
黄金色の小さな花たちの塊。
アップで見ると、実はかわいらしいセイタカアワダチソウです。
背が高いのが嫌われ者の所以かしら?

ま、何より他を寄せ付けない繁殖力がよくないんでしょうね。
セイタカアワダチソウは、他感作用(アレロパシー)という、生き残りをかけたスゴ技を持っています。もっとも、このスゴ技はヨモギやヒメジョオンにも備わってるらしいんですけどね。
セイタカアワダチソウは根や地下茎からアレロパシー物質(ポリアセチレン化合物など)を分泌します。これは種子の発芽を抑制してしまうもので、セイタカアワダチソウの繁茂する場所では新たな植物の侵入は困難になります。
もちろんセイタカアワダチソウ自身も発芽できなくなるのですが、地下茎で繁殖できるセイタカアワダチソウには問題なし。
もっとも、もっと背の高い植物が存在すれば、徐々に衰退するらしい。とくに、ロゼットで冬越しするセイタカアワダチソウにとって、地表を枯れ草で覆われてしまうと、ダメージが大きいんだとか…。
だから、皮肉なことに、草刈りなど、人の手がかかっている場所ほど、セイタカアワダチソウが繁殖し続けることになるというわけです。
ほんと、こうした生態を知れば、知るほど、自然の神秘にひきつけられます。
植物たちの生き残りをかけた攻防戦。
これって、人間にも通じるところがあるような…。
奢れるものも久しからず…
人の邪魔ばっかりしていると、いつか足元すくわれちゃうかもしれないですよね。賢く、強く、しなやかに…。そんな風に生きていきたいものです(*^_^*)