来る人のために旧道を挟んで南側の梅林をすべて切ってしまい道を広げて駐車スペースになってしまいました(下の写真)、さらに今年に入って丘陵の斜面を切り取り駐車場の増設工事をしています。追分梅林はのどかな矢田丘陵の中腹にあり、北側の梅林はすり鉢上の斜面に紅白の梅の木が植えられていますが数年前すぐ下を第二阪奈道路が通り景観が半減しました。
今回伐採されてしまいました南側の梅林は緩やかな丘陵の尾根沿いに延びる細い道の両側に紅白の梅林が広がり、梅の花を通して望む奈良盆地や春日の山並みは奈良らしい景観でしたが、駐車場の確保の為になくなってしまいました(上の写真)。
梅の花を見に来る人のために梅の木を切ってしまうなど考えられないことです、結局一番大切なものが分からなくなってしまうのですかね!

故郷

2005-02-21 | 風景
うさぎ追いしかの山 ♪ 小鮒釣りしかの川♪ 懐かしい童謡が聞こえてくるような田舎の家です、今にも爺ちゃん婆ちゃんが出てきそうな感じですが残念ながら今は誰も住んでいません。
大和郡山市矢田の県立大和民俗公園では県下各地の貴重な古民家を移築し保存して一般に公開しています。茅葺きの大きな帽子をかぶったような古民家を見ると日本人のDNAでしょうか、なぜか懐かしいような郷愁を感じます。
 私自身は大阪南の繁華街なんばの真ん中に生まれ、喧騒の中で20数年を過ごして来ました。バブルの時期の開発ブームで我が家は地上げに合い、実家に居た兄も大阪の播磨町の方にまだ元気だった母と引っ越して行きました。その後バブルは弾け開発も中止されて住人のないまましばらくの間生まれ育った我が家も玄関や窓と言う窓はベニヤで釘付けにされながらもそのまま数年残っていましたが、一昨年久しぶりになんばの我が家に行ってみるともう取り壊された後でコンビニになっていました。
周りもすっかりと様子が変わり生まれ育った故郷の思いでもほとんどなくなってしまい、思いでは古びたアルバムの中だけになってしまいました。

窓際のポトス

2005-02-20 | 自然
観葉植物の定番ポトスは生命力の強い植物ですね、よほど寒い時期でない限りいつ切り取られても水にさえつけて置けば数日して根を出ししっかりと成長をはじめます。
どこで切られても腐ることなくしっかりと根を張って頑張らなければとこのごろ改めて思います、水さえ得れればの話ですがなかなか根を張れる水を得るのは難しい時代ですから水を選ばず水になれるのも必要なのですね。

カルガモ

2005-02-20 | 自然
矢田丘陵の一角にある我が家の前に50m四方の小さなため池があります、二方を緑に囲まれ自然豊かな池で、毎年冬になると何組ものカルガモが渡ってきます、一冬をこの池で過ごし春温かくなると北の方へと渡っていきます。
ここ十数年同じグループのカルガモが渡って来ていましたがこの冬は様子が変わってしまいました。冬の初めにいつものカルガモが数羽渡ってきたのですが、その後これまであまり見なかったマガモが多く渡来し、始めのカルガモも追い出されてしまいマガモだけになってしまいました。
周りにあったため池も埋め立てられたりして生活圏の争いでもあったようです。そういえばこの冬は昨年秋の各地の熊騒動のように、鳥たちにとっても長雨と例年にない多くの台風の上陸で山野に餌が少ないようです、多くの野鳥が里におりこれまで口にしなかった冬越しのパンジーや鉢植えの草花の芽までついばみ、我が家の花壇も野鳥の餌場となってしまいました。CO2による地球温暖化の影響や宅地造成による生息環境の変化が熊だけに限らず里山の野鳥の世界にも厳しい状況を作り出しているようです。
この池には季節を通してさまざまな野鳥が訪れコゲラのドラミングや瑠璃色に輝くカワセミのダイビングも見ることが出来ました、野鳥たちにとっては例年にない厳しい冬だったと思いますが、早く春を迎えて元気に飛び交う姿を眺めたいものです。