YNWC的な日常

街の中でも季節を感じて暮らしたい。生き物や自然のの話を中心に美味しい食べ物、散歩のことなど綴っていきます

イノーの生き物

2011-07-31 22:12:47 | 八重山2011夏
【八重山の動植物*最終回
17~20】

珊瑚礁が広がる八重山諸島。その海には様々な生き物が暮らしています。わたしにとってはまったくの未知の世界。今日は石垣で購入した図鑑片手に書いています。間違いがあったら教えてください(^^;

まず、イノーという言葉ですが、沖縄の方言で礁地をさすそうです。礁地っていうのは、珊瑚礁の両端である内礁(陸側)と外礁(沖側)に挟まれた場所のこと。内礁と外礁は干潮時には露出するほど高くなっているので、その間にある礁地は巨大なプールのような存在です。英語ではラグーン。

写真は鳩間島の海岸です。わたしが行った日はちょうど大潮の頃で潮がとても引いていました。普通ならシュノーケリングするところを歩いて観察できました。





カクレクマノミ &
イソギンチャク

映画の影響で一躍有名になったカクレクマノミ。意外に小さく全長9cm程度。
前にガイドさんから「こういうイソギンチャクにはニモがいますよ」って教えてもらってなかったら見つけられなかったかも。

図鑑をみると、このイソギンチャクは「ハタゴイソギンチャク」かなあと思うんですがどうだろう。



ウスユキウチワ

たくさんあった海藻です。図鑑を見るまで名前が分からなかったので、勝手にウミサルノコシカケと呼んでいました。キノコみたいですよね。



クロナマコ

クロナマコはなぜか体に砂をまぶしています。だから遠くから見ると、黒というより白いです。「ニセクロナマコ」というのもいて、こちらは「ニセ」なのに「本家」と違って黒い体を堂々とさらしています。下に写っているのはどちらかな? 他にも黒いナマコには、イガイガのついた「シカクナマコ」というのもいます。


ナマコの仲間は海底に落ちた有機物を食べて暮らしているので、「海の掃除屋」とも呼ばれています。鳩間の海には一歩に一匹ほどの割合でうじゃうじゃといました。

他にもいろいろいたんですが、初心者のわたしにはもうさっぱり。何より海中で使えるカメラが欲しくなった旅でした。

長らく引っ張ってきた八重山編も本日で終了。明日8月からは「日常生活」に戻る予定です。今後ともよろしくお願いします。

サキシマハブ

2011-07-30 19:15:27 | 八重山2011夏
【八重山の動植物16】

サキシマハブ

ヘビ嫌いの方すみません。八重山諸島にいるハブは、サキシマハブと言います。本島にいるハブより毒性は弱く、ここ10年以上、死亡事故は起きていないようです。

ただ、わりと普通に見られます。じめっとしたところ、カエルが鳴いているところなんかは要注意です。
草むらにずかずか入っていくなんていうのは危険行為です。

野外で危険を回避するポイントは、自分が先に見つけることですが、それだけでは不十分です。わたしは、初めて石垣へ旅したときサキシマハブとは知らずにずいぶん近寄ってしまったことがあります。まさかホテルの庭の脇にハブが出るなんて思わなかったもので(^^;

つまり、見つけるだけでは役にたちません。それを危険と理解し必要以上に近づかないことが最重要です。やはり、野外に出るときには事前にどんな危険があるかをちゃんと調べておかなきゃですね。

横浜にはハブはいませんが、調べてみると、街の中でもかなり危険な動植物が存在しています。うっかり手を出したり、口にしたりは気をつけなければいけません。

八重山の動植物シリーズ、次回最終回です。

トロピカルフルーツ

2011-07-29 19:37:28 | 八重山2011夏
【八重山の動植物13~15】

ドラゴンフルーツ &
パイナップル

八重山では家庭菜園でトロピカルフルーツを栽培しています。南国がおおらかなのは、やはり食べ物には困らないからなのでしょうね。



ドラゴンフルーツは中身が派手な赤または白です。種の感じはキウイフルーツに似ていて食感も近いです。


なんとサボテンの仲間です!これがけっこう丈夫なようで、野良ドラゴンフルーツを見かけることもありました。なんかこういうのが家の敷地にはえているのってやっぱり不思議です

そしてたいがいの家にはパパイヤがはえていたりもするんです。向こうでは、青いうちに野菜感覚で食べられています



パパイヤ

イリオモテモリバッタ

2011-07-28 19:33:19 | 八重山2011夏
【八重山の動植物12】

イリオモテモリバッタ

名前の通り西表島の森に棲む、ちょっぴりお洒落なバッタです。どこがお洒落かというと後ろ足です。後ろ足の下の方がピンク色をしていて、ピンクの長靴をはいているみたいなんです。…って、ガイドさんの受け売りですケド。

西表の夏は毎日のようにスコールみたいな雨が降るので、便利なんですよ~。もちろん嘘です(^^;

バッタ自身はお洒落なんて思ってないことは間違いないですね。

西表島と石垣島にしかいないバッタです。

胎生種子

2011-07-27 17:25:31 | 八重山2011夏
【八重山の動植物11】

ヤエヤマヒルギの胎生種子

ヒルギの仲間は「胎生種子」という種子を作ります。普通の樹木は受粉して種子を作り、それが地面に落ちてから発芽を始めますが、ヒルギは受粉後すぐに発生を始め、木にぶら下がっているうちに担根体(たんこんたい)という根の元になるものを長く伸ばします。



木にぶらさがっている長~い実のようなものが、胎生種子です。普通の種子を卵に例えるなら、胎生種子は赤ん坊に相当するといえます。

ヒルギを漢字で書くと「漂木」。この胎生種子が水面に浮かび漂っている様子からついた名前です。



西表島を覆うマングローブ林。マングローブとは種名でなく熱帯、亜熱帯地方の河口付近、気水域に広がる植物群落のこと。

ヤエヤマヒルギはその群落を構成する植物の1つです。西表島では、ほかにもオヒルギ、メヒルギ、ヒルギダマシ、マヤプシキなどのマングローブ植物が観察できます。